第3話 下準備
「そうだ、ふみや」
「何?かあさん」
嫌な予感しかしない。
「あんた、時間まで真美ちゃん、案内してあげなさい」
「僕が?」
「他にいる・・・」
反論しても、無駄なので、止めておこう・・・
「真美ちゃん、ふみやをよろしいくね」
「任せて下さい。おばさん」
「じゃ、真美ちゃん、行こうか?」
「ふみやくん、その格好で?」
「ああ」
「女の子とデートするんだから、おしゃれしてよ」
「必要ない」
「だめ」
仕方がない折れるか・・・
「いいわ、私が選んであげる」
「えっ」
真美ちゃんに手を握られ、部屋に戻る。
「結構、整理整頓されえいるんだね。感心、感心」
真美ちゃんは、勝手にクローゼットを開ける。
「あるけど、女の子とデートするには、向いてないわね・・・」
(悪かったな)
口には出せなかった・・・
「いいわ。私が選んであげる。あるでしょ?アパレルショップ」
「まあな」
「じゃあ、とりあえずは、これを着て」
いくつか渡された・・・
仕方なくそれに着替えた・・・
「真美ちゃん」
「何?」
「そこでみてるの?」
「うん」
「どうして?」
「ふみやくんの、サイズを確かめてるんだよ」
「あっそ・・・」
女の子に着替えを見られているのに、何も感じないのは、どうしたものか・・・
「じぁあ私も着替えるね」
「じゃあ、玄関で待ってる」
「だめ。せっかくなので、ふみやくんの好みの格好してあげる」
そういって、今日から主の出来る、隣の部屋に入る。
既に整われていた・・・
これから、女の子の部屋っぽくなるんだろう・・・
「どれがいい?」
真美ちゃんは、ニコニコしながら訊いてくる。
「えーと、これと、これと、これ」
「わかった。待っててね」
真美ちゃんは、早速着替えようとした・・・
「あの・・・」
「何?ふみやくん」
「まだ僕がいる・・・」
「私、気にしないよ?」
「僕が気にする」
「私、女の子として、魅力ない・・・?」
「いや、そんなことは・・・」
「なら、そこにいて・・・」
そんなわけで、着替えを見てしまった・・・
(かなりあったな・・・)
そうとしか、言えなかった・・・
「完了!なら行こうか?」
「うん」
こうして、真美ちゃんを案内することになった・・・
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