「プロ野球チームをつくろう!」シリーズ
・製品情報
発売元:セガ
ジャンル:野球ゲーム
発売日(ハード):
プロ野球チームもつくろう!(1998/2/19、セガサターン)
プロ野球チームをつくろう!(1999/8/5、ドリームキャスト)
もっとプロ野球チームをつくろう!(2000/9/28、ドリームキャスト)
・ゲームの概要
オーナーとしてプロ野球チームを経営するシミュレーションゲーム。
資金・人事・施設だけでなく、選手の育成・起用にも口を出すという、仙台のアンパンマン気分が味わえるゲーム。
先行してサッカー版の「Jリーグプロサッカークラブをつくろう!」が発売されていたため、一作目のタイトルが「プロ野球チームもつくろう!」になっている。
・思い出
子供の頃から、野球は見るのも遊ぶのも好きだったが、このゲームの影響で二十世紀末までのプロ野球史に詳しくなった。
どういうことかというと、やきゅつくでは、OBがドラフト候補(新人)として出てくるのだ。
すると「このアンダースローの足立光宏ってだれだよ。元阪急ブレーブスって、どこだよ」という風に疑問が次々に湧き出て、色々調べる内に詳しくなった。
たとえば、浜田昭八さんの「監督たちの戦い」(日経ビジネス人文庫)などを繰り返し読んだものである。
ゲームとしては、資金に気をつけながら、ペナントレースとストーブリーグ(ドラフトや契約更新など)を繰り返してチームを強くしていくのだが、十年もすれば常勝軍団が作れる。
ゲームの醍醐味は最初の数年であろう。
最初に十二球団から好きなチームを選んで運営を開始するのだが、資金が限られているため、大幅なリストラを余儀なくされる。
そのため、普通にやっていると、一年目は断トツの最下位になりやすい。
これを、根本睦夫並みのトレード術(わらしべ長者戦術)を駆使して、ノーセーブで初年度優勝できるようになれば一人前である。
最初の選手選択で、だれを残すのかを考えるのが楽しいのだが、巨人だと選手の年俸が高いので、好きな選手を考えずに選ぶと、実在選手を9人選べない。
逆に、球団の総年俸が安い広島と阪神は、数名の高年俸選手を諦めるだけで済む。
二十年を経て、状況はずいぶんと変わったものである。
プロ野球の話をしていると、ハロルド作石さんの野球マンガ「ストッパー毒島」に話が移り、切りがなくなるので止めておく。
やきゅつくをしながら、伊集院光さんや爆笑問題の深夜ラジオを聞いたり、パタリロやガラスの仮面を読んだりするのが、至福の一時であった。
野球ゲームだと、実況パワフルプロ野球も初代から遊んでいるが、毎作、ペナントモードとマイライフモードを淡々とプレイするだけなので書くことがない。
やきゅつくの姉妹作であるサカつくシリーズもずいぶんと時間を溶かした(とくに携帯ゲーム機版)。
ただ、「Jリーグ プロサッカークラブをつくろう!3」のロード時間の長さについては、今でも根に持っている。
商業作品は、作り手の自慰行為になってはだめで、受け手の求めているもの(とくに潜在的に)を提供してもらいたい。
小説で言えば、作者の書きたいものではなく、消費者の読みたいものを、である。
そう言えば、彼女に買ってもらったゲームボーイポケットでファミスタを遊んでいたところ、あんまりにもバカスカ打たれるので頭に血が上って壁に叩きつけたことがある。
私は争いを好まず、暴力を振るったり、怒鳴ったりすることのない人間だが、振り返ってみるに、ゲーム機にはひどいことをしてきた。
たわいのない理由でプレステとドリキャスを一台ずつ壊している。
おそらく、サカつく3の話につながるが、ストレスを発散するために買ったはずなのに、逆にストレスが溜まるのが許せなかったのだろう。
やきゅつくシリーズは、冒頭にあげた3作以降も続くのだが、選手が二頭身のデフォルメからリアルな体形になり、あまり遊ばなくなった。
この文章で、好きなゲームを並べていて気がついたのだが、私はどうやら、ゲームにリアルさを求めていないようだ(マンガもそうだが)。
そういえば、ファイナルファンタジーも、キャラクターがリアルな体形になってから遊ばなくなった。
というわけで次回は、「ファイナルファンタジーⅤおよびⅥ」とする。
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