龍渓谷

ここ、龍渓谷は俺の牧場のすぐ隣の洞窟の事で、聖天龍のイシュタルテと堕天龍のバハムートとその部下が仲良くのんびりと暮らしている。


「相変わらずのんびりしてるなぁーここのヤツらは。」


[おぉ、主よ。お待ちしておりました]


[主ー!こんだけあれば十分だろー?]


「おう!十分だ!ありがとないつも」


[いえいえ。私の恩人とも言える主が困っているのを助けるのは当然の事でございます。]


[そうだぜー?主ー!困った時はお互い様だぜぇー?]


「お、おぅありがとな」


とりあえず、コイツらと関わり始めたきっかけを説明すると、こいつらは正反対の種族ではあるが、仲がよく、

いつも通り生活していたある日の事。


暇だからと大群で空を飛んでいて、ある1匹の龍が何者かに撃たれて倒れてしまった。


何者が撃ったのかと周りを見渡すと

そこには、ギラりと紅く光る目、両腕にはガトリング砲。そして、その胴体を繋ぐ不気味なコード。そう、アンドロイドと呼ばれるものの大群が発生していたのだ。


そして、その大群が押し寄せ、奇襲の為迎撃する事ができなかったイッシュとバッハの軍勢は、その未知のガトリング砲で八つ裂きにされそうになっていた。


その瞬間、俺の親父がデッドストライクを振り回し、俺が結界魔法で龍を保護し、銃弾をヤマタノオロチを使い

打ち落としていき、疾風の如く殲滅していく姿が余りにも勇ましく、カッコよかったらしく俺になつき、一緒に暮らす事になった。


そのおかげ?で、竜族の雌の方々にはすごく気に入られ、中には俺を見た瞬間に発情してしまうなんていうのも現れる始末である。まぁー嬉しいからいいけどさ!


「あー。そういやこの後殲滅しに行くから、準備しといてくれるか?」


[えーっと。ちなみにですが、今回はどこを攻める予定でございますか?]


「アルグルドだ。偵察していたグリフォンの情報だと、あそこでは、亜人を実験に使ったり改造したりとなんとも酷い事をしているらしいから、まずはあそこを叩き、亜人と魔物を救出するという任務だ。」


[アルグルドとはまたデケェ所やりにいくなぁー。国王さんも無茶言うな]


「まぁーしゃあないだろ。あそこ潰せばだいぶ楽になるんだし」


[まぁよろしい。所で主?部隊はどうしましょう?]


「その事なんだが、今回炎龍は休ませておいてくれ。火力は必要なんだがあそこは森の中なもんであいつは二次災害を引き起こしそうだ」


[あー納得。それなら木龍が無難なとこか?]


「そうだな。あとは救出する時の輸送役で、風龍の軍勢を使いたいんだがいけそうか?」


[あいつなら了承してくれるでしょう。私の部下で1番信頼できるやつですから。]


「おう、なら頼むわ。主に殲滅は他の魔物に任せるからお前らは空から援護してくれ。」


[了解です!]


「おう。頼んだぜー?」


そんなこんなで色々な事をすると、脳内で妖精が


《主様!そろそろ出陣のお時間ですのでお戻り下さい!》


と行ってきたのでそろそろ戻ることにする。さて、出陣のお時間ですよー!やってやろうじゃないの

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