Amazonに考えるベースアップ
最初に言っておくと、私はAmazonのファンです。
中毒者と言ってもいいでしょう。
自身のクレジットカードがAmazonメインということもありますし、プライムも加入してます。
Amazonの良いところは、私にとって美味しいポイントがいくつもあるからです。
・マニアックな部材、商品がある → 家電量販店で取り寄せる手間なし
・最速翌日に届く → 計画性の無い私にはありがたい
・Kindleが使える、ポイントが流用出来る → 神に思える
その他、プライム・ビデオも便利ですね。
Amazonは商品の買い方、向き合い方、個人単位で言えば、生活を変えた、と言ってもいいでしょう。私はAmazonが配達可能な地域であれば、どこでも転勤できると感じるようになりました。
大きな所で言えば、流通を変えたとも言えます。
そしてそれが最近、大きな問題となっていますよね。
一番新しい問題として、Amazon従業員の賃金の低さが多方面より指摘されていました。
「あんなに儲かっていて、他の企業を潰すような環境を構築しておいて、従業員に対してそれはなくないか!?」
と思われる程の安さと、指摘されているとのことでした。
これを受けて、15ドルの最低賃金を共有したそう。
15ドル。これ、時給だそうです。とてもいい条件に思えます。日本の学生アルバイターの人権が踏みにじられそうです。
ここまで聞くと、「Amazonすごい!」となる訳ですが、一方で見逃せない下方修正も含まれていたということを、ご存知でしょうか。
Amazonは賃金が安い変わりに、以下の特典を社員に給付していたのです。
・RSU(譲渡制限付株式)の交付
・実績に応じたボーナス
今回の最低賃金を更新するのと同時に、上記内容の撤廃を発表したのです。
これを受けて、一部のポジションでは「実質的な年収が減収する」という人も出てきているそう。
なんだか携帯電話の料金の改定みたいです。
「(月に○○GBと大量通信する人は)安くなった」みたいな。
嘘は言ってない。でも真実も言ってない。
言葉とは難しいですよね。何に商品価値を付加するのか、それは言葉によっていくらでもニュアンスを変えられてしまいます。
例えば人気スマートフォン機種がホームボタンを撤廃したとして、
「我々は革新的なユーザーエクスペリエンスの為に、画面を最大化し、ホームボタンの機能などをジェスチャーで実装し、より一層直感的に扱えるよう商品をデザインし直した。これにより、15%以上の作業効率化が望める。ユーザーはこれらの体験を介して、ホームボタンというガジェットがいかに旧態然としたものだったのかを知ることになるだろう」
と言えば、ホームボタンが「前進する為に邪魔だった」「より良い商品になった」と感じますし、
「最近のスマートフォンは映像体験に重きを置いており、それはSNS等にも顕著にあらわれている。売れる商品とはすなわちカメラや画面クオリティが高い事であり、画面拡大は商品戦略の必須項目だ。ホームボタンはそれに犠牲となった形だ。実際、ホームボタンを実装したままでは、他社比較で画面サイズが15%も小さくなってしまう。ジェスチャー操作でのホームボタン機能実装は、帳尻合わせなのだ」
と言えば、「売れる商品にするためにホームボタンを排した」のか。と、ネガディブな印象をもたせてしまいます。
言っていることは同じなのに、不思議ですね。
小説なんかも、まさに同じことが言えると思います。
全く同じ話でも、筆致で話の面白さが全く変わってしまう。
そんな事があるんじゃないかなと考えております。
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