コンテストの大賞なし、という結果について
私、わからないんですよ。
「◯◯コンテストやります! 大賞作品には100万円!」
↓↓
「大賞ありませんでした。優秀賞だけ発表するよ」
という流れ。
言い方は悪いんですけれど、それ詐欺じゃん、って思います。
(これは極論です。考え方は下記です)
例えば、それはオーディションだとしましょう。
「◯◯作品の主役を、オーディションで決めます。優勝者が主役です」
これを実施した場合に
「優勝者はいませんでした。脇役だけ決めました」
って無くないですか?
◯◯作品という(例えば映画)を完成させる為には、当然期限があるので、期限内で優秀な人材を発掘したいから、オーディションをやる訳ですよね。その間、様々な試験基準をクリアした人材から、選ぶ。だから、できるだけ理想に近い役者さんを選定できる。
じゃあこれで、「うーん、◯◯◯◯人とオーディションやったけど、イメージに合う子がいない。イメージに合わなければ作品が壊れるから、今回は選定しない! 優勝者なし!」
うん、まぁこの言い分は解るでしょう。芸術作品ですから、それも英断です。
でもそうなったら、次にこれがあるはずです。
「再度オーディションを行います。◯◯選考以上に残った方以外は、全て新規の人のみ参加可能です。そこでいい人材を探します」
と。
まぁこのパターンが既にレアなんですけど。
じゃあ小説コンテストに目を向けましょう。
「大賞にふさわしい作品がありませんでした」
うん、まぁこれはわからなくない。コンテスト賞金が大きかったり、提携企業が多かったりすれば、それは当然審査基準が厳しくなる訳で、その基準を満たす作品が出現しなかったのであれば、致し方のないことです。
でもですよ。ここからがおかしいのです。
無いんですよ、再審査が。
話を少し戻すと、たとえば今回の地元のイイ話。それなりに大きな話であり、プレゼンツがついています。
にもかかわらず、そのまま流れるのです。再審査、無し。
違和感を抱くのですよね。私はこれに。
視点をユーザー目線にうつしてみましょう。
「大賞は100万円!? しかも実話か。よし、ならば勇気を出して、あれを書いてみるか!」
と、執筆を開始します。現実のことなので、多くの取材や事実確認をするなど、執筆以外にも相当な時間を費やしているはずです。
だけれど、結果は大賞なし。
なんか騙された気がしませんか?
もちろんその感情はユーザーの被害意識です。
メーカーサイドから言えば、基準に満たしてないから、書籍化も難しいし、ならばそこにお金を発生させる理由が無い。マネタイズできないことにお金を使わないのは、ビジネスとして重要な判断だとは思います。
(これはビジネスの姿勢として一般的なことを言っているのであって、今回のコンテストの作品の中に私個人の目でみてふさわしい作品がない、と言っている訳では決して無いことを、強く名言します)
ところがユーザーは、100万円+書籍化の枠が用意されていたから、頑張っていたはずなのですよね。
そして今回のコンテスト。お話の多くがフィクションじゃないこと。
その枠があったからこそ、勇気を振り絞って作品化した人達も、居たはずなんです。
それが、栄光の目を見ないまま、晒されてしまった。
大賞という優れた作品に、気持ちよく負けることも許さぬ終焉。そしてリベンジなし。
なんか気持ちよくありません。
たとえばこのコンテストを宝くじのようなもの、としたとしてですよ、
「一等当選者なし」は比較的発生することと認識しています。
けれど宝くじなら、あるんですよ。「キャリーオーバー」が。
「次回の一等に上乗せ! または山分け!」
と、賞金として予算されていた分は、きっちりと配分しています。
まぁコンテストと宝くじは違うんだから、比較することに意味はないと言われればそれまでなんですが。
なんかこう、モヤっとする。
そしてこういう、モヤっとする「大賞行方不明事件」、最近のカクヨムコンテストになんとなく多い気がする、のです。特に賞金が100万円クラスのヤツ。
ただじゃあ、そこらへんのマネタイズやプランをしっかりしてないとコンテストをやらないでほしい、と言っているのかと言えば、違います。
コンテストは多ければ多いほどいい!
色々な作者が色々な作品を生み出したほうがいい!
そしてそれらが脚光を浴びたほうがいい!
それが作る側、見る側として、経済の一部としてサイクルした方がいい!
と考えます。
なので最近のカクヨムのように、コンテストばんばんやってくれるのは大いに歓迎。加速すらしてほしいと思います。
今回の私の戯言が、それにブレーキをかけてしまうようなことになるのだったら、
「なぁんて! 言ってみただけだよん!」
とお茶を濁します。
まぁでも、結論はこうなんです。
ぬあああ。モヤっとするぅ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます