骨折をしていた、という話

会社主催のスポーツ大会。

活躍の場に飢えていた私は、年甲斐もなく本気で頑張り、増えた体重を支えられない足首がスリップ、そして尻もち。


その時、世界が揺れたのを覚えています。


直後から息ができなくなり、しばらくは酸素スプレーを使用して呼吸を整え、瞬時にパンパンに腫れた足首には氷袋をぐるぐるまきにして処置。

ロキソニンを速攻で摂取し、それでも起き上がれない私。


幸いにもここは介護の会社。信頼できる機能訓練指導員を呼んで、起こしてもらい、肩と上肢の可動域を確保。「職員が介護されてる!」を冗談を言われながら控室に運ばれ、痛みに耐えながらも昼食をかき込み、二時間かけて車を運転して帰宅。


しかし数日経過しても取れない痛み。

足首はグロテスクに黒ずみ、むくみが半端ではないものの、不思議とそんなに痛くない。

それよりも寝起き時から襲ってくる背骨の痛さがどうにもきになる。


そしてレントゲン取りに行って、判明。



胸椎が折れていました。パックリと。



イメージとしてなんと言いますか、背骨一つを氷ブロックに例えるなら、真っ二つにわれている感じ。綺麗に割れているので、姿勢によってはもとの形になったり離れたり。


そりゃあ痛いわけですわ。



私は骨の頑丈さには自信がありまして。

自転車に乗っていてハネられたときも、屋根の上に積もった綺麗な雪を取ろうとして顔面から転落した時も、スノーボードでジャンプ台を使ってみたら高く飛びすぎてボード板を破損させた時も、夜勤明けに居眠り運転で側溝に突っ込んで道を破壊し愛車を廃車にした時も、スノボー時友達に突っ込まれ50メートル下へ滑落した時も、一度たりとも骨を折った事がなかったのに。


体育館で滑って尻もち、自重により骨折。


なんとも情けない限りです。



通常であればギブス対応らしいのですけれど、肋骨がある頚椎・胸椎あたりは対応する方法がなく、自然治癒の予後を見るしかないのだそう。

幸いにも、私の骨折の仕方は綺麗だったので、神経を傷つける心配も今の所ないし、各種機能に問題はないそう。


ただ、何分負荷がかかるしよく稼働するところなので、変にくっついちゃったり、またはいつまでもくっつかずにさまよってしまうこともあるそうで、その場合は手術して回復をサポートするらしいです。


いやぁ、情けない。



この場合何が嫌って、休んで自由行動をしていても痛いから、気分が晴れないってのもありますけど、仕事のタスクが消化できないという焦りが毎日押し寄せてくるのがまたまた嫌なのですよね。


じゃあ小説を書けばいいじゃないかって話なんですけど、なんか集中できないんですよ。痛いし、集中できなくてイライラするので、心優しい登場キャラクターが嘘のように辛辣なことを言おうとしだすのです。そりゃだめだ。



そして本題。

実は、このちょっとした骨折だったり痛めた後っていうのが、将来に響いてくる人ってたくさんいるんですよね。

介護に携わっていると、特に理由もないのに膝がわるいとか背中がわるいとか、そういう例があります。機能は問題ないが、具合が良くない。そういうのは、今の私の胸椎骨折のように、些細な骨折などをしっかりとケアしなかったことが原因だったりするんですよね。後になって出てくる、ってヤツでして。

それを知っているだけに、自分もしっかりとケアをして、将来を棒にふらないようにしなければなぁ、と感じている所。


みなさんも、ご自愛くださいませ。

大抵、「やべぇ、これやばいよ!」って思ってる時はそうでもなくて、

「まぁ、これくらいなら平気かな、そのうち治るよ」とか思ってる時の方が重症だったりします。


不安な事があれば、病院にいきましょう。

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