第4話 愉快なプログラム

翌日、学校から帰ってきた・・・

すぐにパソコンの電源を入れる。


画面が表示された・・・

四葉が言っていたように、彼女のアイコンもあった・・・

そこをクリックする・・・


「雅昭くん、おかえり」

「ただいま」

言っていた通りに、彼女の部屋のようだ・・・


「女の子らしい部屋だね」

「女の子だもん」

まさしく、衛星中継だな・・・

ネットには、繋がっていないはずなんだが・・・


「四葉・・・」

「いまいち、システムが理解できないんだが・・・」

「昨日もいったけど、すぐにわかるよ」

「そうなのか・・・」

「ただ、最近、パソコンでショールームってあるよね」

「ああ、流行っているみたいだね」

「あれに、近いかな・・・ただダウンロードしているという感じ・・・」

「面白いプログラムだね」

「うん」

とりあえず納得した・・・


ただショールームと違うのは、向こうからも僕が見えるらしい・・・


断っておくが、向こうの声は聞こえているが、

僕の声は、届いていないはず。


僕の発言は声でなく、パソコンで文字を入力している・・・

画面に向かって、話をしているわけではないので、念のため・・・


「そうそう雅昭くん」

「何?」

「君のパソコンからは、アダルトサイトにアクセスできないようにしておいたから」

「ちょっとまて」

「未成年が、見てはいけません」

「そうじゃなくて・・・」

「何?」

「君は、そう言う事も出来るの?」

「うん」

返却も時間の問題か・・・

その時は思った・・・


「当たり前だけど、モニターから出てくる、なんてないよね」

「いくらなんでも、漫画じゃあるまいし・・・」

いえいえ、もう十分漫画的ですから・・・

完全に、非現実ですから・・・


(モニータからは、出らないけどね・・・)

四葉の小さい声は、耳に届かなかった・・・

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