その八。
〇月□日、午後七時三十六分
車に乗り込んで、温泉に直行。遊園地のチケットの半券を見せると半額で入れるらしい。中風呂、外風呂ともにいい湯加減で、外風呂に行ったときは聞いたことのある声が何か叫んでいたらしいが、
風呂上りはコーヒー牛乳やヨーグルト、いちご牛乳で乾杯。久々に飲んだこともあり、美味しかった。
そしてそのまま高速道路に乗り、サービスインターで夕飯。
「何頼む?」
「佐野ラーメン」
「佐野ラーメンの味玉付き!」
「あ、餃子二皿!」
どんだけ餃子食べるのさ。食べ終わってお土産を見ている最中、そういえばと思い出してスマートフォンを操作する。そこで問題が発生。
「……終電が、ない」
終電の時間を調べ忘れていた私。結局、最寄の駅まで
これは余談ではあるが、遊園地を出る際、誰かが激辛わさびが入ったお饅頭ロシアンルーレット(十個入り)を車の中でやろうと言って一箱購入していたのだが、結局食べず仕舞いだった。あのお饅頭はどこに行ったのだろう。誰か消費したのだろうか。これを見た誰か、気になるので教えてください。
職場の人と遊びに行く――そもそも人付き合いが悪い私は、誰かと遠出するといったことがありませんでした。コミュ障とか人見知りとか、いろいろ言い方があるかもしれませんが、こんな自分が自分で信じられなかったくらいです。
たった二日間の旅行は、突如現れた雨女によって悪天候の中進みましたが、ギリギリ曇りでとどまり、大型連休前日にも関わらず渋滞に引っかかることもなく、無事に楽しんで終えることが出来たと思います。
この旅行の話は自分の日記にだけ残しておこうと思っていましたが、小話風に書き直してみると、やっぱり楽しかった思い出なんだな、といつの間にか地元のコンビニでなぜか特産品であるレモン牛乳を買って執筆する始末。美味しい。
元気が出ない時は、遊園地の最後に乗った激流に流されるアトラクションの一部始終の動画を見て、楽しかったな、面白かったなと、見ているだけで元気が出る気がして、思い返しています。
今は皆さんお忙しいようで、ちょいちょい連絡を取ってはいるものの、あれ以来会えていません。
あの頃は考えられなかったし、言い出す勇気もなかったけど、もっともっと話していればよかったなっていう後悔がほんの少しあったりなかったり。
また皆とどこかに行きたいなぁ。
栃木編、終わり。
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