第5話 ついに開幕!!深淵の覇王トーナメント!!

 蛇愚地山羊人(じゃぐちやぎと)は深夜の相撲トーナメント大会を開催するに至った。


 一体どうしてこうなってしまったのか。発端は隣の村の汚い策略により、ゾルフバーグ村のピザ命線が握られてしまった事にある。

「許せねぇよ隣の村。今すぐ皆殺しに行こうぜ」

「えぇ……」

 それには流石にみんな引いた。

「じゃあよう、このままでいいっていうのかよ」

「それは……」

 誰もヤギトに言い返せなかった。ただ一人、長老を除いて。

「争いは新たな憎しみを生む、今は耐えるのじゃ」

「うるせぇ、お前の意見は聞いてねぇ」

「はい」


 長老を説得した事でオカキまでその気になってきたようで。

「俺もヤギトの兄貴と一緒なら隣の村に勝てる気がする」

「よしっ今から夜襲だぜ」

 という訳でオカキの友達の村の不良青年達が十人ほど集まった。

 だがここで一つ問題が起きた。誰が特攻隊長になるかだ。

「もちろん俺だろ」

 というヤギトに対して

「アンタは村の恩人だが部外者。ここは村の応援団長のカマンボールに任せてもらおう」

 カマンボールは身長が188センチくらいあったので長身のヤギトより背が高い。身長は別に関係ないがヤギトは提案した。

「じゃあここは一つ相撲で勝負をつけようか」

「スモー?」

「知らねぇのか」

「ヌモー?」

「相撲ってのはな、男と男が土俵の上で下着を脱がせ合うって勝負だ」

 ヤギトは相撲に偏見を持っていた。


 そして、深夜の相撲トーナメント大会は始まった。参加選手は以下の通りだ。

 Aブロック

 蛇愚地山羊人

 長老

 Bブロック

 キツツキ

 オカキ

 Cブロック

 カマンボール

 森で縛られてた妖師

 Dブロック

 神様(自称)

 長老の取り巻き


 以上の八名でトーナメントは行われた。なお、はじめから下着を身に着けていなかったキツツキ、オカキ、神様(自称)はその場で失格になった。

 トーナメントの経過についてだが、もしも本作品がコミック化やアニメ化した際にはオリジナル要素として、詳しく描写される可能性があるだろう。


 ちなみにトーナメントは森で縛られてた妖師が優勝した。

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