ハイテンションスペースオペラの新機軸!

ライトノベル的には 異星人の美少女なんて耳が尖っていたり4つあったりするだけでいいと思うところだが ひと味違う異様な特徴とそれを支える歴史的設定まで 必要十分にしかし簡潔に練られていて 設定厨(褒め言葉)の左京先生らしさが大爆発でにやにやしながら読ませていただく
運動エネルギー ナノマシン AI 拡張感覚 スイングバイ航法などなど 新旧様々な科学的要素をしれっと盛り込んで ハイテンションでウィットに富んだ会話劇で味付けされた 極上の「ライトSF入門」とも言えるワクワクスペースオペラである
そしてモテモテチートくんでありながら幼い日の面影を追う主人公の 根っ子にある「正しさへの憧れ」がまた 懐かしくも嬉しい左京ヒーローの王道を感じさせてくれるのだ

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