制服の下(に何があるのか考えてみた結果)
@hasegawatomo
第1話 現在
外は雨
倒れこんんだ男二人
この部屋には希望なく
明日に今日を連れては行かない
手首の痛み
四年前に押し倒された
あの時を
あの情を
忘れるなと
もうあの人はいない
目の前にいるのは
名の知らない男
俺はこんなことを繰り返す日々
制服を脱がされながら
なにしてんだか
慣れた自分に
滅入る
滅入る
男の手が止まる
なんだよ、続けろよ
シャツ一枚になった者同士
床に響く
「大切にしたいんだ」と
雨音のような言葉
体に巻きつく腕と足
優しい言葉も唇もいらない
今夜、抱いてくれるなら
雨があがった後は何にもいらない
脱がされた制服が死んでいる
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます