小説に勝ち目は無い
小説に勝ち目が無いことを教えてあげよう。
主人公を登場させたいとき、小説と映像ではどちらが優れているだろうか?
映像では主人公が歩けば、ものの数秒で主人公の着ている服、歩き方、背丈、顔。もう数秒追加すれば仕草、身につけている装飾品なども見せることができる。主人公のイメージは一気に出来上がる、実に素晴らしい。
一方、小説はどうか。
視覚なら沢山の情報を一度に伝えられるのに、小説は一個ずつ。
だもんだから、これが何個も続くと読者は疲れて離れてしまう、こんな風に。
男は耳に金色のピアス、髪は角刈り。眉毛はキリリと整えられており、白いTシャツの首元にはサングラスをかけていた。そのしわしわになった裾はストーンウォッシュされたジーンズの上にひらひらと粗雑にかぶさっていた。スニーカーは黒のコンバースで、くるぶしがみえる短いソックスを履いているようだった。そして——
……くどい。映像なら一瞬で済む事をこんなに長く書かないといけないのか、きっと途中で読むをのやめた人だって沢山いる。
やはり小説に勝ち目はない。
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