第5話 シャドウへの覚醒
俺は、砂場先生が学校に来なくなったのを少し不審に思ったが、相変わらず秀人やヒカルとの生活を楽しんでいた。こんな日々がずっと続けばいいと思っていた、そんなある日、、、
ドーン!
高校からの帰り道、家が見えてくる直前という場所で、その方角から突然爆発音を聞いた。なんだ?と思い、急いで帰ると、そこには、、、
「登!」
父さんが機械と戦っていた。
「父さん!これってどういう、、、」
父さんの右手には小型のレーザー砲がくっつき、左手は大きな拳になっていた。敵の勢いに負けて父さんは体制を崩していた。すると彼はそんな状態で懐から一本の刀を取り出し、こちらに投げて渡してきた。
「それを両手で持って強く念じるんだ!俺には出来るって、、、!」
こ、こうか?切羽詰まっているようだったので、俺は急いで言う通りにした。すると、、、
「うおお、、、!」
刀の頭身はその影をまとい、いつも間にか俺はその刀で機械に切りかかっていた。それからは俺の猛攻撃で敵を退散させるまでに至っていた。
「助かったよ、登」
「親父、これってどういう事なんだ?」
「事情は彼が来てからに、、、」
「おーい!登の父ちゃん!無事っすかー!?」
秀人もやって来た。しかも左腕が巨大なレーザー砲になっている。
「おお秀人、今、登が助けてくれたところだ」
それから父さんは俺に向かって言った。
「俺たちはシャドウと呼ばれ、身体や物に影をまとわせて強化して戦うんだ」
俺は父さんに渡された刀を見た。
それから秀人も続けて言った。
「俺たちシャドウ連合は登の父ちゃんの力『Discover the shadow』でシャドウの素質を持つ者を見極めて、勧誘している最中なんだ」
父さんも続ける。
「シャドウ連合なんて初めて聞いたぞ、、、今俺たちが戦っていたのはメビルと言ってプログラムされたとおりに動く機械兵だ。俺たちはメビルを倒すために動いているってわけだ」
俺は未だに困惑していたが、なんとなく事情は把握できた。
「これ以上犠牲を出さないためにも、俺にも協力させてくれ」
その日から俺はシャドウとしての活動を開始した。
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