第3話 転校生

「はい、注目ー!」

帰りのホームルームで担任の砂場(すなば)先生から報告があった。

「明日からこのクラスの一員となるヒカルだ!みんな仲良くしてやってくれ!」

「皆さん初めましてヒカルですよろしくお願いします」

転校生ヒカルはかなり緊張しているようだった。

そして放課後、帰宅部の俺は、同じく帰宅部の秀人と校内で雑談をしていた。すると不意にヒカルから話しかけられた。

「あのぅ、ちょっといいですか?」

「お、どうした?連れションか?」

秀人はふざけて言った。するとヒカルは真面目に捉えたようで

「いいえ、尿意はないです」

と返した。

「おい秀人、ふざけるのも大概にしろよ。ごめんな、ヒカル」

「いえ、問題ありません。ただ、あなたたちに少し用事がありまして、、、」

「ちょっとストップ、ヒカル。お前のその言葉遣い、気に入らねえなあ。友達同士に敬語は必要ないだろ?」

「秀人、別に言葉遣いは何でもいいだろ、、、?」

「友達、、、」

ヒカルは少し考え込むと

「そうです、、、そうだね、これからよろしく」

「ああ、よろしくヒカル!」

俺たちはヒカルを仲間に加えて3人で下校した。

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