第6話 別れ
私はフェザーのコアの一部を握りしめると、フェザーと共にヤブの家を出た。
すると突然、
ドーン!!
という凄まじい轟音がして、背後にあったヤブの家が炎に包まれていた。
「なんだ!?いきなり、、、」
「メビルゥゥ!!殺スゥゥ!!」
人間のものとは思えない声が聞こえてきた。
「、、、照!?」
そこにいたのは私がメビルを操り殺したはずの照だった。
「まさか、、、!」
私の驚きにフェザーは
「ああ、おそらくあの戦いの中で生き残り、ワールドジャンプの爆風に巻き込まれたのだろう。だが、あの様子を見るに、、、」
と冷静に返す。照にはいくつものメビルのパーツ、主にレーザー砲と翼が癒着していた。
「なんでこんな姿に、、、」
私は照のレーザーを避けながら思考を巡らす。結果、一つの結論に至った。
「もしかして、普通の人間はワールドジャンプに耐え切れないのか、、、!?」
「だろうな、お前が悪から善に変わったように、やつも善から悪に変貌したのだろう。だが、これではまるで、、、」
「、、、暴走している、、、」
「ここで倒すしかないな」
私の罪悪感は最高潮に達していた。このままでは溢れてしまいそうだ。
「カレン!ここは私に任せて、先に反転虚構に戻るんだ!幸い狙いは私のようだしな」
「だけど、、、」
「私は必ず戻る。同じ人間を2度殺させるのは酷だ」
「なんだよそれ、ジョークのつもりか?」
フェザーが私を気遣っているのが分かる。でもだからこそ、、、
「行け!お前にはあいつから託された使命があるんだろ!?」
「、、、分かった」
私は意を決して反転虚構への出入り口に入った。
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