第15話 転機
城々留無を仲間にしてからは、レジスタンスの快進撃が続いた。留無は戦車の中でゲリラライブを開いたりして、レジスタンスの指揮も上がった。触手で電飾を操る姿は見事なものだった。流石は生粋のアイドルである。みんなのテンションも上がって絶好調だったある日、惨劇は突然訪れた。
「敵襲だー!敵襲だー!メビルとの戦闘を開始する!」
いつも通りのサイレンの音が、何故か俺を不安にさせる。
「行こう、りっくん!」
「ああ、行くぞ!」
俺は不安を振り切り、留無たちと共に戦地に赴いた。
「うおお!」
レーザー銃で武装したレジスタンスのメンバー。次々とメビルを打ち倒していく。
「ふん!」
それに負けじと俺もメビルを脚技で破壊する。いつもどおり、、、のはずだった。
「なんだあれは!?」
レジスタンスに立ちはだかったのは、あまりにも巨大な数多のメビルだった。
「あんな大きなメビルは見たことがない!規格外にも程がある!」
「なんだよ、なんなんだよこいつらは、、、!」
レーザー銃で応戦しようとするも、その大きすぎる体に太刀打ちできなかった。
「ぐわぁー!」
何人もの、何十人もの人間が踏み潰され、巨大なレーザーで焼かれ、殺されていく。サム、フランクリン、スミス、親父も死に、照も見えなくなり、レジスタンスの中で生き残ったのは俺と留無の2人だけとなった。
「なんてことだ、なんでこんなことが、、、!」
「りっくんあぶない!」
必死に応戦していたが、不意に飛んできたレーザーから留無は俺を庇った。
「留無ぁぁ!」
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