第5話 砂漠のど真ん中
老人の家のベッドで横になってから、しばらくして目が覚めた。
「ん、、、あれ、ここは?」
なんと俺が目覚めた場所は、砂漠のど真ん中(と思われる場所)だった!どこを見渡しても砂、砂、砂。一面の砂景色、代わり映えのしない殺風景な空間。何か目印になるものはないかと、ひとまず俺はサンサンと降りしきる日光を浴びながら砂の荒野に足を踏み出した。
しばらく歩いていると、いかにも硬そうな鎧のような物体と遭遇した。
「ギギー、ピー」
なんだあれは?なにやら辺りを見回しているが、、、
「ピー、ピー。ガシャン!」
すると頭らしきものがこっちを向き、物凄いスピードで俺の方に近づいてきた。
「うわっ、なんだなんだ?」
その鎧はこちらに向けて鋭い刃のような物を向けると、俺を殺そうとばかりに襲いかかってきた。
「くっ」
一体なんなんだ、何がどうなっている?とりあえず俺は応戦しようと、密かに特訓して得ていた体術を応用しようと試みる、が、あえなく失敗に終わることになる。なにせ、その鎧はとにかく硬く、人間のキックやパンチでは歯が立たなかった。まずい、このままだと本当に殺される、、、!
「おーい!そこの人間!こっちだ、こっち!」
突然耳慣れた声がした。誰の声だか思い出す間も無く、鉄でできた戦車が近づき、俺はそれに乗り込んで、事なきを得た。
「危なかったなぁ、後一歩遅かったら、死んでたかもな」
俺は戦車の中でスミスと名乗った人物と話していた。
「突然よく分からない鎧みたいなのに襲われて危なかったですよ。いやぁ、助かりました。ありがとうございます」
「礼はいいって、俺たちは数少ない人間の生き残りなんだからな。言わば運命共同体みたいなもんさ」
「はい?」
今なんと?数少ない生き残り、だと?
「どうやら事情が分からないみたいだな。おい照、お前説明してやれ。積もる話もあるだろうしな」
スミスはそう言うと照と名乗る人物を連れてきた。そう、彼は正真正銘、俺の親友の照であった。
「久しぶりだな陸。お前も無事なようで何よりだ」
「なあ、照。この世界は、一体どうなってしまったんだ?」
「そうだなぁ、まずはメビルウォーについて話すか」
照はそう言うと、一つの戦争について語り出した。
残
り
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