第3話 突如変化する日常
授業も終わり、空はどんよりとした厚い雲に覆われていた。今にも雨が降りそうだ。いつも通り家に帰るため身支度を整える。すると教師たちが慌ただしく話しているのが気にかかった。本当はしてはいけないんだろうけど、なんだろうと耳を傾けてみる。
「これからついに他国への侵略戦争が始まるんだ!」
「これからはファンクの時代だ!」
「こうしてはいられない。今から徴兵制にしてこの学校からも兵士を募るべきだ!」
やばいな、これ。やばいんじゃないか、これ。徴兵制ってあれだよな、兵士になることを強要して違反者は処罰を受けるっていうアレ。俺は親父にこの事を話すため、急いで家に帰ると、いつもいるはずの親父がいない。代わりに、テーブルの上に昨日の焼肉チャーハンの残りとメモ書きが残されていた。
「陸へ、昨日話した通り、俺は政治屋だ。勘の良い陸なら気づいているかもしれないが、これから大変なことになる。お父さんはファンクの目論みを止めないといけないから、しばらく家からいなくなる。自分のことは自分できっちりやるんだぞ」と。
元々ファンクのことはあまり良く思っていなかったが、まさかここまでとは、、、親父に言われた通りしっかりやらなきゃ。そしてこれからは自炊もしなくては。俺は残り物となった2人前の焼肉チャーハンを口にかき込みながら、これからの決意を固めた。
翌日、俺はいつも通り高校の通学路にいた。電車の中ではファンクの国歌が流れていた。特に変化はないな。そして駅から出て、最初の交差点に足を踏み入れて、、、
ドン!!!
残
り
あ
と
4
7
0
9
9
8
3
7
5
2
人
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