令和元年 台風15号の日記

※本来なら第九章 その二 第三十話の予定ですが、台風15号の影響でまだ用意が出来ていません。

一週間も停電で何も出来ず、ノートパソコンすら開けず仕舞い(スマホのバッテリーにしたため)

再開はもうちょっとお待ちください。

いちおう、18日再開を予定しております。




 令和元年9月8日夕方、日本の南で発生した台風15号は関東地方を強風域に巻き込みながら東京湾を北北西に進んでいた。


 勢力が強い台風15号は9日未明に関東地方を暴風域に巻き込みながら関東地方に接近。

 その時千葉県では観測史上最高の風速57メートル(約)を観測した。


 その防風は過去に被害を受けた事のない千葉県に強大な爪痕を残すことになる。


 吹き荒れる防風に目を覚ますと、何時も点いているナツメ球が消えている事に気が付く。

 おそらく、3時頃だろう。停電になってしまっていた。


 吹き荒れる風がおさまれば停電も復旧するだろうと考えながら、ビュービューと吹き荒れる風の音にびくびくとしながら意識を手放していく。


 9日(月)

 朝起きるとナツメ球が消えていた。

 すぐに復旧するだろうと考えながら起きるのだが、これが悪夢の一週間の始まりであった。

 いつものラジオを付けると台風があまりにも強く、電車が計画通りに動かないと放送された。


 その後、スマホから情報を手に入れると、君津の50mもある鉄塔が2本も倒れているとあった。そして、関東地方でものすごい数の停電が発生していいた。


 10日(火)

 停電2日目。

 この日も停電は復旧せず。

 何時も聞いているニッポン放送から急に聞こえなくなり、ラジオが壊れたか?と、疑うが、FM補完放送で聴けることからラジオの故障ではないと知った。

 そのすぐ後、放送で木更津送信所の非常用発電機が故障し木更津送信所の100kWから足立送信所の1kWに切り替えるが、家では聞けず。

 その後、22時25分頃非常用発電機が直り、AM波で聴けるようになる。


 11日(水)

 停電3日目

 未だ復旧せず。千葉県では50万軒以上がいまだに停電中。


 12日(木)

 停電4日目

 17時10分頃、隣の電気が煌々と点くが、家は点かず。

 どうやら、電気のラインが違うようだ。


 13日(金)

 停電5日目

 近所の人の知り合いが電線を見に来てくれて、電線が切れているだろうと言っていた。

 そのすぐ後、営業バンに乗った東電の2人組が下見に来る。

 やはり同じ見解であり、バケット車(工事車両)が来なければ復旧は無理と言われる。

 手配すると言われたが、早く来てくれることを祈るだけだ。


 14日(土)

 停電6日目

 東電さんが修理に来てくれるかと待っているが、この日は来なかった。

 どこもかしこも忙しそうで、大変なのだろう。


 15日(日)

 停電7日目

 午前中も東電は来ず。

 その代わり、町から発電機を借りて午後から動かす。

 自宅の浄化槽の空気ポンプを動かす。

 夜には大雨が降る予報らしく、夕方で仕舞う予定。


 が、18時頃、東電の工事車両が現れる。

 なんと嬉しい事か。


 そこから本部とのやり取りで、復旧工事が決まり、19時前に無事に通電!

 電気が流れる事がこんなにうれしいとは思わなかった。




 約一週間に渡り電気のない生活だったが、改めて電気のありがたみを知った一週間であった。



 停電を体験してみて……


・電気が来なくても、ガスと水道が来ていれば何とかなる。

 地下水をくみ上げているポンプが電動だと水道が止まったと同じになる。

 オール電化は電気が止まると食事が作れない。


・停電中はスマホのバッテリーを気にするのであまりいじれない。

 なので、ラジオが有効な情報収集手段になった。

 ラジオは何時も聞く局を平時から掛けておくべきだろう。テレビに頼り過ぎてはいけない。

 テレビは停電だとと全く意味をなさない。ワンセグは都会だけ。田舎は電波すら拾わない。


・ラジオはAM、FM両対応の機種が望ましい。

 インターネットでラジオを聴けるが、スマホはすぐ電池が無くなるのでラジオが良い。特にAM。AMも事故で停波する可能性があるので、FMも必要。

 災害用の手回しラジオは面倒なので行わなくなる。電池交換式がベスト。


・懐中電灯が無くても自転車のライトで代用できる。専用品を買うよりもよっぽどいいかも。


・電話は光電話は役に立たない。メタル線が一番良い。

 電気を使うFAX付き等の電話機はすぐに使えなくなる可能性がある。

 メタル線であれば、電力は中継局から供給されるので、昔の電話機が大活躍した。

 と言っても、これからは光電話に代わって行くだろうから、メタル線の意味がない。


・電池で動く機器は、なるべく電池の種類を統一した方が良い。

 自分は単三電池に統一しているのでエネループが10本ほど用意してあったので何とかなった。

 一番安価な電池は単三電池でもあろう。

 単四電池三本の懐中電灯があるが、半端な数なので使いにくい。


・スマホをバンバン使うと、10000mAhのバッテリーチャージャーでも足りない。

 エネループ4本で充電できる機器を持っていたが、それだと1200mAh前後は充電できた。


・近所が停電していたと気が付いたら、電力会社か役場に連絡すべし。

 連絡しないと復旧が遅れる可能性が高い。

 復旧エリアに入っていても、忘れ去られた存在になる。




 主に、電気の部分を列記してみたが、意外と多い事に気が付く……かな?

 近くのスーパーが開いていたので何とかなったが、電気、ガス、水道全てが止まってしまったら、目も当てられないだろう。


 まだ、完全復旧には時間が掛かるだろう。

 一刻も早い復旧を望みます。

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