探検のお供におチビちゃん
結局、三日間連続であらゆる小動物のもふもふを堪能いたしました。
僕はうささん着ぐるみでみんなと一緒に寄り添って眠った時は最高でした。
僕もみんなと同じ動物になった気分で一体感が生まれました。
でも一つ不思議なことがある。少し離れたところに偶に血が付着していたりして妙に誰かに見られているような感覚。
多分、うさぎさんやリスさん達の誰かが見ていただけだと思うけど。
今日はいよいよこの大森林の奥を探索してみようと考えている。
ただ僕の足元でタシタシして見上げてくるうさぎさん達を前にしてなかなか探索の決心がつかない。
奥はどうなってるんだという好奇心とうさぎさん達ともっと戯れたい欲求が激しいバトルを繰り広げている。
ダメだね、いつまでもここにいたら。
よし、行くぞ!
僕が決心ついたのは更に2日かかりました。
重い足取りでこのもふもふパラダイスを後にしようとする。
そんな僕にチビうささんが近づいて来た。そのままの勢いで僕の足、肩と踏み台に頭の上に登ってくる。
そして、しがみつき居座る。
「僕はこれから奥まで探検に行くから降りた方がいいよ。危険だからね。」
優しく諭しても頑なに首を横に振る。
一緒に行くと言わんばかりに離れることはない。
困ったなぁ‥嬉しいけど。
そこへうさぎさんが登場。
チビうささんと何か話し始めた。
説得しているのだろう。
そして、うさぎさんは僕の足をポンポンして娘のことは任せたと言うように前足を挙げた。
「ええーと、危険だよ。それでもついてくるの?」
「クゥー!」
元気の良い返事と頭に一回ポンッ。
意思は変わらないと。
「わかったよ。でも、危ないと思ったらすぐに、逃げるんだよ。」
もう一度、頭にポンッ。
僕にとって最高のお供がついた。
何が何でも親友の大切な可愛いお姫様を守ってみせる!
「それじゃあ、レッツゴー(クックゥー)!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます