第3話 急展開(なのか?)
「ふぁぁっ…、うーーん」
思いっきり背伸びをした。ずっと眠ってばかりいるこの体はいつもどこか痛いけど
ちょっとがんばるか。
「ではでは…、私が説明しようか……、うーん、眠い」
「其処はがんばりなさい。」
「はーい。ええっとじゃあね、あの箱のことから説明しようっか。あの箱はね、妖精さんにもらったんだよ。」
……(沈黙)
「……まだ、寝ぼけてる?」
「残念ながら、寝ぼけてないかな。」
「いやいや、おかしいでしょ、妖精となんで出会うのよ。」
「出会っちゃったもんだから、しかたないよね。」
「…じゃあ、なんで此処にいるのよ。」
「えっと、妖精さんに言われたけどあんまり覚えてないけど…、
【わが国を救ってくれないかな】こと言われたかな?」
「はぁ…辻褄あわないんだけど」
「よくある異世界転生モノの感じだと思うよ☆」
「いや…、私読まないからわからないけど、それ言っちゃだめなやつじゃない…?」
《失礼、いいでしょうか?》
背後から唐突に聞こえた、バスオルガンみたいな低い声。
私たち(おもに咲希ちゃん)は身構えた。
ちなみに咲希ちゃんはめっちゃ強い(空手、剣道、合気道…etcできるらしい)
今日も、異世界なので寝ましょうよ。 螺旋 ユエ @yuesyura0123
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