二択と神罰

 九月上旬 軽音学部合宿場


 今日の午前練習は巴バンドの練習だ。

 ホーンバンド(管楽器入りのバンド)は難しいが、周りの人の実力にも助けられ、かなり順風満帆にいっている。

 今も二度ほど演奏予定の曲を通して問題なく終えたところだ。


 しかし意外だったのが、合宿では寝てばかりと聞いていた巴先輩である。

 休み時間はずっと寝ているのかと思っていたら意外と起きているし、朝も眠そうにしてはいたがご飯をちゃんと食べたようだ。

 不規則に三食も食べずに、なんて正直思っていた。


 世話役の冬川先輩がいるとはいえ、冬川先輩はバンドをかけもちしているから四六時中一緒にいるわけではない。

 何より巴さんに甘いのでなんだかんだ言って許してしまうところがある。


「お~どした白井君~なんか視線くれちゃって~」

「え、あ、いや。何でもないですすいません」


 とっさにごまかしたものの、よくよく考えれば失礼だった。

 下手に嫌な予想をさせるくらいなら、普通に言えばいいくらいの話題だ。


「あ、巴さん、合宿だとずっと寝てるって聞いてたので」

「あ~。確かに今年結構起きてるかも~」


 なんだそんな話題か、くらいに思ってくれたようでよかった。


「とも、今日なんてちゃんと自分で起きたもんね」

「あら、えらいわね~」


 ……冬川先輩にしても秋風先輩にしても何か甘くないか。


「そういえば結構早くに食堂来てましたもんね。朝練ギリギリに食べるくらいかと思ってました」

「喉開かないからね~。声も出しとかないといけないし~」

「なるほど……さすが」


 そこはボーカルとしての意識なんだろう。

 自分はそういうことをあまり考えたことがなかったので、感心するほかなかった。


「ふふ、おしゃべりしてるだけでも全然違うしね~」


 だから朝ご飯は皆で一緒に、と。

 意識してはいれど、無理なく流れの中でうまくやっているんだろう。


 練習時間のうち半分が過ぎ、休憩へ。

 午前練習は氷上先輩たちのもう一つのバンドも時間が被っているので、一部の人たちは午前練習の後半はそちらへ移動。


 すると、スタジオの大きな窓に人影が。

 前半はもう一方で二人だけだった、月無先輩とヒビキ部長だ。

 何か楽しそうに手招きしてくる。


「ふふ、休憩取るし行ってきな~」


 巴先輩にそう促され、スタジオを出ると……


「でんでーでんででんででーでんで~」

「どぅんどぅんどぅんどぅどぅんどぅどぅんどぅんどぅ」

「いや何事ですかね」


 二人してリズムに乗って何かを要求してくる。なんだこれ。

 聞き覚えのあるリズムだが……なんだこれ。

 しかもこれ当てるまでやめてくれないヤツだ。


「……あ、わかった。オリエンタ〇ラジオだ」


 かの有名なネタの、入ってくるときのリズムだこれ。


 え、違う? ……いやなんでそんなガチで失望したような顔してくるの月無先輩。

 部長もアメリカンなやれやれポーズで煽ってくるし。


「……いや白井君ほんっとガッカリだよ」

「俺らの期待をこうも裏切るとはなァ……」


 これ以上なく深い溜め息を見せられるっていう。


「いや意味がわかんなすぎますよ」

「……仕方ねぇ。もう一回チャンスをくれてやる」

「白井君、次はないからね。でんでーでんででんででーでんで~」

「ツッチーツッチーツッチーツクチー」


 なんかボイパでハイハット入った。

 ……このハイハットも聞き覚えあるな。


「あ、ずくだん〇んぶんぐんゲーム?」

「白井お前マジか」

「正直引く」


 お前らマジか。

 おかしな二人に絡まれてるのはこっちだというのに。


「月無、正解を見せてやれ……どぅんどぅんどぅんどぅどぅん」

「てれってってってってれって~」


 あ……あぁ。


「『シーモアバトル』」

「「正解」」


 一時はどうなることやらみたいな反応されても。

 確かに『シーモアバトル』はFFを代表するバトル曲の一つだし、特徴的なベースラインが病みつきになるのは、正解して改めて思うが。


「難易度高すぎますって」

「いやむしろこれ一番わかりやすくらいだろ」

「すぐに気づいて上音うわおとやってくれると期待してた」

「過度な期待」


 話を聞くに、午前練習の前半は二人しかいなくて暇だったので、『ベースのいいゲーム音楽』を話題にした結果の凶行だとのこと。

 部長もゲーム音楽はある程度詳しいし、テンション上がってしまったのだろう。


「よし、じゃぁ次ね! ……どぅーーーーん、どぅっどぅーーーてれてれ」

「『決戦』。Ⅵの」

「正解!」

「ハハ、それはさすがにわかりますって」


 ゲーム音楽が来る、となれば割とすぐに反応できそうだ。

 二問目を即答すると月無先輩はすぐに上機嫌になってくれた。


「おい俺のボイパ入る前にこたえるなよ」

「あ、すいません……じゃぁお願いします」

「ツクrrチーチツクrrチーツツクチー」


 すっげぇ。巻き舌まで駆使してあのイントロの複雑なハイハット刻んでる。


「さっきからやたら上手いですね」

「ハッハ、デブはボイパ上手いもんよ」

「偏見にまみれた自虐」


 そんなこんなで、土橋先輩達のスタジオ移動と転換が終わるまで暇、とのことで、部長の一服に付き合うことになった。

 月無先輩はBスタジオで皆と戯れるようだ。


――


「ふー……ヤニうめぇ。……ってか月無って、マジで全パート覚えてんのな」

「あ~……正直ビビりますよね。頭の中に楽譜入ってる系ですよアレ」


 さっきまでゲーム音楽を話題に色々と話していたのだろう、部長は感心混じりにそう言った。


「楽器が手元にあるわけだしってよ、話に出た曲ちょこっと弾いてみようとすると速攻で音教えてくれんのな」

「ハハ、すぐ実演してくれますよね」


 実際、それどころじゃなく、弾いたことがなくても曲が頭に入ってればその場で弾けることが多かったりする。

 耳コピ時間がまさかのゼロである。


「でもやっぱ、ゲームやってりゃループで聴く分耳に残るっていうのもあるんでしょうけど、耳コピ早い人羨ましいです」


 自分の音取り能力は普通なので、これが本音だ。


「……でもアレじゃねぇか? ゲームやってても残るのはメロディくらいなもんだろ。全パート覚えてるって普段から聴いてなきゃできんだろ」

「確かに……観賞用としてずっと聴いてますもんね」

「俺もゲーム音楽好きだが~……まぁそういう聴き方はあんましねぇからな」


 そのあたりが普通の人との違いかもしれない。

 観賞用のアレンジ版ならまだしも、原曲から聴きこんでいる人っていうのはそう多くないだろう。


「原曲は原曲でやってる時の思い出がよみがえる、みたいなこと言ってましたよ」

「それあんな確かに。画面浮かぶもんな。Ⅵの『死闘』聴くと速攻でアルテマエウェポン思い出すし」

「あ~アレ衝撃ですよね。曲も相まって余計強そうに見える」


 懐かしい……『死闘』と言えばFFⅥの後半から使われ始める節目のボス戦。

 敵の強大さがより大きくなっていくのを体現するかのような名曲。


「『決戦』もいいけど『死闘』もいいですよね」

「俺『決戦』派だわ。やっぱベースうまうまなのがいい」

「あ~……俺どっちかっていうと『死闘』派ですね。でも両方いいし……きのこたけのこ論争みたいになりそうですね」


 個人的見解だが……『決戦』は単純なカッコよさではゲーム音楽界随一だが、『死闘』はプレイしている時に初めて聴いた衝撃と場面とのマッチング具合が至高。

 あとどっちもイントロがマジカッコいい。

 甲乙つけ難い問題である。


「ヒビキさーん、あたし先戻ってますねー」


 屋内からそう月無先輩の声が聞こえた。

 

「お、月無、ちょっとこっち来い」


 部長が手招きして月無先輩を呼んだ。


「ほいほい何でしょう」

「今白井と『決戦』と『死闘』どっち派かって話になってな」


 するとその二曲の名前を聞くなり、月無先輩は真面目な顔になった。

 ……多分これ、前々から考えたことあったな。


「その話ですか……」


 ほら。

 しかし、いつもの調子であれば「どっちも最高」で済ませそうなものを、口元に手を当て真剣に考える仕草をするあたり、事態の深刻さがうかがえる。

 

「それはセリス派かティナ派かと同じくらい難しい話ですね」

「俺ぁリルム派だな」

「さすがに犯罪ですね」


 ファンにしかわからないコアなボケが挟まるも、月無先輩は未だ真面目顔。 

 どちらも屈指の名曲であることには間違いないし、派閥に分かれる必要もないのだろうが……月無先輩的には永遠の命題でもあるのかもしれない。


「でもいずれ答えは出さねばと思っていた話でもあります……ヒビキさん、今日バンド練習中ずっと考えちゃうヤツですこれ」


 そんなか。


「集中できなかったらヒビキさんのせいですこれ」

「……すまん」


 そう言って、考え込みながら月無先輩はスタジオに戻っていった。

 せっかくのゲーム音楽の話題であるのに、テンションが上がるわけでもなく考え込んだままスタジオに戻っていった。


「……俺のせい?」

「……見えない地雷は仕方ないかと」


 ゲーム音楽に対して真剣すぎるっていう。

 

 休憩時間がもそろそろ終わりかと、スタジオに戻ると、


「おかえり~。今日はメンバー半分しかいないし後はお休みにしよ~」


 と巴先輩がゆるーく号令をかける。

 ホーン隊も冬川先輩が欠け、土橋先輩も氷上先輩もいないのでバンド練習にはならないので仕方ないか。


 所定の位置、鍵盤の前に坐し、ふと考える。

 『決戦』VS『死闘』……ゲーム音楽戦闘曲史上でも屈指の名曲であるこの二曲。


「あ~めぐるのこと考えてるな~」


 っと、巴さんに言われる。


「あ、いえ、今回は別のことです」

「え、珍しい~。悩みでもあんの~?」

「悩みってわけじゃないですけど……」


 気遣ってくれるのは大変うれしいが、当事者以外からはどうでもよすぎる話題だ。

 

「そういうのは言っておいた方がいいよ~」

「いや、本当にしょうもない話で……」


 月無先輩のこと以外で考え込む姿がそんなに珍しいのだろうか、割と真面目に心配してくれているのかもしれない。


「吹もいることだし~」

「それ懺悔とかになるじゃないですか」

「ふふ、私を何だと思ってるのかしら~」

「あ、いえすいません冗談が過ぎました」


 言わないといけない空気になってしまったので、いきさつを告解してみた。


「あはは、めぐる以外だったらゲーム音楽か~」

「ふふ、それでさっきめぐちゃん、戻る時真剣な顔してたのね~」


 思った以上に何でもない話題だったろうが、割と真面目に聞いてくれた。


「ちょっと弾いてみてよ白井君~」

「え!? そんなめぐるさんじゃあるまいし、すぐには弾けませんよ……」

「聴いてみたいです! せっかくなので!」

「じゃぁ流しますか……」


 話を興味深そうに聴いていた夏井に促され、ミキサーにスマホを繋げ、まずは決戦を流す。

 ゲーム音楽を知らない人に、ゲーム音楽の、特に戦闘曲はどう映るのだろうという、期待半分。そして不安半分で。


「あ、これめぐちゃん弾いてたよ~。いいわよね~」

「弾いてましたね! アレカッコよかったです!」


 女神の啓示が降り注ぎ、不安は一蹴された。

 そういえば最近、ヤッシー児童相談所の休憩中によくゲーム音楽を弾いてるらしいし、ピアノコレクション版の『決戦』でも弾いたのだろう。

 

 聴き終わると次、と今度は『死闘』を流す。


「お~。こっちの方がボスっぽい~」


 巴先輩の率直な感想に、ホーン隊の三人も頷いた。


「初めて聴いたけど私こっちの方が好きかも」


 春原先輩はこっちに興味が移った模様。

 なんでも聴いたことのないような独創的なメロディがいいとのこと。


「俺やっぱり『決戦』の方が好きだなぁ」

「あれ、正景いたんだ~」

「ずっと視界に入ってましたよね」


 いつもの仕打ちを受ける正景先輩は『決戦』派の模様。

 『決戦』は元から知っていたようで、改めて聴いてやはりいいと思ったとのこと。

 ちなみにベースの正景先輩は自分の後ろにずっといたので、確実に巴先輩は視認していた。


 二曲とも聴き終わり、皆思い思いの反応を見せた。

 多分皆、原曲を両方聴くのは初めてだろうし、思い入れというものがない分、甲乙つけるような問題ではないだろう。


「ゲームやった人的にはどうなの~?」

「ん~……俺個人としては二曲目の方が好きなんですけど、やっぱ『決戦』カッコいいですし両方思い入れありますからねぇ」

「あはは、まぁそうだよね~」


 夏井と春原先輩は『決戦』派と『死闘』派に分かれたようで、あれこれ感想を言い合っている。

 

「うふふ、めぐちゃんならどう言うかしらね~」

「多分結局どっちもいいに落ち着く気がしますね。わざわざ優劣つける意味ないくらいには両方名曲ですし」

「それでいいのよ~。好きなものは好きってだけよ~」


 ……確かにそうか。

 わざわざ二択にする必要もない。

 最初から分かっていた気もするが、秋風先輩に言われると何故だか真理のように思えるのは不思議だ。


「ちなみにやっぱ二曲目のって強いボスなの~? 恐ろしい系~」

「あ、はい。節目の強いボスですね。……あ、女神ってボスとかいますよ」

「あはは! じゃぁ吹のテーマにしよ~これ~」

「うふふ、怒るよ?」

「「すいません」」


 ……目は笑っていたがトーンがマジだった。


――


 和やかな空気でスジタオで過ごして練習時間が過ぎると、月無先輩達がBスタジオにやってきた。


「白井君……結論が出ました」

「あ、はいこっちも出ました」


 ……やっぱ練習中ずっと考えてたのね。


「やっぱりどっちもいい!! ってかむしろなんで決める必要があるのか謎だった」

「ハハ、こっちも同じくです」


 吹っ切れたようにそう言った。

 というか、向こうのバンドでもこちらと全く同じ流れで同じことをしたらしい。


「フフ、でも困ったのがさ~」


 笑いをこらえるようにして、月無先輩は続けた。


「フフ……クク……女神って名前のボスでこの曲流れるから吹先輩がスタジオ入ってきたら流そうって……クク……ヒビキさんが」

「ハハ、こっちでも同じようなことあり……」

「うふふ、ヒビキ君おしおきね」

「「……」」


 神罰が確定した瞬間であった。

 スタジオの外にいる部長に、秋風先輩がつかつかと歩み寄ると、部長は事態を察したか、美しい土下座を見せていた。

 もちろん冗談なのはわかるが、秋風先輩の放つ無言の威圧感はまさに女神のそれであった。


「今脳内で『死闘』のイントロ流れた」

「奇遇ですね、俺もです……でも実際やったらめっちゃ面白そうですよね」

「うん。カナ先輩が想像してツボってた」


 笑いが溢れて終わり、『決戦』VS『死闘』論争は幕を閉じた。

 そして『死闘』は女神である秋風先輩のテーマとして、居合わせた面々に認知されることとなった。……というのはさすがに冗談。


 ちなみに一番笑っていたのは冬川先輩で、おなかを抑えて震えながらしばらく蹲っていた。

 波が収まったかと思えば、春原先輩がいつの間にかコピったか、リコーダーで『死闘』のイントロを吹いて追い打ちをかけていた。




 隠しトラック

 ――条件反射 ~めぐるのバンド・Dスタジオにて~


「ふー。10分くらい休憩すっかー。氷上達ぶっ通しだし」

「……そうするか」

「フフ、めぐる今日すっごい集中してるね」

「え? そうです?」

「確かにな。いつもより集中してるみたいだったな」

「氷上さんまで! いや、むしろずっと考え事してたんですけど……」

「お前ゲーム音楽のこと考えてるとパフォーマンスよくなんのか」

「あ、あはは~……」

「? 何かあったの? ヒビキ知ってるみたいだけど」

「実はかくかくしかじかでな~」


「両方好きだな俺は。どっちかというと『決戦』派だが」

「土橋先輩知ってるんですね!」

「折角だから両方流してみたらどうだ? 氷上と冬川聴いたことねぇわけだし」

「いいんですか? よ~しではでは」


「ふむ……確かにどっちもいいな。圧倒的独創性というか」

「ですよね氷上先輩! どっちもいいんです!」

「私はこういう曲あんまり聴かないからわからないかも……」

「ん~、ゲームやらない人だと確かに聴きなじみしないですよねぇ」

「フフ、でも二曲目のがすっごい強いボスの曲っていうのはわかったよ」

「わかります!? すごい迫力ですよね!」

「ちなみにこれ流れるボスで女神っていうボスいんぞ」

「……? だから?」

「秋風スタジオに入ってきたときにこれ流そうぜ」

「……ブフッ」

「想像しちゃいましたねカナ先輩」


「ククッ……フフフ……さ、さすがに吹でも怒るわよ」

「……むしろそうなったら余計に合いそう」

「……ブフッ。やめてめぐる……ほんとに」

「今日一日秋風のこと直視できなくなったな」

「……フフッ……土橋君まで乗らないでほんとに。そういうこと言うと余計に気にしちゃうからやめて」


 数分後


「ふ~。今日はこんなもんか~。飯だ飯~。災難だったな冬川」

「もうほんとやめて」

「ハッハ、すまんすまん。片付けっか~」

「フフ、カナ先輩メッチャツボってましたね!」

「もう。練習中ちょっと思い出しちゃったわよあの曲」

「フフ、気に入ってもらえてうれしいです! ……あ。……」←弾いた

「ん~まぁ気に入ったと言えばそうかも……ブフッ」


「氷上、土橋、あいつイントロ聴くだけでツボるようになっちまったぞ」

「膝から崩れ落ちてたな」

「……多分後で秋風見ただけで笑い始めるな」

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