幕間 試される時
合宿三日目の朝。時刻は7時過ぎ。
眠気であーだうーだ言っている一年勢を置いて食堂に向かう。
食堂に着き、バイキングから適当な量を取りテーブルを見渡す。
8時からの前半練習ギリギリに食べる人が多いのか、まだ人はまばらだ。
しかし……ある人達を発見。
ヒビキ部長、氷上先輩、土橋先輩、細野先輩の三年男子勢だ。
六人席だが部長がトレーを二つ山盛りにして幅を取っている。
量だけで正直ヒくが部長に関してツッコみはしない。
席が一人分開いているので、ご一緒させてもらえるかと思ったら、あちら側から手招きされた。
挨拶をして席に着くと、氷上先輩はずいぶんと眠そう……ってか白目剥いてる。
「……氷上先輩って朝弱いんですか?」
「……あぁ。……無理だ」
謎返答だが、見て明らかだった。
「昨日2時過ぎまでギターバトルしてたからな」
「ギターバトル?」
細野先輩が言ったワードが気になったので、オウム返しで尋ねた。
「まぁセッション会だね。個人連やってないヤツらで」
めっちゃ楽しそう……。
なんでも、合宿深夜のBスタジオでは恒例行事らしい。
参加は自由で、好き勝手して楽しむだけ、と。
「ほぼ毎日やってるから白井も来たらどうだ?」
土橋先輩の提案はものすごく魅力的だが……ぶっちゃけできる気がしない。
眼前の四人は実力的に雲の上、腰が引けてしまう。
察してくれたか、細野先輩がさらに続けた。
「気が向いたらでもいいよ。鍵盤いたらまた違うしさ。まぁ深夜のBスタ、女禁制みたいなとこあるから月無誘いづらいし」
「あ~……確かにAとBで男女分かれるみたいな感じですよね」
鍵盤は自分しか男がいないし、それもそうか。
「あと脱ぐしな」
「脱ぐんだ……」
上裸が正装とのこと。
三年男子勢なら、部長以外は女子勢が喜びそうだ。
「白井。今オメェ俺以外ならとか思ったろ」
「思ってないですよ。食べててください」
部長がエスパー的反応を一瞬示すも、あしらうとすぐに食に戻った。
「ハハ、お前すげぇな」
「あ、すいませんでした。調子乗りました」
部長を蔑ろにするネタに細野先輩がそう言った。
八代先輩とのバンドではいつも通りとはいえ、それをしらない細野先輩からすればよくないことだったかもしれない。
「あ、細野気にすんな。コイツに関しては八代の許可が下りてる」
「あ、あぁ……むしろお前それでいいのかよ」
「八代には逆らえない」
最初は尻に敷かれてるとかそんな風に思ってたけど、実際は主従関係みたいなんだよな……。
部内権力トップは八代先輩説が一年の間で囁かれるほど。
会話は弾みつつ朝食の時間を楽しませていただく中。
時間の経過とともにむしろ心配になってくる。
……氷上先輩はいつ起きるのだろうか。
「氷上先輩、起きてます?」
すると、反応が返ってきた。
「……ん、あぁ白井か。……合宿は楽しいか?」
「……ベタなお父さんですね」
多分ダメだ。
朝からニュートラルな土橋先輩たちとは対照的である。
意外な一面を知れたが、別段得をした気にならないのは不思議だ。
ちなみに、とセッション会の様子が気になったので聞いてみよう。
「どんな感じなんですかセッション会って。曲やったりするんです?」
「その場で合わせられるのとかなら普通の曲もやるし、ジャムやったりもするな」
細野先輩曰く、その場の全員が覚えてる曲などそうはないので、基本的にはジャム(曲に拘らず、リズムとコードを合わせるだけのフリーセッション)が多いとのこと。
以前代表バンドがやっているのを見て圧巻だったのを覚えている。
「昨日は『God knows...』早弾き対決とかしたな。俺と氷上で」
……あ、アニソンか。
涼宮ハルヒの憂鬱の曲だ。
かなりよかった記憶があるし、あのイントロのギターはかなり有名だ。
「ハルヒでしたっけ? 見たことないけどその曲は知ってます。あれカッコいいですよね」
「俺も見たことないけど曲は有名だよな」
今からすればブームはちょっと前だろうけど、作品も曲も流行ったのは知っている。そんなことを言ってみると、
「アニソンを語る上で涼宮ハルヒの憂鬱ほど重要性の高い作品はそうない」
「……急にしゃっきりしましたね」
あたかも起きていたかのように氷上先輩が目覚める。
アニソンの話になった瞬間に……やっぱこの人、月無先輩と同族だよな。
これ多分、続き促したら嬉々として語り始めるヤツだ。
「いいか白井、俺はアニソンが大衆に受け入れられる切っ掛けになったのは、この作品からだと思っている」
放っておいても語り始めた。
土橋先輩も細野先輩も「始まったか」みたいな反応してるっていう。
……聞いてあげよう。
「そんなに重要なんです?」
「アニメ文化にしてもアニソン文化にしても、な。ことの起こりは……」
ことの起こりって……。
曰く、ニコニコ動画のネット動画ブームなども相まって、非常に強いインパクトを世間にもたらしたのが涼宮ハルヒの憂鬱だそう。
深夜アニメやライトノベルの隆盛にも繋がり、サブカルチャーが市民権を得るに至る、先駆けのような作品になったという。
さらに言えば、登場人物のキャラクターソングというものも、この作品から周知されていったという。
自分は世代ではないのでその流れは知らないが、『ハレ晴レユカイ』や『God knows』が「誰でも知ってる」レベルまで達した稀有なアニソンなのは事実だろう。
タイアップが増えた中、アニソンらしいアニソンのよさを知らしめたと言っていいかもしれない。
「まぁギタリストはあれ一回通るヤツ多いよな」
「フッ、基本だな」
ギタリストの二人曰く、アニメ見てギターやってるヤツは、『God knows...』を一回は通りがち、と。
早弾き以外は簡単なので、入門にも意外と丁度いいとのこと。
「ベースももってけは通るみたいなとこあんな」
部長が話に乗ってきた。
……ってかあんなエグい量もう喰い終わってる。
「『もってけ! セーラーふく』も外せんな。ハルヒから続くアニソンブームをさらに盛り上げたといっても過言ではない」
あ、あのスラップの曲か。
これもそこそこ前の曲だけど、演奏面での魅力が詰まった曲だ。
「ハッハ、スラップやるってなったらレッチリかもってけからだな」
「レッチリに並ぶほどですか」
ギタリストやベーシストからすれば未だに愛される曲なのかもしれない。
それ以降も、「けいおん!」の曲だったりと、演奏するという面での魅力を見出した曲が流行っていったそうだ。
アニソンについては深く知らなかったけど、色んな変化を遂げているのだと感心しながら話を聞いた。
巴バンドでやる『ほれっ・ぽい』もハルヒと近い年代のアニソンだし、すでにある程度は知っていたからか、すんなり入ってきた。
氷上先輩がアツく語る様子は普段のクールな印象からは程遠く、どれだけ大きな価値を持っているかは十分に伝わった。
というか、月無先輩の暴走状態並みに喋るので否応なしに愛が伝わってくる。
「ちなみにキャラソンという文化自体はもっと昔からあってだな。さすがに俺も世代ではないがあずまんが大王というアニメが~以下略~」
……終わりそうにないな。
「ハハ、悪いな白井。氷上こういうヤツだから」
「あ~、大丈夫ですよ。興味ありましたし。ってかめぐるさんもこんな感じですし」
細野先輩がそう言うが、一方的に愛を語られるのは慣れてしまっている。
こんなの軽音学部でも自分くらいではないだろうか。
「え、月無そうなん?」
あ、口が滑ってしまった。
身内バレはすっかりしきっていたのでちょっと迂闊だった。
「ま、まぁ似たようなところありますよ。好きな音楽の話だと」
「は~。ゲーム音楽だよな? 録音すごかったけどそんなレベルなんか」
……むしろ執着は氷上先輩以上な気もするが、一応納得していただけた。
「いや、俺月無とそんな絡みないから意外だったわ。ただゲーマーなだけかと思ってたし」
「あ、やっぱりそうなんですね。今度ゲーム音楽の話振ってみてあげてください。喜びますよ」
「そうか。ハハ、氷上と同じじゃん」
こう返ってくるあたり、氷上先輩は同輩に対してずっとこうなんだろう。
アニソン狂いと周知されているのは伊達じゃない。
「そういや月無で思い出したけど、白井もコイツらくらいしか仲良い先輩いないだろ。あ、悪い月無がそうってわけじゃないんだが」
話の区切りに、細野先輩がそう言った。
悪い連想の仕方をしたと気を遣わせてしまったが、確かに自分は、最近は他の男子の先輩とほぼ絡みがない。
入部当初は色んな先輩と話したりしたけど、交友関係というのはある程度経つと固まっていくもので、挨拶以上の会話がある先輩はそう多くない。
「あ、いいですよ。俺の場合本当にそうですし」
「バンド被ってるのいねぇからな」
「ですねー。中々話す機会自体がありませんし……」
部長がフォローのようにそう言ってくれたが、自分から進まないととこういうのはうまくいかない気がする。
巴先輩と仲良くなりたい古賀には偉そうにアドバイスしたが、自分こそそうだと思わなくもない。
「義務感で仲良くなる必要もない。引退までほとんど口きかない先輩もいるからな」
「土橋の場合は無口なだけだろ」
細野先輩のツッコミが入るも、土橋先輩の言ったことは既に聞いたことだ。
「しかしまぁ、白井の場合二年男子から目つけられてたしな」
「ぐ……やっぱりそうなんですね」
「今はそんなことないと思うけどな。っつかお前何も悪いことしてないし」
細野先輩が明らかにしてくれた事実は、予測はついていた。
自分たちを相手にしてくれない先輩(主に女子)と仲の良い一年、悪い言い方だが二年生の男子から見ればこういう構図だ。
相手が悪くなくとも、多少なりともやっかむのは正直仕方ないと思う。
……でもそう思うと仲良くなんの無理ゲーじゃねって正直思ったりもする。
「細野、セッション終わった後にBスタでゲームやってただろ。白井も混ぜたらどうだ?」
「あぁそれいいな。月無の弟子の実力気になるし」
土橋先輩が気になる発言。
……スタジオでゲーム? 弟子って、これ鍵盤のことじゃないよな。
「Bスタ、スクリーンあるからそれでゲームできんだよ。二年の男どももいるぜ。俺もいっから来たらどうだ?」
「あ、ヒビキさんもいるんですね。すご……楽しそう」
デカいスクリーンで皆でゲーム、日常では体験できない魅力的な体験だ。
しかしこれはなんというか、
「月無に相応しいか見せる機会だなァ」
「……そういうこと言わないでくださいよヒビキさん」
この人なんでこんなゲスい笑み浮かべるんだろう。
「ハハ、毎日鍛えられてるんだろう。証明してやれ」
「土橋先輩まで……一方的にボコられてるだけですよ」
実際はそんなもんなのだが、それを聞いた細野先輩が驚く。
「お前よくそれ耐えられんな……」
「……慣れれば意外とイケますよ」
「ハッハ。細野、月無にボコられてから部室来なくなったもんな」
「いやそれが理由ってわけじゃねぇから」
……なんか申し訳ねぇ。
そして何故か話はあらぬ方向に進んでいき、月無先輩の弟子として試される機会となってしまった。
先輩方と交流できるいい機会だとも思うが、自分は何故素直に楽しめる状況ってのが少ないんだろうか。
……しかし、負けられねぇ。
そう静かに誓いをたてるのであった。
――
食堂を後にし、外の空気でも吸おうかと先輩たちと別れたあとロビーに赴く。
すると、ロビーに並んだソファーの一つに見慣れた二人が。
肩を預けあってうとうととしているのは、月無先輩と巴先輩だ。
「おはようございます」
「……あ、おはよ~」
月無先輩は半覚醒のようだが、巴先輩は完全に眠り姫状態。
朝に弱い人はさっきも見たが、こっちはビジュアル的に眼福である。
「……ってかなんでこんなところで寝てるんです?」
「カナ先輩が忘れ物したって~部屋戻って~……待ってる~。皆も後で来る~」
そういうことか。ちょっと心配したがそれなら問題ないか。
「そういえばなんですけど、AスタとBスタってスクリーンでゲームできるんですね」
先程の話をそれとなく振ってみた。少し予想を込めて。
「あ、そうなんだよ~。あたしもやってみたいんだよね~」
やっぱりそうだよなぁ。
その存在を知らないはずがないし、やりたいに決まってる。
「今日、Bスタでやるんですよ。細野先輩に弟子の実力がみたいとか言われまして。折角ですし、めぐるさんも来ませんか?」
「え? いや~あたしは……ハハ、やらかしちゃうし」
……まぁ蹂躙して終わるよな。
でも正直、女人禁制という冗談半分な名目があるとはいえ、誰よりもゲームを愛する月無先輩を除け者のようにするのはかわいそうだ。
細野先輩も、それはわかっているが誘いづらいといった感じだったし。
強者故の孤独を10代の女の子が味わっているとは不思議な話である。
「じゃぁあたし外から見てるから、その分頑張ってよ!」
「え!? ……ご期待に添えるよう頑張ります」
「フフ、頑張ってね!」
そう励ましてくれる笑顔は、眠気も飛んだいつもの笑顔だった。
大好きなゲームの話をすると起きるあたり、月無先輩らしい。
氷上先輩といい、この部活の人は好きなものの話をすると起きる習性があるようだ。
そんな風に思いながら、少し恥ずかしまぎれに目を泳がすと、
「ふふ、つまりこれはアレだね~。めぐる争奪戦」
「争奪戦って……起きてたんですね……」
「起きた~」
いつのまにか起きた巴先輩に、起きぬけにイジられる。
「ふふ、いいじゃん~。証明するチャンス! 私も見に行こ~」
「……いやそういうもんじゃないですって」
「いいからいいから~」
これ負けたら翌日イジられるヤツだな……負けられねぇ。
「勝ったらご褒美だね~。めぐる何してあげるの~?」
……何やて。
「え!? ……え~、はは。何だろ。何がいい?」
「え!? いや~……何でしょうね」
手をつなぐことにすら耐性のない自分らである。全くもって恥ずかしい。
というかご褒美というワードだけで顔紅くするなこのピュアモンスターめ。
「ふふ、じゃぁ考えておこ~。ね、めぐる」
「は、はい」
何故か勝てばご褒美という流れにもなってしまった。
月無先輩がパンクする恐れはあるが、もしかしたらいつまでもそんな調子の自分らを、炊きつけているのかもしれない。
巴先輩はそういうところが結構あるので、観念してその流れに従うことにした。
ゲームするってこんなに色々あるもんだっけ、等と自分の境遇を不思議に思う。
……思ったのだが、二人の元へ戻ってきた冬川先輩が「……それは勝たないとね」と何故かマジトーンで言ったあたり、そういうもんみたいだ。
男白井、勝ちます。
隠しトラック
――ご褒美 ~めぐる、巴、冬川、秋風、食堂にて~
「めぐる~ご褒美何にしよっか~」
「え!? ……何にしましょう」
「ハァ、あんまりいじらないの、とも」
「だって~。ね~? いい機会?」
「何の話~?」
「す、吹先輩は気にしない方が……あはは」
「白井君が細野たちにゲームで勝ったらご褒美あげるって話~」
「ちょ、巴さん! ……言っちゃうんですね」
「言っちゃう~」
「うふふ、それは勝たなきゃね~」
「あら、いいのね。吹はそれで」
「ふふ、いいのよ~。でも負けたらおしおきだね~」
「吹って罰ゲームとか意外と好きよね」
「ん~人並だよ~」
「アレですね、神罰!」
「人だよ~」
「あ、でもさ~。白井君、ボウリングの罰ゲームまだやってないよね~」
「……そういえばそうだったわね」
「じゃぁそれをやるってことにしよ~。負けた時用に考えておこ~」
「うふふ、勝ったらご褒美、負けたら罰ゲームね~」
「……あたし、たまに思うんですけど……」
「白井君って何か変なもの背負ってるわよね」
「そうそれ! カナ先輩正解!」
「でも白井君、勝てるの?」
「ん~、勝てると思いますよ? あたしとしかしてないから絶対とは言えませんけど」
「え~、でもめぐるには全然勝てないんでしょ~?」
「そりゃ負ける気はないですよ! でも毎日あたしにボコられてるうちにちゃんと防げるようになってきてますし」
「それだけ聞くととんでもないわね」
「DV嫁だ~」
「え……あたしもしかしてとんでもないことしてる?」
「フフ、冗談よ。それが楽しくて白井君も付き合ってくれてるんでしょ?」
「それ白井君もヤバいヤツみたいに聞こえますね」
「……私も言ってから思った」
「うふふ、ちゃんとしたご褒美あげなきゃね~」
「そうだね~。ほらほら、何にすんの、めぐる」
「え~……どうしよ」
「めぐるが決めないと私があげちゃうぞ~」
「ほら、からかわないの」
「巴さんならどうします? あ、やっぱりおっぱいですか?」
「……え。いや私そういうキャラ?」
「……ともがご褒美って言ったら大抵の男子はそう思うんじゃないかしら」
「吹先輩はどう思います? ……ご神託をどうぞ」
「……そうね~おっぱいだね~」
「何か納得いかない」
今回のお話で紹介した楽曲は、全て京都アニメーション制作のアニメの曲です。
傷ましい出来事があり、名前を出していいかどうかも悩みました。
音楽だけにとどまらず、サブカルチャーの中で、京都アニメーションの残した功績はあまりにも大きいものでした。
そしてそれは本来、後世にも残るべき偉業とさえ思っています。
微力ながらもそれを語れたらと思い、今回の話の前半部分を書きました。
実際はもっとガッツリと専用回を設けるつもりでしたが、読む方にとってはセンシティブな内容になりかねないので、少しまとめ気味になりました。
『God knows...』―涼宮ハルヒの憂鬱 劇中曲
『ハレ晴レユカイ』―涼宮ハルヒの憂鬱 ED曲(キャラクター毎に別バージョンがあります)
『もってけ! セーラーふく』―らき☆すた OP曲
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