幕間 ヤッシー児童相談所の一日

 めぐるの所属するバンドの一つ、ヤッシー児童相談所(通称:児相)。

 八代やしろ秋風あきかぜの二人の三年生に加え、めぐる、春原すのはら、清水寺トリオの二年生、そして一年生の夏井なつい

 面倒見のよい最上級生に、可愛いどころの後輩達が集まったガールズバンド。


 スタジオ入口から向かって左手にホーン隊三人とベースの小寺こてら、右手にはギターの水木みずきに鍵盤のめぐる、正面にはドラムの八代、スタジオ中央にはボーカル清田きよた

 どこを見ても眼福と言った、男の夢を体現したバンドだ。


 各所から怒られそうなバンド名はボーカルの清田きよた命名。

 所長のヤッシーこと八代は当然拒否しようとしたが……女神秋風が気に入ってしまったことにより決定となった。


 そんなヤッシー児童相談所のバンド練習、その一幕である。


「よし、あと一回この曲合わせたら休憩にしよっか」


 ドラムセットに腰かける八代が号令をかけると、一同はそれぞれの楽器を構える。


「あと一回……あと一回やったら! ……ココアを買いにいける」

「いいからやるよ。あいは歌詞見ないでやるように」

「御意に」


 ココア切れで禁断症状の出かかる清田をあしらい、八代はメンバーの注目を確認してカウントをとった。

 澱みないドラムのフィルから曲は始まった。


 児相のメンバーは全体の演奏レベルは高いが、ギターの水木とベースの小寺はまだまだ発展途上。

 春のバンドで白井の頑張りを見て以来、触発されるように熱心になったことで相当に技量は上がったが、やはりめぐる等に比べるとミスは多い。


 水木が少しでもわかりやすいミスをすれば、清田は曲中でも煽りに行く。

 位置的な縛りのないボーカルというポジションを悪い形で有効活用するのだ。

 今もミスった瞬間にグイっと水木の方を向き、近づいてはガンを飛ばす。

 そして清田自身は歌詞を飛ばす。純度の高いアホである。


 水木煽りに飽きると、今度は小寺の方に近付いて……何故か「グッド!」と親指を立てる。行動の意味も目的も、誰もが理解できない。

 めぐる達にもたまにやるし、秋風に向かって両の手を合わせたりもする。

 練習中においてただの迷惑行為であるが、意外とムードをよくする役割をはたしていたりもする。

 時には苦痛も伴うバンド練習をいい雰囲気のまま続けられるのは、ある意味清田のおかげだったりもするのだ。それでも八代にたまに叱られるのはご愛嬌。


 そんなアホな一角を除けば、八代が時折見せる爽やかな笑顔、癒しの相乗効果をいかんなく発揮する春原と夏井のちびっ子コンピ、その二人に挟まれる最早どう見ても保母さんの秋風、めぐるの鍵盤に向かう真剣な眼差しと、演奏中のビジュアル的な見どころは枚挙に暇がない。

 特にめぐるは、演奏中に笑顔を見せることが増えて魅力が増したと評判だ。


 さしたる問題もなく演奏が終わると、水木からクレームが入った。

 

「ミスった時ガン飛ばしに来ないでよー。ってか歌ってる時くらいじっとしてて」

「うるせぇリア充が!」


 仲良しなので皆笑って見ているが、清田は水木にやたらと当たりが強い。

 氷上と水木が付き合い始めてからは暴言レベルのものが増えた……とはいえこのやっかみはパフォーマンスであり、二人を一番応援しているのも実は清田だったりする。愛ゆえの暴言である。


「それでは所長! ココアを買ってまいります! 皆の分も買って来ます!」

「誰が所長よ……」


 水木のクレームを一蹴して清田がそう言うと、呆れた様子で八代が返す。

 とはいえ清田は言動こそ電波だが、後輩としては殊勝。

 進んでパシられる姿を見た夏井が、


「あ、私も行きます!」


 と言うと……


「ふっ、いいんだぜなっちゃん。ここは私に任せ」

「あんたに任せるとこの前みたいになるでしょ。ウチも行くから早く行こ。あ、なっちゃんは大丈夫だから」

「嫌なこと思い出させやがるぜ……」


 アホすぎて白井から同情すらされた苦い思い出が蘇る(幕間 『アホの極み。』参照)。

 末妹扱いで可愛がられてる夏井の扱いは丁重そのものだが、これは練習の区切りごとにホーン隊が三人で反省なりするのを邪魔しない意味もある。


 結局清田と水木に任せ、他は全員スタジオに残った。

 楽器を下ろしてスタジオの中央に一同が円を作る。


「何かいつも申し訳ないです」

「……気にしなくてもいいのに。藍が一番この中でくらいが低いんだから」


 夏井がそう漏らすと、気にとめないように小寺が辛辣なフォローを入れた。


「フフ、でも何だかんだ言っても藍ちゃんとはじめちゃんって仲良いよね。あんなに言われてもはじめちゃん怒らないし」

「めぐるちゃんよく人のこと言えるね」

「あ……あはは」


 清田と水木の関係は、めぐると春原も少し近いものがある。

 めぐるの春原に対する小動物いじり、もしくは幼児いじりは信頼関係を前提としたなかなか苛烈なものである。親しき仲ほどブッコむのは軽音の流儀。

 春原は冗談とわかるように、微笑み交じりにそれを釘刺した。


「高校から一緒なんですよね? 内部生って聞きました!」

「昔は清水きよみずコンビだったって。はじめはコンビにされるの嫌がってたけど」


 夏井の質問には小寺が答えた。

 清田と水木は付属高校からの内部進学生なので、昔から仲が良い。

 水木の心の広さは高校三年間タイマンで耐え続けたことからも窺えるだろう。

 納得した夏井が「だからか……」なんて呟いた。


「……オリエンテーリング旅行で最初会った時、寺が見つかった! とか言ってた。今思うと大分頭おかしいと思う」

「アハハ、初対面でそれはビックリするよね。憎めない子なんだけどさ」


 小寺は照れるような内容なのでほとんど言わないが、清田には感謝をしている。

 第一印象こそ「おかしいヤツ」であったが、元々無口な彼女にとって、清田が真っ先に話かけてくれたこと、そしてその明るさはある種救いであった。

 清田に会わなければ、軽音楽部に入ることも、楽しく友人達と過ごすこともなかった、小寺はそう思っている。

 これを知っているのはこの場では八代だけであり、八代が清水寺を気に入っているのも、そんな三人の仲が微笑ましいからである。

 

 小寺は少しだけ、無意識に表情に感謝を浮かべた。

 それだけでも三人の仲を雄弁に物語った。

 腐れ縁のようであれ水木も同じで、清田が何だかんだ友達思いなことはよくわかっているし、本当の意味で裏切ることは絶対にないと知っている。


「でも私前々から思ってたんですけど……」


 夏井が何かを切り出そうとした。

 

「めぐる先輩と藍ちゃん先輩って、似てますよね」


 なんとなくだが、冷やかな空気がスタジオ内に走った。

 全く悪気のない質問ではあったが、一同の脳内にパッと浮かんだ理由に、微妙な静寂が訪れた。


 顔は全く似ていない、となれば性格の話……というよりも、そのつもりではないのだろうが、アホと言っているように聞こえるのだ。

 清田のアイデンティティがアホであることに加えて、めぐるも時折無邪気さゆえのバカっぽさを見せることが、そう聞こえる原因である。


 案の定、めぐるは笑顔のまま固まっている。

 ちなみにめぐる自身はアホっぷりが似ていると判断した。先程小寺が話した清田との初対面のエピソードが、白井と自分に重なり、その流れでの発言と思ったからだ。


「なっちゃん、それはめぐるちゃんに失礼すぎる」


 小寺がそう返した。清水寺トリオの一角だからこそ、角を立てずに清田を下げられる……が、これは清田に対する日常的なディスりの一環に過ぎない。


「二人とも明るいもんね、確かに」


 八代のフォローは軌道修正であり、夏井の真意を問いただすものでもある。

 失礼なことを言うような子ではないと、めぐる以外はわかっているが、万が一に備えて言葉にした。


「めぐちゃんも藍ちゃんも素直ないい子だもんね~」


 そこに秋風が被せた。これも正鵠せいこくといえる。

 まさかこれ以外のことではないだろう、事態は平定を迎えるハズだ。


 女神秋風に気を使わせるという偉業を成し遂げた夏井であったが、あろうことか話を続けた。


「それもそうなんですけど……それだけじゃなくって」

「……なっちゃん?」

 

 夏井が口にした逆接、そこに続く言葉は言わせまいと、春原が割って入る。


「いい? めぐるちゃんも結構バカだけど、藍ちゃんのは話が違うの。めぐるちゃんはしっかりすることも出来るけど、藍ちゃんは出来ない。この差はとても重要」

「……え?」

「それに、二人とも誰が見てもおかしいけど、微妙に違うの。めぐるちゃんだって客観的に見たら大分ヤバいけど、藍ちゃんとは全く違う。差があるの」

 

 春原は場に乗じて、めぐるから受ける苛烈な可愛がりに対する逆襲をする。

 得意のポーカーフェイスで坦々と諭すていでめぐるをディスる。

 むろん冗談であり、目の前でディスられるめぐると、言葉を向けられている夏井以外は全員笑いを堪えている。


「……マリオとルイージくらいの差」

「双子じゃん!!」


 具体的な例えにめぐるが声を上げた。

 ゲームのキャラ名に反応してしまうあたりやはり残念ではあるが、わざとその例えをしたあたり、春原はめぐるの反応を窺ったのだろう。

 めぐるがそれまで全く何も言わなかったので、ちょっと可哀相だったかなんて思っていた。


「え、なっちゃん……あたしそんなアレかな?」


 意識を取り戻したかのようにめぐるがそう尋ねた。ガチ目に狼狽している。

 清田についてはアホっぷりが周知されすぎて感覚が麻痺しているのか、アレ呼ばわりを誰も失礼とは思わなかったし、めぐる自身、こき下ろすつもりはまるでない。

 それほどまでに清田はアレな人で、清田に限ってアホも悪口ではないのだ。


「……? お二人とも何を言ってるのでしょう?」


 めぐるからすれば全くの予想外の反応で、再び時が止まった。


「二人とも明るくて、すごく友達思いでいい人だなって思ったんですけど」

「……へ?」

「……私、変なこと言っちゃいましたでしょうか?」


 めぐる以外は気付いていた夏井の真意に、めぐるが目を丸くする。

 天真爛漫な明るさと、打算なしに友好的に接して周りに良い空気を振りまいてくれる二人をそう評した。

 そしてそれは清田とめぐるの共通点であり、他の人にはないものでもある。


 むろん、夏井がそう思っているだけで、めぐるは嫌いな人にわざわざ友好的に接したりすることもない。めぐるからすればその自覚もあるので、夏井の評価は意外ではあったが、少なくとも児相や仲の良い人達の間では、間違いのないことだ。

 夏井の尊敬を宿す純粋な目には、嬉しさと照れが勝って、めぐるははにかむように微笑んだ。


 そんなタイミングで、飲み物を買いに行っていた清田と水木が帰還した。


「今回は多分5分切ったな! どう、舞、狙える!? 世界!」

「……測ってないよ」


 小寺にいつも通りのベタなボケをかますと、清田に八代が優しく言った。


「藍、よかったね。なっちゃんが藍とめぐるが似てるってさ」

「え? 可愛いってことですか? 嬉しい!」


 ボケなのか素なのかわからないため非常に困るが、やはりアホだと再確認できるような反応だった。

 似てるという表現に一瞬ぞっとする表情を見せた水木だが、一応の確認の意味を込めて、ついでに清田をしっかり下げるために、夏井に声をかけた。


「なっちゃん、悪い意味じゃないとは思うんだけど、藍と比べるのはめぐるに失礼だよ。くらいが違う」


 それを受けた清田は、飲みかけだったココアをグイっと飲み干し、口元をワイルドに拭うようにしたあと……


「テメェ、私のこと何だと思ってやがるんだね」


 と威圧し、「アホでしょ」という水木の声を無視して更に言葉を続けた。


「いいか、はじめ、貴様は力関係を知る必要がある。よく聞きやがれ。このバンド内の序列はだね。まず神、吹先輩。これは言わずもがぬ」


 言わずもがぬ。


「そしてヤッシー所長。……お疲れ様です」


 深々と一礼。


「そしてめぐる、スー、舞、なっちゃん……その下にはじめ、一番下は……私だ」

「意外と謙虚だな」


 水木はそう返して、はいはいと聞き流した。

 清田のボケに対するツッコミは難易度が高いので、大抵水木か小寺がやんわり何かを言ってスルー。

 ちなみに、清田は割と白井のことを気に入っているが、それはちゃんとツッコミをしてくれるからという理由が割と大きいらしい。


「うふふ、友達思いで明るいところが素敵だって~」


 秋風が微笑みながら真相を伝えると、清田は反応に困って、水木にガンを飛ばす仕草のまま固まった。

 褒められ慣れていない清田には、直球表現を処理する能力がない。


「ハ、ハハ……私なんていやしい存在ですよ夏井さん」

「そんなことありません! 藍ちゃん先輩面白くってバンド練いつも楽しいです!」


 真っ直ぐすぎる夏井の笑顔に、くらっとするようにして……


「お、おいおい眩しすぎるぜこの子は……ずっと日陰にいたんだ……直視でき」

「素直に喜びなよアホ」

「……藍って恥ずかしまぎれに小芝居するよね」


 ちなみに清田は羞恥心がオーバーフローすると普通に喋れなくなる。

 夏井以外は全員察しているので、喜んでいることの何よりの証左だともわかっていた。


「アハハ、そういうとこもちょっと似てるかもね」


 照れ隠しが下手、これも二人の共通点だろう。

 八代がそう言うと、清田はめぐるを見つめた。

 一体何を言うのだろうかとめぐるが身構えると、清田がおもむろに口を開く。


「以心伝心……する?」

「……え……それは清水寺だけでお願い」

「拒・絶!」

 

 さすがにコンビのような扱いになればアレな人の組み合わせで認知されてしまうと、めぐるはこれを拒否。

 ……仲はよくともそこに一線はあった。


「アハハ、あれいつも藍が言ってるだけだしな~……。ふふ」


 二年生の仲良しグループの平和なやりとりのさなか、八代と秋風は、ふと目が合って、互いの気持ちを察するように微笑みを交わした。

 保護者のようでもあり、仲間のようでもあり、姉のようでもあり、何より先輩である二人にとって最後のバンド、ヤッシー児童相談所。


「……吹先輩も言ってやって下さいよ~。こいつら以心伝心してくれない」

「あ、吹先輩に言うなんてズルい」


 平和なバンド、順調なバンド、実力主義なバンド、難航しているバンド、ギスギスしたバンド、ドロドロしたバンド……軽音楽部には色々なバンドがある。

 いずれにせよ部活であるがゆえの青春の形だが、児相は紛れもなく理想のバンドの一つだ。


「うふふ、そうね~……たまにはしてあげたら~? ほらなっちゃんも見たがってるよ~」

「「え」」

「はい来た! ……清水寺は!」


 最上級生の二人は、このバンドが最後のバンドでよかったと、練習の度に心から思うのだった。


「……やれよ!!!」





 隠しトラック

 ――罪の意識 ~スタジオにて~


「あの、藍ちゃん先輩……失礼かもなんですけど……」

「……待って予測する。……わかった、何でそんなにアホなのか! だな!」

「藍ちゃんってそういうとこ良い性格してるよね」

「スーちゃん、褒めても何も出ないぜ! ……で、何? なっちゃん」

「あ……あの、いつも素なのかわざとなのかわからなくて」

「……ハイブリッドだな!」

「おぉ……ハイブリッド」

「……そのせいでツッコミに困る。だからしない」

「うん、三人でいる時もずっと無視してるもんね」

「貴様らァー! ……ハァー。白井君がここにいればなぁ」

「……何で?」

「あ、大丈夫、他意はないよ、めぐるちゃん。白井君ツッコミやってくれるから」

一同「あ~」


「白井君って、大人っぽいとこありますよね。同学年ですけど、先輩みたいに見える時が結構あります」

「……そうかなぁ?」

「うふふ、めぐちゃんが言うの~?」

「むー……でも年下って感じしないかもです」

「アハハ、めぐる、いっつもあしらわれてるもんね」

「むー……まぁ白井君、妹いますからね。あたしと藍ちゃんは同列に見られてる気がする」

「え? 白井、妹いるの?」

「うん! めっっっちゃ可愛いよ! あ、はじめちゃん写真見る?」

「見る見る」


「……似てるね」

「……似てますね」

「あら~……似てるわね~」

「フフ、確かに言われてみれば似てるかも! スーちゃんほどじゃないけど」

「アハハ、スーのとこはクローンだもんね」

「……否定できない」

「へ~、似てるな! 名前はなんて言うの?」

「純ちゃんだよ! これがまた名前の通りほんっといい子で」

「ほうほう。歳はいくつなの?」

「高一だって! 大学のお話したらすっごい喜んでて、学園祭来るってさ!」


「……スー、気付いた?」

「……うん、舞ちゃん。いつものヤツだね」 小寺と春原は念話が可能。


「フフ、お兄ちゃん想いのいい子でね~」

「白井君、面倒見よさそうだもんね。仲良しなのも頷けるな!」

「うん、お母さんが旅行中だから~って、お夕飯ちゃんと作ってあげててさ~」

「おいしかった?」

「うん! ヤッシー先輩レベルにはまだ及ばないけどね! 将来性あるね!」

「将来が楽しみだな!」

「フフッ、ね! めぐるお姉ちゃんって呼んでもらっちゃったし!」


「……完全に藍の手のひらだね。……あ、吹先輩がえつってる」

「……吹先輩はめぐるちゃんのこういうとこ見るの大好きだから」


「アハハ、いい子だったんだねー。……で、めぐる、いつ行ったの?」

「えっと、この前の~……この前の~……」 ←気付いた

「……やっぱりめぐるちゃんも大分アレだと思う」

「スーちゃん、さすがに凹むからやめて……」


「……ごめんめぐるちゃん、正直ここまで全部言うと思わなかった」


 流石の清田にも罪悪感が芽生えた。

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