ゲーム音楽談義(女人禁制)
ゲーム音楽バンドでの初バンド飯。
一同揃っためでたい日……とはいえファミレスの席事情は現実的であり席を分かれて座ることに。
男女に分かれ、通路を隔てたテーブルにそれぞれ着いた。
「席足さなきゃだからスーちゃんはこれね!」
「怒るよ」
子供用の椅子……。
座ってるとこ見てみたいけどさすがに怒られそうなので、男子テーブルから余りの椅子を持っていってあげた。
オーダーを頼んでメニューを片付けひと段落。
いつも通り体は正直、食への欲求を抑えられないヒビキ部長が、箸を右手に持ちながら言った。もうツッコまない。
「しかしあれだな、ゲーム音楽一回やると他のもやりたくなるな」
「結構やってみたいのあるな」
土橋先輩もそれに同調した。
二人とも元々ゲーム音楽が結構好きな部類の方なので、やってみたい曲はそれぞれあるんだろう。
「そんなに頻繁ではできんがな。たまにやるからいいということもある」
氷上先輩が釘を刺すようにそう言った。これはその通りで、サブカル絡みだからという点もあるし、部活の色というものもある。
別にゲーム音楽ではなくとも、軽音楽部の色に合わない曲ばかりやれば冷めた曲で見られるというものだ。
「やってみたいって妄想するだけでも楽しいじゃんかよ」
「……まぁそれは一理あるな」
機会を待つ楽しみか。合宿以降もいくらか機会があるようだし、少しくらい皮算用してもバチは当たらないだろう。
「ヒビキさんは何の曲やりたいんですか?」
「そりゃFFだな。やっぱ定番だしゴリッゴリのロックでインストってのがいいわ」
ド定番だけどそれは同意。FFの戦闘曲はライブ映えしそうだ。
部長はバンドアレンジCDの『BLACK MAGES』が大のお気に入りだそうで、そのアレンジのままやりたいものも結構あるそうだ。
「あれは名盤だな。初作とⅡは俺も聴いたことある」
「お、マジか。Ⅱもアレンジいいんだよな。Ⅲは正直アレだったが」
「はは、月無先輩怒りますよ」
「ハッハ、オフレコな」
ディスると色々マズいからこれくらいにしておかねば……お、ライン?
めぐる 『あたしもⅢは正直微妙だと思う』
……聞こえてたし。しかも会話参加してくるっていう。
女子テーブルの中でこちら側に一番近い位置に座っているとはいえ、ゲーム音楽に関して地獄耳すぎるっていう。
……『そーゆーこと言わないの』と返信だけしておこう。
でも確かにⅢはⅠとⅡに比べてより賛否両論感ある。
Ⅰは打ち込みの部分も多く完全なバンドアレンジではないけど、当初すでに圧倒的人気だったFFの曲が圧倒的迫力で生まれ変わったのだから、ファンとしては最高のもの。選曲もいいとこどりだし、本人による手本みたいなものだ。
『FFファンじゃなくても知ってる曲』が多く、万人受けするロックインストアルバムと言っていいだろう。
Ⅱはもっと実験的というか、Ⅰとは違ってかなり大胆アレンジ。聴きこんでいくうちにドハマりするスルメ曲が多く、選曲も通好みのものが多い。名曲達の「ifの姿」のような生音ならではのアレンジで、生音にしただけに終わらない価値がある。
『FFファンなら絶対好きな曲』が目白押しで、ただカッコいい以上にご褒美感のある美味しいアルバムだろう。
……まぁ全部月無先輩の受け売りである。
Ⅲについては触れてなかったので、人それぞれということで。
実際、アレンジがやりすぎ感あったり、アルバムにテーマがあるとはいえラスボス曲が多すぎて胃もたれしそうなセットリストだった。
とはいえネオエクスデス(FFⅤ)戦とペプシマン(FFⅨ)戦はかなり好きだったし、完成度の高さはⅠとⅡに比べても遜色ない出来ではある。
月無先輩は作曲家によって補正をかけたりする人でもないだろうから、率直な感想ってことだろう。(注:個人の感想です)と付けておこう。
「Ⅱはアーティストリスペクトなんもいいよな。『Maybe I'm a lion』なんてまんまディープ・パープルだし」
「あ、ですよね。他も趣味丸出し感あって植松さんの好きなものやってるような感じが」
最初聴いた時には「これ『BURN』のソロそのまんまじゃん! カッケェ!」なんて思ったものだ。
他の曲も原曲からかなり離れたアレンジのも結構あったり、『Black MagesⅡ』はやりたいことやってる感がかなり好きだったりする。
……あら?
めぐる 『ちなみにライブのアンコールでBURNやったんだよ!』
マジか。やっぱり元ネタだったのか……お?
めぐる 『あと、様付けなさいよ』
狂信者よ……。とりあえず謝っておこう。
ってかどんだけ会話混ざりたいんだ。
「俺は『マトーヤの洞窟』が一番気に入ったな」
「あれな、ブルース好きにはたまらねぇな。楽器四点だけで照明落とし気味やったらめっちゃ映えるだろあれ」
土橋先輩のツボはⅡのアルバム内でももっとも大体なアレンジをされた曲、あれは驚いた。部長の言うとおりブルース好きにはたまらないし、むしろ知らなくても、ブルースの良さを知る契機にもなるくらいの完成度だ。
イントロのアコギがまたカッコいいと話題が広がると、聞き捨てならんと言わんばかりに氷上先輩も興味を示した。
思いの外会話も広がり、ゲーム音楽談義で盛り上がっていった。
めぐる 『あたしマトーヤめっちゃやりたい。あとラグナ』
そしてどうしても会話に混ざりたい月無先輩。
可愛すぎるが……もうこっち来ればいいのに。
「そういや白井は何かやりたいのねぇの?」
「俺ですか? ……パッとは思いつかないかもですね。バラードばっか聴くので……バンドでっていうと何だろう」
どちからといえば同調するばかりで、自分でやりたい曲はあんまり考えたことがないかも……。
「意外だな。てっきり白井もゴリゴリのハードロック系戦闘曲好きかと。男子たるもの」
「はは、好きですけどね。……でもどっちかって言うと、俺よりもめぐる先輩の方がそうだと思いますよ」
部長の言うとおり、男子たるものとは思うけど、自分と月無先輩は曲の趣味が割と逆というか……月無先輩の方が血の気が多い。
「あ~でも月無元々ハードロックもかなり好きだしな。プログレとかまで聴くし。そっちは意外でもねぇか」
「目覚ましにビッグブリッヂ弾くって言ってましたよ」
「ハッハ、とんでもねぇな」
そう、とんでもないんです。
……というかゲーム音楽を演奏するって考えると、バトル系って難しすぎて挫折するんだよな。バラードばっか聴く理由もそうかもしれない。
……お?
めぐる 『最近はペプシマンもよく弾く。寝起きに』
なんだろうこのいじらしさ。
まぁあっちは女子テーブル、話題もこっちとは違うだろうから、ゲーム音楽の話をしていたらそりゃ気になるか。
「どうした白井ニヤけて」
「え、あ、なんでもありません」
……ニヤけていただろうか。
氷上先輩の指摘を受けて表情を引き締めると、わざとらしくなってしまったか、三人共に興味をもたれてしまった。
「そういやさっきからスマホ見て……さてはテメェ」
「……早めに白状した方がいい」
部長は全然スルーできるが土橋先輩にまで言われたら仕方ない……。
「いや……めぐる先輩がめっちゃこっちの話題気になるみたいです」
「……そういえば前もゲーム音楽の話だけは遠くからでも気づいてたな」
土橋先輩は以前にも同体験をしているので、不用意なイチャつきではないと察してくれた。
そして四人で月無先輩を観察してみることに。
普通に楽しそうにお喋りしているが……あ、こっち見た。
チラっと目線だけこちらのテーブルに向けてくるも、気付かれて四人から注目を集めているのが恥ずかしかったのか、慌てて目を逸らした。
「……審議」
部長が静かにそう言った。
「白井の手前言いづらいが、あれは反則ではなかろうか」
「「……異議なし」」
……異議ないんだ。
まぁみんな妹みたいに可愛がってるのかもしれない。
「ハッハ、まぁいい、白井、また相手してやれ」
「え? あ、はい」
そんなタイミングで料理が揃い、一旦食に集中することに。
ずっと前に月無先輩から聞いてはいたが、三年男子三人は食事中全く喋らないので静かに食器の音が響いた。
「あ、飲み物とってきますよ」
皆が食べ終わったタイミングで後輩らしい姿を。
コップをとってドリンクバーへ向かった。
「……持てねぇ」
グラスにそれぞれのオーダーを注いでから思ったが、一気に四つは持てない。
しかもテーブルまでそれなりに遠いもんだから小分けにするのも面倒。
お盆のように載せるものがないかと少し辺りを見回すと……、
「持てないでしょ? はい、トレー。そっちにあった」
「あ、はい。ありがとうございます」
月無先輩がトレーを持ってきてくれた。
もしかしたら手では運べないだろうと予測してくれて来てくれたのかもしれない。
「フフ、どういたしまして。あ、でも! あたしがいないところでゲーム音楽の話するなんてズルいぞ!」
本題はこっちか。月無先輩はわざとらしくぷりぷりしてそう言った。
「……こっちのテーブル来ます? 人数丁度よくなりますし」
「んー……そういうわけにもいかないかな。フフッ!」
「はは、そっちのテーブルもめっちゃ楽しそうですしね」
「うん! だからそうだな~。……今日の話はちゃんとあたしに報告すること! それで手打ちにしてやろう!」
レポート、ね。三年男子三人とゲーム音楽談義しての収穫をあげろと。
色んな人の色んなゲーム音楽への見方や感想が聞きたいんだろう。
多分すごく喜んでくれるし、その笑顔を一人占めできるなら安いものだ。
「フフ、じゃあね!」
トレーにコップを載せると、安全確認終了というように、月無先輩は先に戻っていった。やはり様子を見てトレーを渡すためにきてくれたようだ。いい子すぎる。
しかしドリンク取りに行ってたみたいな言い訳くらい用意すりゃいいのに……手ぶらで戻る辺り詰めが甘い。
席に戻ると、部長達は引き続き盛り上がっていた。
ドリンクを差し出し、自分もその輪に加わろうと早速内容に聞き耳を立てた。
意外にも一番ノッていたのは氷上先輩で、ゲーム音楽は知らないというのに一番よく口を開いていた。
「フュージョンのダサカッコよさとはまた違うのがいいな。メロディの質というか、大袈裟な感じが」
多分月無先輩が勧めた曲は全部聴いてくれているんだろう。
ゲーム音楽特有の直情的なメロディが気に入っていると。
「そのまま歌メロっぽいしな。俺的には中二感ある奴が好きだわ」
「あぁあるなそれ。確か教えてもらった中に……曲名が思いだせん」
中二の話……確かに中二っぽい曲多いな。
大抵の場合わかりやすくカッコいいから個人的には好きな曲が多い。
「『ゲーム音楽十選』とかいってくれたのにあったんだが……白井わかるか?」
「……あ、わかりました。中二とそれで繋がりました。トラップなんちゃらじゃないですか? なんかものすごい中二感あるのありましたよね」
「それだ。あれはかなり気に入った」
意外……でもないのか? 氷上先輩の曲の好みはあまり知らないけど……お?
めぐる 『Trap factoryだよ!』
「……トラップファクトリーだそうです」
「そうか」
氷上先輩と共に月無先輩の方を見てみると……ちょっとドヤ顔で親指をグッと立てた。
……報告などせずとも全部聞こえてるんじゃなかろうか。
「俺はゲーム音楽あまり知らんが、あれ聴いた時はこれがゲーム音楽かって思ったな。納得した」
「あ、それわかります。まさにゲーム音楽って感じしますよね。あとなんか……男子が好きな曲って感じが」
「フハハ、言い得て妙だな」
ドがつくくらい中二なフラット5の音、特徴的なアルペジオ、ハッキリしたメロディ、わかりやすい構成にシンセサイザーの音色……要素が揃い過ぎである。
月無先輩曰く、この曲が流れるボスキャラの印象にもこれ以上なく見事にマッチしているそうだ。
氷上先輩からすれば、フュージョン寄りでありながら露骨にゲーム音楽っぽいこの曲には惹かれざるを得ないと。
「お兄さんそれ知らんわ。何の曲?」
「あ、ロックマンらしいです。ゼクス。俺やってないんですけど、曲はめっちゃ良いそうです」
「あ~DSの奴か。ちょっと聴いてみたいわ」
そして皆で聴くことに。
スマホのスピーカーからそれを流し、四人でそれを聴いた。
三人共曲を聴く時は真剣で誰も喋らないから何か威圧感すごいんだが。
「すごいなこれ。スネアの代わりにスナップっていうのが」
まず土橋先輩がそう言った。大分気に入ってくれたようだ。
聴いている時も、サビに入って指パッチンがリズム楽器として使われているのに反応していた。
これがまた絶妙に中二感を弾きたてつつもカッコいいのだ。
「何かそれがまたキャラとの親和性を高めてるとか言ってましたよ」
「なるほど……俺にもくれって言っておいてくれ」
おぉ、そこまで。
ここにいる全員がやったことないゲームの曲なのに、望外にも話は盛り上がっていった。
報告はするまでもなくどうせ聞こえているんだろうけど、月無先輩も喜んでくれるだろう。
「こんくらい中二なんもライブでやってみてぇな」
「……セトリが組めんだろう」
部長が嬉しいことを言ってくれるも、氷上先輩の言うことも一理ある。
なんというか、味が濃すぎる。コース料理にカレーを入れるようなもの。
「そうか? ゲーム音楽でならいくらでも組める気がするけどな」
「……三曲くらいならそうかもな」
……微妙に話の流れが掴めんのだが。
「ゲーム音楽の戦闘曲だけでのセトリってどうよ。男子が好きな部門」
「……ほう」
「ま、機会があればだけどな。実は俺結構前からやってみたくてな。こういうの」
なるほど……部長も部長でゲーマーらしいし、インスト好きでもあるし、今のゲーム音楽バンドで炊きつけられたのかもしれない。
「やる時は俺もドラム叩きたいな」
「……やる機会があれば、だな」
……え、決定?
三年男子三人が「戦闘曲セットリストでライブ」をする方向にいつのまにか結束してしまった。
これ聞こえてるよな……月無先輩は……うわめっちゃ目キラキラしてる。
「はは、もうめっちゃ喜んでますよ」
「……は? 何言ってんだ白井。鍵盤はお前だぞ。お前がやるから意味があんじゃねぇか」
「……え? めぐる先輩じゃないんですか?」
「やるとしたら男だけだな。それに最低限の人数でやるからカッコいいんじゃねぇか」
わからなくもないが……月無先輩は……むーと膨れている。
「不服そうですよ」
「ハッハ、まぁやるって決まったわけでもねぇしよ。いつになるかもわからんし。ただの願望くらいにな」
まぁそうか。中々機会なんてないし、月無先輩をさしおいてゲーム音楽をやるっていうのも考えづらいい。
やってみたさは相当にあるが……可能性は低いだろうな。
「それとバンド名は男の子の日な」
「……最低すぎますね」
まさかの下ネタでオチが着いたが、ロックインストとして捉えるゲーム音楽バンドも魅力的な話だし、この三人とインストバンドなんて最高に決まってる。
ただのゲーム音楽談義の一環で出た話題。しかし可能性の話、と割り切りつつも期待に胸が膨らむのがわかった。
――
ファミレスを出て駅前に向かう途中、月無先輩が歩調を合わせて横に来た。
「ズルい……あたしをさしおいてバトルセトリの打ち合わせとか」
「え……はは、そういうわけじゃないですよ。機会があればなってくらいで」
わざといじけてわざと恨み言を吐いた。冗談とはいえ、月無先輩には長年の夢なのだから自分がやりたいのは当たり前だろう。
「実際やるってなったらめぐる先輩がやった方がいいですよ。……ぶっちゃけ多分、俺じゃ弾けないですし」
……そう、単純にムズい。
弾けないことはないがバンドで合わせるにはやることが細か過ぎる。
するといじけるような表情はやめて、少し考えるようにして、月無先輩は言った。
「いや、いいや。もし白井君がやるならそれでも。フフッ! そっちも楽しみだから」
……多分無自覚だけど、月無先輩からしたらこれ以上ない信頼の証、そんなことを言ってもらえた。
「ダメだったらめっちゃ怒るけどね」
「……マジじゃんそれ」
「フフッ! マジだよ!」
もし来たとなればこれ以上ない見せ場であるのも事実か。
それに、月無先輩のことだ、納得いくクオリティで演奏できれば素直に喜んでくれるに違いない。
打算的にいいとこ見せたいと思ったことはあまりないけど、常に見てくれている月無先輩にできる恩返しの一つになるかもしれない。
部長はそれを見越して言っていたのかもしれない……そう思えた。
ゲーム音楽バンドの初日はそんな少し明るい展望と、月無先輩の眩しい笑顔で締めくくられた。
隠しトラック
―― ヒビキ劇場 ~ファミレスにて~
「おいお前ら審議だ」
「……何をだ」
「白井についてだ」
「みっともないぞ」
「おいおいヒカミン、まだ何も言ってねぇぜ」
「じゃぁ言ってみろ」
「先輩と話しているのに女子とラインでイチャつくことに関してだ」
「みっともないぞ」
「……せやな」
「……」
「いやツッコめよ。終わりかよ! って。ほら土橋こいよ。氷上はダメだ」
「正直面倒だと思った」
「去年までさんざんツッコんでくれたじゃねぇかよ! あのブラジリアンツッコミはどこ行ったんだよ!?」
「……記憶ないんだが」
「俺が脱線したり見苦しいとこ晒すたびにしてくれただろうが! なぁ!?」
「……あ、氷上、これ始まったのか?」
「久々だな」
「お前がツッコんでくれるから俺も安心出来てたっていうのに……あったけぇヤツだなって思ってたのに……! 南米っていいとこなんだなって!」
「「……クッ」」
「大勢の前でスベって……誰からも反応なかったら孤立無援になるような状況でも……お前は俺にやさしくツッコんでくれたじゃねぇか」
「……」
「お前を一人にはさせねぇぞって。俺も一緒にスベってやるって。あの時どれだけ心強かったか……」
「そんなことあったのか?」
「ない」
「ハハ、土橋、お前ブラジル人じゃん? で、俺、日本人。言葉は通じなくてもさ、気持ちは通じるんだって。すげぇ嬉しかったんだぜ? 初めてツッコんでくれた時。こういうのは万国共通なんだなって……」
「どういうのだ?」
「……さぁ」
「もう一回、もう一回だけでいいからツッコんでくれよ! ブラジリアンツッコミ見せてくれよ!」
「……」
「ポルトガル語で!」
「「ブフッ」」
「……まぁ冗談だわ。最近この手の体を張ったジョークキツいわ」
「ギャラリーいないしな」
「ヒデェな氷上よ。でも大丈夫、あっちで冬川がツボってくれてる」
「……あいつほんとツボ浅いな」
「まぁそういうな土橋。正直助かってる。カナちゃん好き」
「……キモすぎだろ」
ブラジリアンツッコミ(素)
*作中で名前が出た曲はゲームタイトルを記載します。
『Trap Factory』― ロックマンZX
*アルバムは以下の通り
『The Black Mages』
『The Black MagesⅡ ~The Skies Above~』
『The Black MagesⅢ Darkness and Starlight』
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