その日の終わりに

八月上旬 大学近郊 


「楽しかったね、白井君! 今日はいい休日だったなぁ」


 ゲーム音楽フィールドワーク、そして春原邸での夕食、みんなでゲームと、月無先輩にとって楽しいことづくめの一日。


「ですね。夏休みって感じ。丸一日遊んだかも」


 自分も同じで、終始いい思いをさせてもらっている。


「フフッ、ありがとうね。一日付き合ってもらって!」

「え? こちらこそですって」


 感謝を述べるのはこちらの方、月無先輩に出会ってなかったらこんなことはまずあり得ないし、部活熱心でもなく今頃家でダラけてたに違いない。


「でもアレですね、今日は二曲で終わっちゃいましたね」


 ゲーム音楽すること自体は満足なのだろうか。

 春原先輩との遭遇は勿論いいことだったけど、当初の目的はすぐに終わった。


「う~んそうだな~……。よし、延長戦! 夜の部だ! ……いい?」


 断れるわけないだろうそんな可愛く頼まれたら……!


「はは、いいですよ。また違うテーマで楽しめますし」


 夜とはいえどまだ21時過ぎ。大学生なら普通に遊んでる時間だ。

 月無先輩はいつも22時には帰るけど、今日はギリギリまで遊びたいようだ。


「じゃぁどっか座ろっか。川沿いとかだと虫いるから~……」


 うむ、実はさっきのフィールドワーク中も結構蚊に刺された。


「あ、あっちに富士山見えるとこある!」

「夜だが」

「いいからいいから!」


 案内されるままに着いていくと、西側を一望できる見晴らしのよい場所に出た。

 この辺りの地形は西側が低く東側が高い。少し行けば急な坂があるし、高低が丁度入れ替わる場所だ。


「ここなら座るとこもあるし~、丁度いいね!」

「綺麗なとこですね。……あ、駅も見える」


 明る過ぎない程度の街灯りが眼下に広がっていた。

 昼と夜では違った景色を楽しめるんだろう。住宅街の一角で道路脇の広場にも満たない程度なのに、特別な場所に思えた。


「フフッ、そんな大袈裟なとこじゃないけどね。地元民しかこんなとこ来ないし」

「ゲームだったらあれですね、眺めるとかのリアクションコマンド出るとこ」

「アハハ、そうかも!」


 地元を案内してもらう、それだけのことが月無先輩の過ごしてきた日常を知れるようで、例えようのない嬉しさがある。


「よし、じゃぁ早速!」

「この場に合う曲を、ですね」

「よくわかってるな!」


 そんなに街灯の多い場所でもないからはっきりとは見えないけど、月無先輩は満面の笑みを浮かべた。

 手すり越しに下を見れば、安全地帯はあれどほとんど崖。珍しい光景と広がる夜景に無意識に没頭した。


「どうしたの? 座りなよ」

「あ、景色見ながら考えるのもいいかなって」

「フフッ、そっか。折角だしね」


 すると月無先輩も自分の右隣に来て、手すりに両手を置いた。


「どんなテーマにしよっかな~」


 同じ方向に視線を向けながら当初の目的に意識を戻す。

 目の前に広がる夜景か、昼の時と同じく今の穏やかな時間か……人通りの少ない閑散とした道っていうのもあり得るし、住宅地の静けさなんてのもある。


「白井君決まった~?」

「まだです~」


 どうせなら月無先輩が喜ぶような選曲をしたい……かといって通ぶった選曲も下心を出すようで面白くはない。

 昼間は二人とも似たテーマを選んで通じるような気になった。

 ……月無先輩は何を見てるんだろうか。

 

「フフッ、下ばっか見てる」

「え、そうでした?」

「うん。上も見なきゃ」


 そう言われて空に目をやると……驚いた。

 この星明かりだけで十分、夜だというのにそれほどに明るい。


「ここ、街灯少ないから結構星も見えるんだよ。これもテーマになるかもね!」


 なるほど……星座とかもいい。

 星座か……あ、ダメだわ。聖闘士星矢のOPしか浮かばない。

 しかしロマン溢れるというか……


「ほら結んでみるのだよ。こう……はい、ジェミニ~」

「無知かな?」

 

 双子座は冬の星座だろう。

 ちょいちょい素でボケてくれてはロマンティックキャンセル……良くも悪くもこれが心地よい関係性を保ってくれてるのも事実か。


「名前だけ色々知ってるけど実際のところはまるで知らないっていう」

「……ゲーマーあるあるですね」

「フフ、そうそう」


 ……やりとりが幸せすぎて曲が浮かんでこない。

 自分はまだまだゲーム音楽の実力が足りないようだ。


「あ! 浮かんだ。ふっふ~これはぴったりだよ~」

「お、何です?」

「フフッ、白井君も決めてから! ちなみに、白井君も知ってる曲でございます!」


 ほほう楽しみ。早く自分も決めよう。


「やっぱり夜ですかねー。あとは景色とか……」

「フフ、拘り過ぎなくてもいいよ。曲の印象だけでもいいんだから」


 割と頭が固いからいいアドバイスをもらえた気がする。

 でも今言った二つは外せな……思いついた。


「……曲名が思い出せない」


 ゲームタイトルは結構思い出深い。好きだったし、月無先輩のおかげでまた聴き直してより好きになった。


「場面とか言ってくれれば大抵わかるよ」

「あ、じゃぁ……ポケモンの街の曲なんですけど……ダイパのヤツ。港町の」

「ミオシティ!」

「それだ!」


 さすが月無先輩、全部わかってくれる。

 ポケモンダイヤモンドパールの街の一つ、『ミオシティ』。

 ダイパと言えば昼と夜とで曲の調が変わるし、これの夜バージョンなんてまさに今の状況にうってつけに思えた。


「フフッ、すっごいいい選曲だと思う。あたしも大好き!」


 そう言って鞄をごそごそ。先輩はイヤホンを解きながら話を続けた。


「ってか思えば思うほどアリかも……。ミオシティって夜景が綺麗で有名な小樽の位置だし」

「え、そうだったんですか」

「うん、逆に何であたしミオシティ出てこなかったのか悔しいんだけど」

「……いや何かすいません」


 負けたようで悔しいと、わざとらしく不満を漏らしてイヤホンの片側を渡してきた。

 ……あら?


「あ、あの接続端子増やすプラグ、カバンの奥に行っちゃったみたいで! ちょっと暗くて見つからないから!」

「はは、じゃぁ片方お借りします」


 広がる景色に向かって盛大に叫びたくなるくらい可愛いんだが。

 平静を装って片方を受け取り、イヤホンを装着……着ける左右が互い違いになったせいでコードがびーんと伸びきった。

 

「あ、あたしが左耳だったね」

「か、確認すべきでしたね」


 笑いが込み上げてしまった。


「ってか体の向き換えればいいんじゃ……」

「そ、それはしなくていいんじゃないかな! 景色見えないし! 立ち位置も! あたし右側が好きなんだ、右側が!」

「はは、わかりました」


 そして照れながらも、肩がぶつかるくらいの距離によりそった。


「ふふ、じゃあ聴こっか」

「お願いします」


 さざなみを彷彿とさせるアルペジオ、イントロが流れると二人とも遠くの夜景に目をやった。


「落ち着くよね~この曲。特に夜バージョンはほんとに」


 昼バージョンよりも落ち着いた響き、ダイパの曲はほとんど全部そうなっているが、調が違えば曲の印象もかなり変わる。


「このAメロ三小節目のコードがDmなのがいいのよ~」

「確かに特徴あったかも。普通のコードじゃない感じです?」

「うん。フフ、今度楽譜持ってくるね」


 敢えて調から外れた和音とかもあるみたいだ。

 でもそれが穏やかに深みを増しているのは聴いてて確信できる。

 目の前に広がる夜景、それを予想以上に美しく装飾してくれていた。


「名曲を昼と夜で二倍楽しめるっていうのはダイパの最大の魅力だね」

「教えてもらったのは昼バージョンでしたけど、『209番道路』の夜のもいいですよね」

「ふふ、懐かしいね~。24時間楽しめちゃうってすごいよね」


 入部当時のことも思い出す。ゲームの思い出を語り合うように、ゲーム音楽の思い出も繋がっていった。

 こんなに幸せな想いをしていいのだろうかと思うほど素敵な時間。

 2ループでフェードアウトしていくそれが名残惜しくてしょうがなかった。


「続けて聴いちゃおうか」


 月無先輩も同じ気持ちか、いつもなら一曲聴いたら選評のように語るところを、それをせずに次の曲を流した。


「……あ、これ」

「フフ、これもダイパの曲だね」

「これメッチャ好きでした。辿りついた感がすごくて。他にこんなのないですよね」

「うん。最終面手前でこれって中々ない発想だよね。すっごい感動しちゃったもん」


 『ポケモンリーグ』の夜バージョン。

 ミオシティ以上に穏やかに、余計なものを全てそぎ落としたような単音の響きは、ゲーム音楽のあるべき形のようにも思える完成度。


「夜で~、静かで綺麗な曲を聴きたいってなったらこれかなって。ここ、高いところだし!」

「ハハ、確かにたきのぼり使いますよね」

「フフ、そうそう! ここ滝じゃないからロッククライムだけどね」


 ゲームの思い出までリンクさせながら、最高の時間を二人占めした。

 相手が月無先輩だからといって、ゲーム音楽が現実をここまでロマンチックに演出してくれるだなんて、想像しようもなかった。


「いや~白井君やっぱいいセンスしてるよ! ちゃんと夜ってところも加味した上でピッタリな選曲してくるなんてさすがあたしの弟子だね」


 師弟関係は良好、教えは活きている。そう月無先輩が示してくれた。

 ちょっとがっくり来るようでもあったけど、今日は好きなだけ、好きなようにさせてあげたい。

 曲はとっくに止んでいたけど、月無先輩は楽しそうに話を続けた。


「こうなったら昼にもここにまた来たいね! そしたらまた全然違う曲が思い浮かぶかもしれないしさ」

「確かに。でも夏ですからね~。日陰ないし死んじゃいますね」

「あはは、そうかも。今日涼しかったからよかったけど、昼間ぎりぎりだったもんね」


 フィールドワークの収穫は絶大だったに違いない。


「季節も変わればまた印象変わるだろうし~。やること無限にあるね!」

「はは、部活ままならなくなりますね」


 夢がとどまることを知らないというか、いつまでも楽しく過ごせそうだ。

 

「引退後も楽しいことあるって考えればいいじゃん! ……あ、でもあたし引退しても白井君現役か」

「合間を縫えばいくらでも……遠慮なんかしないでください」

「フフ、そっか……よかった」


 24時間……いや365日、休む暇もなく楽しい日が続くんだろう。

 きっと月無先輩だけ、この人しかいない……ちょっと空気にあてられ過ぎたか。


「ところで……めぐる先輩、最近暴走しませんね」

「え、そう?」

「あ、でも前回の発症から一週間も経ってないか」

「むー何だその表現は」


 今日のフィールドワークで起きなかったのは奇跡。複数回起きることは覚悟していただけに拍子ぬけな部分もあったりする。


「師匠も成長しているのだよ」

「はは、偉い偉い」

「むー……あたし年上なんだけど」


 おっといけない。とはいえ最近では歳の差もあまり気にしなくなってきた。

 勿論部の先輩としての立場は立てた上、月無先輩もそれはわかってくれている。

 親しくなった証拠だと思うし、こうしたやり取りを互いに心地よく思っている。


「こういうの何ですけど……子供っぽいとこもめぐる先輩の素って感じがして俺はいいと思ってます」


 むーとわざとらしく膨れるので、フォローのつもりでそう言った。

 それが魅力でもあるし、愛されているポイントでもある。


「フフッ、子供っぽい、かぁ」


 そう言って、月無先輩は黙った。

 何も言わず、視線を遠くに、何か思い当たることがあるかのように。

 予想もしなかった反応、マズいことを言っただろうか。


「あたし、ワガママだからね」

「……そうですか?」


 月無先輩の自己評価はいつも基準がわからない。

 厳しすぎる気もするし、周りが思ってもいないことを口にする。


「そうだよ。白井君知らないだけ。白井君の思ってくれてる程……いい子じゃないかもしれないよ?」


 ……思い当たるフシが全くない。というか知らない。

 自分はどれだけ月無先輩を知っているのか……幾ばくかも知らないそれの答えを言おうとしているのかもしれない。

 探るような言い方が酷く怯えているようにも見えた。


「なんか言い方変ですけど……」


 上手い言葉が見つからないけど、こう言うしかない。


「めぐる先輩程のいい子、他には絶対いません。断言します。だから……何と言うか……心配することは一個もないです」


 いいところなんて挙げたらキリがない。無限に褒め言葉が見つかる。

 見当たりもしない悪いところなんて、きっと全部それに塗りつぶされる。


「……そっか。わかった。白井君、嘘言わないもんね」

「めぐる先輩だってそうじゃないですか」


 少しだけ晴れた表情、街灯の少ない場所でもそれがはっきりと見えた。


「白井君についてないだけかも?」

「……結局俺的にはついてないことになる。ハズ」

「……そういうもんなの?」

「そういうもんなんです」

「あ! ……フフッ! 真似された!」


 いつもと立場が逆だけど、悩みが少し晴れたようでよかった。

 自分と全然違う人だなんて思ってたけど、似ているところもあるのかもしれない。


「よし! あたし、白井君のこともっと知りたい!」

「え?」


 詮索されたようなことはないけど、急なことを言い始めるので変な声が出た。


「だってさ、考えてもみたらあたし達、仲良しなのに全然知らないからさ」


 すごく嬉しいことを言ってくれるが、どう返せばいいのだろうか。


「……イヤ?」

「あ、イヤじゃないです全然! 隠すようなこともないですし」


 ない、ハズ。少なくとも幻滅されるようなことは。

 知られるほどにつまんねぇヤツと思われる可能性はあるけど、それも今更だ。


「フフッ、やった! じゃぁさ色々これから教えてね! 白井君の好きなものとか!」


 え、あなたなんですけど……とは言えるわけでもない。

 自然にこぼれた笑顔のまま、いいですよと口にした。


「あ……そろそろ帰らなきゃ。もう10時だ」

「じゃぁ歩きましょうか」


 名残惜しそうに、月無先輩はスマホの画面に映る数字を見つめた。

 いつまでも遊び足りない子供のようなその仕草が愛おしくて、自分の全てがこの人のために捧げられればなんて思ってしまう。

 一時間の延長戦、ゲーム音楽フィールドワークの夜の部はゲーム音楽を楽しむ以上に意義のあるものだった。


 帰り道、月無先輩が振り返るように言った。


「しかし超楽しいねこれ。色んな場所で出来るよこれ!」

「はは、確かに。今日ちょっと選曲偏りましたけど」

「それはあたしのお題の振り方が雑だったからかも。フフ、色々お題も考えよ!」


 落ち着いた選曲は今日の状況にはピッタリだったけど、ゲーム音楽するならもっとバリエーションも欲しい。……というか意識してしまうように曲に誘導されてしまう。

 現実で戦闘曲を流すような場面はないだろうけど、そこはゲーム音楽女のお題のセンスに任せよう。

 ゲームの思い出も交えながら、色んなゲーム音楽に触れて、それは絆のようにもなっている……そう思えた一日だった。


「あ! 言い忘れてた」

「……? 何です?」

「海行くよ海! ボディガードと荷物持ちよろしく!」

「……え?」

「春の代表バンドとヤッシー先輩! 土橋先輩これなくなっちゃったから、ボディガード足りないんだ!」

「えぇ!?」


 それぞれが環境トップに立つレベルの美女達と海だと……世界中の全男を敵に回しそうな役得。

 ……まぁ人畜無害と思ってもらえてるからだろうけど……正直メッチャ嬉しい。


「海に合う曲! とドライブに合う曲! だね!」

「はは、わかりました。フィールドワークの一環ですね」

「そういうこと! フフッ!」


 ……神様ありがとう。


「でもアレだよ、男子勢は荷物番!」

 

 視界満足度以外何も求めないからそれでいいです。神様ありがとう。


「フフッ、楽しみだね! じゃぁ、また明日ね!」


 気付けば月無邸の前。また明日、いつもと同じ言葉を噛みしめた。


 ……そしてかくして決まった海回……楽しみにしよう。本当に。






 隠しトラック

 ――めぐるとスー ~ライン上にて~


めぐる『白井君来てくれるって!』

春原楓『よかったね。白井君と一緒に海行けて』

めぐる『ボディガードは必要だからね。スーちゃん攫われたら大変だし!』

春原楓『誤魔化した。吹先輩いれば大丈夫だけどね』

めぐる『たし蟹』

春原楓『それ可愛くないからやめた方がいい』

めぐる『ヒドい』


めぐる『あ』

めぐる『かおちゃん呼んだら?』

春原楓『恥ずかしがってこないと思う』

めぐる『でも吹先輩来るし』

春原楓『吹先輩が一番刺激強いでしょ』

めぐる『たしかな』

春原楓『連体形w』

春原楓『今度聞いておく。もう寝ちゃった』

めぐる『おっけー』


めぐる『今度児相メンバーで水着買いに行こう!』

春原楓『児相って何』

めぐる『ウチのバンド名。ヤッシー児童相談所』

春原楓『初耳。どうせ藍ちゃんでしょ考えたの』

めぐる『うん。吹先輩がゴーサイン出した』

春原楓『吹先輩ネタ系好きだもんね』

めぐる『メッチャツボってた』

春原楓『ライブハウスから怒られそう』

めぐる『その時はその時で』


春原楓『水着いつ買いに行く?』

めぐる『次の練習後とか? 前半練だし。グループで聞いてみる』

春原楓『おっけー』

めぐる『あ、でも』

めぐる『スーちゃんの奴売ってないんじゃない?』

春原楓『売ってるよ』

めぐる『あ、でも持ってるよね。捨ててなければ』

春原楓『持ってないよ。買うよ』

めぐる『普通の水着売り場で?』

春原楓『普通の水着売り場でだよ』

めぐる『学校指定水着を!?』


 既読スルー。





*作中で名前が出た曲は曲名とゲームタイトルを記載します

『ミオシティ 夜』 -ポケットモンスターダイヤモンド・パール

『ポケモンリーグ 夜』 -ポケットモンスターダイヤモンド・パール

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