校外活動


 八月上旬 都内某所 駅前


 今日は珍しく学外で月無先輩と待ち合わせ。

 この前言っていたフィールドワーク、というのを名目にして誘ってくれるのがとてもいじらしい。

 待ち合わせた場所は都会の喧騒とは少し違ったところ。

 月無先輩はボウリングやカラオケみたいな具体的な娯楽より、長閑のどかに過ごす方が好きなのかもしれない。


 例の如く待ち合わせに30分も早く来てしまったが……来た。

 しかもメガネめぐるである。超可愛い。

 改札を出て、こちらの姿を見るなり笑顔で手を振って、喜びを体現するような足取りで向かってきた。


「フフッ、おはよ! 待った?」

「ハハ、俺も今着いたところですよ。……あ、その服着てるんですね」


 今日のめぐる装備は……以前に八代先輩のバイト先に突撃した時に買った、ベージュのブラウス。


「うん! ……似合う?」

「似合いますよ。すごく」

「そっか! よかった!」


 ……早くも悶死するレベルなんだが。

 気を取り直さねば。


「今日はどこ行きますか? フィールドワークと」

「そうだな~お散歩しよう!」

「オッケーです」


 ……高校生のデートみたいだ。

 

 §


 川にかかる大きな橋を背に、幅の広い川沿いの道路を二人で歩く。

 色んな漫画やドラマで使われている定番の風景、そんな場所だからか少しだけ非現実の様な感覚があった。

 ……色気のない高校時代を過ごした自分が、こんな超絶美少女と肩を並べて歩いているだけで十分非現実的なのだが。


 楽しい会話と自然と訪れる心地よい無言の間、二人きりの時間を贅沢に満喫するような感覚がとにかく幸せに思えた。


「あたしさー、一人で過ごしてる時はずっと音楽聴いてるんだけどさー」

 

 大体予想がつく。歩いてる姿を見かけた時はイヤホンを常に着けてるし、ゲームをしている時でもそれは同じ。


「こう、その場にあった曲ってのをよく聴くんだよね」

「……現実にBGM付ける的な?」

「そうそう!」


 梅雨の時期だったか、以前そう言っていた記憶がある。


「ハハ、一回失敗したヤツですね、それ」

「そういえばそうだったね。フフッ! でも楽しかったし、いい思い出!」


 メルルのアトリエの『寂然の宿』を、雨が収まるのを待ってる時に聴いたんだっけか。月無先輩との思い出はゲーム音楽も一緒だ(春編『日常の彩り』参照)。


「たまには失敗するけど~、その時の気分とか、見えてる景色とか。それに合う曲ないかな~なんて考えながら聴くのってすごく楽しくってさ」


 色んな音楽の聴き方がある。

 その楽しみ方は人それぞれだけど、月無先輩はどこまで行っても月無先輩なんだなんて思うと、自然に笑いがこぼれた。


「んー、ちょっと休憩!」


 そう言って月無先輩は道路脇のベンチに座った。

 ちょうど日陰になっているし、休憩にはちょうどいい。


「……何してんの? 座りなよぅ」

「あ、はい」


 促されるまで自分から行けないってのは我ながら残念だ。

 月無先輩はこちらが座る様子を観察するようにして言った。


「……白井君って……シャイ?」

「……いやそんなつもりは」


 そこは常々あなたの距離感が近過ぎるせいもあると自覚してもらいたい。

 ……でもそれに対しての自分の距離の取り方がよくなかったっていうのも、実際のところか。

 少しだけ、隙間を埋めるようにして位置を正すと、先輩は微笑んだ。


「よし、じゃぁ師匠からの試練!」

「何ですか急に」


 何かが始まった。

 多分アレだ、フィールドワークの一環。


「この場に合う曲を考えよ!」

「……ざっくりしてますね。風景とかってことですか?」

「うん、そう! あたしも考える!」


 大雑把なその提案は、漠然とした夢を口にするようにも思えた。

 本気でしてみたかったこと、まとまりきらないそれをやっとの想いで一つ具体化したと思えば……全力で応えてあげないといけない。

 その相手が自分である理由を考えれば、やっぱりゲーム音楽から探すのがいいか。


 ……しかしどう解釈しようか。

 今見えている大きな川と川岸の自然、はたまた対岸に見える建築物、その自然と人工物のコントラストなんてのもあるかも……。

 犬の散歩している人やサイクリングをする人、日常的な風景……テーマに成りうるものは結構見つかるものだ。


「難しいですね。風景から得ればいいのかそれとも他も……」


 右に目をやれば大きな陸橋も見えるし、左に目をやれば……月無先輩がいる。

 目に見えるだけのものだけでなく、こうして過ごす平和で幸せな時間というのも一つの状況。

 候補はありそうでなかなかドンピシャなものが見つからない。


 月無先輩も当たりに目をやったり、時々こちらに目を向けてきたり。

 しばらく考えていると、「あ」と声を出して満足そうな笑みを浮かべて言った。


「ふっふー、あたしはもう考えついた!」

「さすがゲーム音楽女ですね」

「褒められてるのかディスられてるのかわからない」

「一応褒め言葉です」


 むーと不貞腐れる月無先輩を見ると、自分も一つ思いついた。

 やっぱりこの平和な日常が、二人で過ごす時間の象徴だろう。


「……あれなんでしたっけ、レジェンドオブマナの……曲名が思い出せない」


 相当気に入ってサントラ買ったのに曲名が出てこないシリーズ……。

 聖剣伝説レジェンドオブマナの、マイホームの曲。

 今現実にいるような場所とは全然違うけど、穏やかに過ごす時間にピッタリと思う……しかし曲名よ。


「あ、わかった。『心のある場所』でしょ!」

「あ、それですそれ! ってかよくわかりましたね……」

「フフ、レジェンドオブマナって言われたらすぐ思いついたよ」


 通じたことがとにかく嬉しい。

 それに反応を見るに、きっと師匠の試練もクリアか。


「下村陽子様はほんと神だよね~。聖剣伝説最終作のレジェンドオブマナはプレステを代表する名作! ほんと最高だったな~」

「……続編出てませんでしたっけ」

「ん? タイトルが同じなだけでしょ」


 ……認めてない派の人がいた。気持ちはわかるが。


「あの独特な画風と下村様の曲が完璧にマッチしてて世界観にものすごく引き込まれるんだよね~。小さい頃だったから何で本棚歪んでるんだろうとか思ってたけど」

「すげぇわかりますそれ。ファンシーなのに合う曲作らせたら右に出る人いない」

「ね! は~……続編出ないかな~」


 うん、4とかはなかったことにしてるなこの人。

 珍しく辛口な月無先輩が見れたところで、先輩は鞄から愛用のウォークマンを取りだした。


「フフッ! 聴こ?」


 おいおいまさか(高校生の)カップルでする憧れのシチュエーションで有名な「二人で一つのイヤホン」じゃないかこれ。


「こんなこともあろうかと持って来たんだよね~。イヤホンの接続端子増やすプラグ!」


 ……ギャグ漫画だったらここで隠れて見てた誰かが「二人で一つのイヤホン使うんじゃないんかい」ってツッコんでくれるんだろうなぁ。

 ゲーム音楽フィールドワークに対するガチ度が全部台無しにしてるわけだが……まぁなんというか、安心するところもある。


 そんなこんなで二人ともそれぞれイヤホンを装着し視聴開始。

 会話できなくないですかと一応言ってみたら「パン振りまで完璧な曲を方耳だけで聴くとか失礼」と言われた。パンとは簡単に言えばイヤホンなどの左右どちら側で聞こえるかの割り振り。そんなとこまで気にするとか音楽に対して徹底しすぎだ。


 ……しかし改めて聴くと良い曲。

 穏やかな曲調に哀愁漂うメロディと音色、劇的でなくとも単調にならないような曲展開。

 少しだけセンチメンタルな気分にさせる、ずっと聴いていられるような名曲。


「~~! ~~~~!」


 すっげぇ楽しそうに月無先輩が何か言ってるけど、ガッツリ両耳イヤホンなのであんまり聞こえないし、聞こえるわけがない。バカなんじゃないのか。


 曲を無意識に浸透させるように、ぼーっと目線を眼前の自然にやり、フェードアウトと共に月無先輩に目をやると……めっちゃガン見してくる。


「フフッ、良い曲だよね、やっぱり!」


 イヤホンを取って、そう言った。


「ハハ、今回は大成功ですね」


 時間の演出として中々上手くいった気がする。

 二人で一つのイヤホンだったら、そのことばっかり気になって曲に没することはできなかったかもしれない。


「……ってかなんか喋ってましたよね」

「……うん、聞こえるハズないのに気付いたら喋っててあたしバカかと思った」

「申し訳ないんですけど、正直俺もバカかと思いました」

「むー……酷い! フフッ!」


 こういう心の底からの笑みがこぼれる時間っていうのは、やっぱり月無先輩と一緒にいる時だからこそのように思える。

 そんな幸せを噛みしめていると、


「よし、じゃぁ次はあたしのターン!」

「何の曲です?」

「ドロー!」

決闘者デュエリストかな?」


 いいからと言うようにイヤホンを付けるジェスチャーをして、前情報無しに流れた曲……


「あ、キングダムハーツだ」


 口に出ると、それが聴きとれたのか、月無先輩は微笑みを向けてくれた。

 そして視線を前に戻して遠くを見つめる姿、何でもないその仕草を美しく彩るかのように曲が演出した。

 思わず見入ってしまって釘付けになりそうだったけど、同じように自分も目線を川の方向に向けた。


 キングダムハーツⅡのトワイライトタウンの曲……曲名は後で聞こう。

 目に映る風景は曲が使われる場面とは全然違うけど、今の自分にはこれ以上ない選曲に思えた。

 故郷を思わせるような少しだけ切ないメロディが、今の何でもない穏やかな時間がどれだけ大切かを思い知らせてくれた。

 何より嬉しかったのは、月無先輩が選んだ曲が自分の選んだ曲とテーマを同じくした響きだったこと。

 全くの偶然かもしれないし、同じ作曲家の曲で似た曲をすぐに選んだのかもしれないけど、互いに何を大切に思っているかが通じるような気さえした。


 目を閉じて聴き入って、曲が終わりに向けて段々と消えていく中、ふと月無先輩に目を向けると……顔は前に向けたままこちらに向けた視線とぶつかった。

 互いに照れるようにしてすぐ視線を外す当たり、恥ずかしいったらありゃしないけど、おかしさが勝って二人で笑ってしまった。


「フフッ、アハハハ! おかし~。アレだね、恥ずかしいねこれ!」

「慣れるには修業が足りませんね」


 ひとしきり笑ったあと、述懐するようにして先輩は語り始めた。


「あたしこの曲大好きでさ~。ストーリー展開が悲しい分この曲の素朴さが引き立つっていうかさ、『心のある場所』もそうだけど、こういう落ち着く時間が一番大切なんだなって思えるようでさ」


 同じようなことを思っていた、それがわかったせいか少しの驚きがあった。


「……ん? どうしたのかたまって」

「あ、いや似たようなこと思ってて。……俺も何と言うか……こうしてるのが一番いいなって」


 思わず結構ぶっちゃけてしまった。


「……フフッ! そっか! 嬉しいなぁ」


 今まで以上に幸せなような気もする。

 口を滑らせたような気もしたけど、もう少し積極的にいかねばならないっていうのも実際のところ。

 しかし恥ずかしいのも実際のところで、先輩も先輩で照れるようにして視線が落ち着かない。


「そういえば今日メガネ外してませんね」


 話題転換のためにふと目に入ったそれを口にした。


「うん? あ……フィールドワークだから! 遠くのものまでちゃんと見ないといけないし!」


 妥当っぽい言い分の割に何か誤魔化してるのが非常に可愛い。


「……ま~でもいらなかったかな」


 ……どういう意味かわからないぞ。


「なくてもいいと思います」


 自分も同じように行間を込めて返した。

 メガネがなくても月無先輩以上に誰かを好きになることなんてない。

 大体察してくれたのか、照れ隠しに視線を外して遠くを見始めた。

 仕草にいちいち感情が出るので本当にわかりやすい。


「で、でもアレだね、やっぱフィールドワークだからね! 視野は広くね! 近くばっか見てちゃアレだね!」


 ……アレが多いな。


「ほらほら、あれ見てでっかい犬! 可愛い~。ちっちゃい子が散歩させてる! 視野を広く持てばこういう素敵な一瞬も見逃さないってね!」

「あ、なんでしたっけねあの白い犬。あれ可愛いですよね。犬の方がでかいくらいに見える」


 前方に見えたわかりやすい標的で誤魔化すっていう。

 ……ん?


「ってかあれって……」

「うん、気付いた。確かにこの駅だけど偶然すぎる。あの犬も会ったことある」


 まさかの……。


「スーちゃん今日休みだったんだね」


 春原先輩の散歩シーンに遭遇。

 オチ持ってくのがまさかの合法ロリっていう。


「よし、じゃぁ白井君」

「何でしょう」

「今この状況に合う曲を考えよ。接触するまでに」


 無理難題すぎる。

 ……あ、そういや結構前にCMで使われてたの思い出して月無先輩に話そうと思ってたヤツがあった。


「……『戦闘! 野生ポケモン』」

「ポケモン……ブフッ。フフフ、ルビサファのヤツでしょ?」

「そうですそう」

「フフッ、……はじめてのおつかいのCMじゃん。プッ……アハハハ!」

「これがわかるとは流石ゲーム音楽女」


 『ドレミファだいじょーぶ』の曲名も挙げて追い打ちをかけたら、春原先輩×はじめてのおつかいが余程ツボに入ったのか、抱腹絶倒と言わんばかりに笑い続けた。

 そして春原先輩もこちらに気付いて一旦「ん?」という表情をしてまっすぐ近づいてきた。


「どうしたの二人とも」

「フフ、今日はね! フィールドワー……ブフッ……アハハハ!」

「……何で笑ってるの?」

「くふふ……フフッ……はじめてのおつかい」

「スー先輩ごめんなさい、俺のせいです」

「……いいよ、めぐるちゃんのことは諦めてるから」


 ……理解が早くて助かる。

 諦めという言葉が仲の良さのあらわれというのも変な話だが。


「よしよしクプカ久しぶりだね~」


 笑い過ぎて春原先輩を直視できなくなったのか犬撫でてるし。

 犬の名前タワーオブパワーのメンバーの名前だし。

 

「ふふ、めぐるちゃん、ちょっと走らせてきてあげて」

「おっけー! よし、行こうぞクプカ!」


 そして月無先輩は元気よく坂を駆け下りて、川岸の方へ向かって行った。


「ふふ、邪魔しちゃった?」

「いえ全然。めぐる先輩も楽しそうですし」


 犬とはしゃぎ回る月無先輩を見ていると、邪魔された気になど全然ならなかったし、むしろ幸せな光景が見れて感謝だ。


「デート中だったんじゃないの?」

「……フィールドワークです。ゲーム音楽の」

「ふふ、また照れ隠し?」

「……いやそれが結構ガチで」


 イヤホン辺りの顛末を説明すると……


「めぐるちゃんその辺どうかしてるよね」

「……やっぱ皆そう思いますよね!?」


 でもそれが月無先輩らしさか、と何故だか納得いった。


「ふふ、でもそういうとこも可愛いよね、めぐるちゃん」

「……そうかもですねー。何やっても可愛いんですけどね」


 自分でも説明できないくらいに好きだし、何やっても全部可愛い……つい本音が出たけど誤魔化すようなことでもないか。


「本人に言ってあげればいいのに。ヘタレ」

「……スー先輩、俺に当たりキツくないですか」

「ふふ、これでも手加減してるよ」


 冗談めかしくそう言ってくれたけど、春原先輩なら月無先輩の本心はわかっていそうだし、本音が混じっていそうだ。

 今日みたいに一緒に過ごしたりする以上に、本当にすべきことがある……。

 むしろ今日みたいな日が続くことを望むなら、逃げ腰もいい加減にしないといけない、そう思えた。


 その後クプカとひとしきり遊んだ月無先輩が戻ってくると、


「え、いいの!? 迷惑じゃない?」

「ふふ、いいよおいで。今日親いなくてかおると二人だけだったし」


 春原邸で食事をすることに。

 そういえば同じ見た目の弟がいると聞いていたが、薫君というのか……見たい。

 フィールドワークも次が楽しみな内容に終わったし、まだまだ楽しい一日になりそうだ。


「フフッ晩御飯シリーズ第二弾だね!」

「やめて下さいそういうの」

「……恒例なの?」






 隠しトラック

 ――ポケモントレーナーのめぐる ~川沿いにて~


「……めっちゃ楽しそうですねほんと。遊び道具なしであんなに犬と戯れられるもんなのか」

「白井君も行ってくれば?」

「……あんなはっちゃけられんです」

「ふふ、めぐるちゃんの動物愛って結構異常だからね」

「……え?」

「怒るよ」

「ごめんなさい」


「前にもうちに来たことあってね。すごい気に入ったみたいで」

「はは。でも可愛いですよねあの犬種。なんでしたっけ。さっきから名前が」

「ピレネーだよ。大きいけどおとなしいの」

「あ、そうでしたそうでした」

「クプカもめぐるちゃんにすっごい懐いてるよ」

「みたいですね。やっぱ愛情って伝わるんですねー」

「めぐるちゃんは裏表ないからね」

「スー先輩、一番の被害者ですもんね」

「うん。だから白井君肩代わりしてね」

「……なんと返せば」

「ヘタレ」


「ほら呼んでるよ白井君」

「……注目集めるからやめてほしい」

「ほんとは嬉しいくせに」

「……行きますか」

「ふふ。私も行こ」


 合流


「遅いよ白井君! ほらクプカ、アイツが白井だ!」

「子供か……」

今年二十歳ハタチの言動じゃないよね」

「行けクプカ! 捨て身タックル!」

「楽しそうで何より……うおめっちゃ走ってくる」

「ふふ、大丈夫だよ。じゃれついてくるけど」

「大丈夫なんです? なら……」

「あ、前ちゃんと見……」

「ヴン゛ッ」


 きゅうしょにあたった!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る