ももたろう

むかーし、むかし。ある所に、サーバルさんとカラカルさんが住んでいました。


サーバルさんは山へ...山へ...


「あれ...?山に何しに来たんだっけ?」


カラカルさんは川へ


「あっ!川の中に石があるじゃない!

拾いにイゴボヴォヴォヴォヴォヴォ...」


カラカルさんが命からがら助かり、川岸で休んでいると、川上の方からどんぶらこどんぶらこ...


大きなカバンが流れて来ました。


「何あれ、不法投棄?

川の環境を汚すなんてバカかしら。

しょうがないわね...」


カラカルさんは仕方なくその流れてきたカバンを拾いました。


家にそのカバンを持ち帰りました。


「カラカル、何これ?」


「カバンじゃない?」


「...カラカル、ご飯食べたっけ?」


「食べた」


「...カラカル、何これ?」


(早く老人ホームに入れなきゃ...)


カラカルさんはそのカバンをメ〇カリに出品しようと...


「だ、出さないでくださいっ!!」


「あっ、前作主人公じゃん」


「やめてくださいその言い方!!

界隈人口の8割を敵に回しますよ?」


何やかんやあって2人はその子を

カバンから生まれたかばんちゃんと名付けました。


かばんちゃんは元気に育ちました。

ある日のこと...


「...かばんちゃん、私ご飯食べたっけ?」


「...食べたよ」


「あっ...、そっか...。

あれ、私ご飯食べたっけ?」


(早く老人ホームに入れなきゃ...)


「ねー、かばんさあ、ちょっと最近街が

荒れてるから鬼退治行ってくれない?

でないと、話が進まないからさ...

きびだんごのじゃぱりまんを作ったから」


「きびだんごのじゃぱりまんってそれ結局きびだんご味のじゃぱりまんって事ですか?きびだんごで作られたじゃぱりまん?」


「多分...、後者じゃないかな?」


何やかんやでかばんは鬼退治に行くことになりました...。


森の中を進んでいると...


「やあ、何してるんだい」


「あ、キル数がフレンズの中で断トツの

ホラ吹き作家さん、こんにちは」


「多分この紹介でもう私が誰だかわかるんだろうな...」


「そんな怖い顔しないでくださいよ。

これ、あげますから、さっさと行きましょう」


「毒とか...、入ってない?」


「入ってるわけないじゃないですか

ていうか、食べなければいいのでは」


「そうか...、それもそうだね」



殺されそうな見た目をしているイヌを

引き連れ歩いていると、今度は...



「チョリーッス!おっ、カーくんじゃん」


「何ですか?ぷよ勝負はできませんよ。

テトリス派なんで」


「何言ってんのww

意味不なんですけどwww」


「ショウジョウトキ...、そんなキャラだっけ...」


「取り敢えず、鬼ヶ島行きましょう。

こんなクソみたいなストーリー書く方も

早く終わらせたいでしょうからね」


さらに森を歩き、黄色のサルと出会い

港に向かいましたとさ。


「紹介ぐらいしてください...、

キンシコウです...」


こうして、かばんと

船から海に落ちたら溺死しそうなフレンズと原宿にいそうなフレンズ、

空気と化したキンシコウは鬼ヶ島へと向かいました。



「あれ...、なんですかこれ」


「鬼ヶ島ではなく...、ゆりがしま?」


するとかばんの目の前に...


「ようこそ、この島へ...!」


「ミライさん!?」


「私が私財を投げ打って買収したのよ。

自分からやって来るとは、手間が省けてよかったわ」


「一体何を...」


「さあ出てきなさい!」



突如として現れたのはフェネックでした。


悪人役に起用される事に定評のある作家さんは言いました。


「か、かばんにフェネック...!?

一部の層に人気のあるかばフェネじゃないか...、これでGL展開に発展したら…!

クソっ、卑劣な手を使いやがって!」


「フフフ・・・、あなた達はこの島にやって来た時から袋のネズミさんなのよっ!

さあ私に愛し合う姿を見せなさい!」




「さぁさぁかばんさーん。

一緒にイイことしようよ〜」


「嫌です...」


「なんで?(殺意)」




「マジヤバくね?帰ろっかな」


「ハンターマニュアルにも“百合好きな変態パークガイドに捕らわれた時の対処法”が記載されてない...」


「ああ、もうダメだ...」



「何してんですか!お供なら助けてくださいよおおおおっ!!」


すると、その時でした。


「ミライさーん!」


「どうしたのサーバル?」


「間違えて自爆スイッチ押しちゃったんだ!」


「は?」





ボカーン!!!!!!




なんとこの島には、強力な爆弾が仕掛けてあったのです!


島にいた人は全員吹っ飛ばされてしまいました。




「がはっ...はぁ...はぁ...

い、生きてるー!!」


かばんは命からがら助かりました。


「ヤバかったぁー...。マジ萎えだわ...」


「ハンターマニュアルに“島が爆発した時の対処法”が記載されてて良かった...」


「やった...!今回の私は死んでないぞ!」


そう慢心しているタイリクオオカミの背後から不気味な背鰭が近付いて来ました。

大きなサメです!!


「なんでせっかく生き残ったのに殺されなきゃいけないんだ!!作者は私になんの恨みがああああああああぁぁぁっ!!!!」


鋭い歯でタイリクは食べられてしまいました。海は怖いですね(小並)


結局、ミライさんは拉致監禁罪で裁判に掛けられることになりました。


その後かばんと一緒に旅したショウジョウトキとキンシコウは一躍人気者になったとさ...



「ねえ、かばんちゃん、カラカル。

…ご飯食べたっけ?」


(早く老人ホーム入れなきゃ...)

(早く老人ホーム入れなきゃ...)



海は危険だから、山で遊ぼうね!

めでたしめでたし!!

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