電子書籍と紙書籍の違い

違いを考えてるよ。


まず電子書籍の良さ。

・個人出版が簡単

・重量が軽い

・ハイライトが気軽に使える

・検索が楽

・場所の制限がない

・出版社自身も、ハイライトの使用箇所など、読み手のリアクションを知れる


書籍にできて電子書籍にできないところ

・転売不可

・貸出不可

・コレクション的価値

・本棚を第三者に審美的に魅せる行為

・所有を誇示すること



 うーーーん。最近ポルノとアートの違いを考えていました。

 ポルノは転売するときに価値が著しく下がるけどアートは下がらない。

 

 電子書籍は特性上ポルノや新書と相性が良さそう。

 転売不可、出版までの手続きを考えると、今の電子書籍はちょっと高いかな。とか思ってしまう。


 困るのが子どもとアカウント共有するか否かっていう。

 クラウド上の仮想の本棚を家族で共有できたりしないかな。

 

 というか教育に関連する本棚に各端末から無料でアクセスできると良いね。

 教科書とか。資料とか。


 



 ってここまで書いて放置していたんですが、マイクロソフトの電子書籍のサポートが終了したみたい。ユーザーへは返金という形で対処するようです。


 そもそも電子書籍は譲渡契約じゃなくて、貸与という形みたい。クラウド上の書籍を閲覧する権利を与えるという。


 これを本棚に喩えて、家の本棚の本を、書店が回収しに来たら~、という比喩でマイクロソフトを批判していたライターがいましたが、不適当なたとえだと感じます。



 データを保管するのに手間とお金がかかっているので。たとえるなら、いつでも貸し出し可能な大きくて清潔な図書館が存続不可能となったので、資料の回収をお願いして回っているみたいな感じですかね。


 これも少し違うかも。でももともと、電子書籍というのはそういうものみたいです。閲覧可能な権利を分けてもらってる感じ。音楽や動画配信サービスも近いところがあるかもしれません。





 昔は口伝だったし、書籍ができてからも、活版印刷技術が発明されるまでは書き写していたわけだし、そう思うと、私は平成の世に生まれてよかったなと思います。印刷技術が発展し磨かれた世の中で、日本にいて海外の書物が多く翻訳され、安い値段で手に入る、最後の時代になるのかもしれません。


 そう思うとますます本が愛おしいですね。大事にしていきたい。




 あるいは、本の内容だけがクラウド上にあって、個人が好きに印刷するような時代も考えられるでしょうか。マイクロカードが発売されたとき、WBSが書店へ撮影へ行き、「このカード一枚に一万冊の書籍情報を格納することが可能です」という内容のことをリポートさせていたのを思い出します。



 あのね、未来の装丁師をテーマにした短編のアイディアがあるんです。本の審美的な側面について書くつもりです。









 最近noteでエッセイをかいているんですが、あそこだと有料で記事が書ける反面、読む人が多いので緊張するんです。カクヨムだと書きやすくていいなーって、今思いました。それに、明朝体で表示できるのも、黒背景が選べるのも、好きです。居心地がいいですね。




 サービスが終了して、私の書いたこの文字たちも、いつか死んでいくんでしょうか。サーバーごと電源を落とされる、あるいはリフレッシュされるようなことが。



 文字や思想の死について、考えたくなります。



 わたしたちはいつ死ぬのか。



 あるいは知識はどのようにして殺されるか。




 いまは、あなたに受け止めてもらえただけで、満足です。読んでくださって、どうもありがとう。いつかあなたの書いた文章も読んでみたいですね。書いてください。電源が落ちるまで、文字の上だけで、語り合いましょう。

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