茅城高校演劇部 ~カヤシロ祭の踊る人形~

綾乃音

Opening

    キーンコーンカーンコーン!


 うーん…んあっ…??チャイムが鳴った…?ということは、授業も終わりっ!?よしっ、部活だっ!部活っー!

ダッシュで部室に行こうと鞄を持って立ち上がった瞬間、

ぐへっ!首根っこを捕まれた…!私は猫かっ!

「今日の授業はここまで、ってこらっ!!七瀬!何処へ行く気だっ!」

うわっ、ビックリした!!誰かと思えば新任の大内!そうかそうか、社会の教科担任が変わってたんだった…!で?もぉー、何なのよっー!

「何処へって、部室ですよぉ!先生!」

そう言って、ぷくぅっと頬を膨らませる。大抵の先生はデレデレになって許してくれる。全く…自分で言うのはなんだけど顔が良いっていうのはなかなか罪なものだ…!

 と思ったのに……

「ダメだ!お前はここで寝た分だけ自習することっ!大体お前、部活なんか行っている場合か…?夏休み前の期末テストだって赤点だったじゃないか…!そんなんでどうするんだ、さあそこでみっちり自習しなさい。部活行くんだったらその後でも十分出来るさ。」

あれれれれ…??何だか雲行きが怪しいぞ…??

「でも、先生!拒否権はあるんですよね!?先生も授業で仰っていたじゃないですか!身体の自由があるって!不当な拷問は認められないんですよね!?」

「あぁー、確かにそーだなー。」

「じゃあ!別に自習しなくてもいいじゃないですか!」

「焦るな焦るな。確かに証拠が無い不当な拷問は禁じられている。但し証拠があれば話は別だ。こちらはお前が自習を許可した音源もしっかりと持っているしな。」

何っ!私そんなこと言ったけ…??いや、騙されないぞっ!

「そうであるならば、その証拠とやらを聞かせてください!」

「おー、全然いいぞー。」

ちっ。顔色1つ変えないなんて…!余程自信があるらしい…!大内先生は自分のスマホを取り出して音声ファイルをタップする。録音が流れたした。

『「………って、おい!おいって!起きろよ!授業中だぞっ!」

 「むにゃー??なぁにそれ?美味しいの??」

 「寝ぼけている場合かっ!そんなんだから赤点をとるんだ!あんまり酷いようじゃあ、授業妨害ということで居残りの自習させるぞ?」

 「えー、うんー、別に良いですよぉー もぉーダメ…!お休みなさ…zzz」』

ここで録音は終わっていた。

いやいや、こっちは殆ど寝言じゃないかっ!しかも、これは偽造の疑いもあるっ…!抗議しようと口を開けた途端、

「あー、偽造っていう野暮な反論は認められないぞ。ここのお前のクラスメイト、全員が証人だからな。」

何っ!そう思って辺りを見渡すと、確かに全員が首を縦に降っていた…。 

「さあ、約束は約束…。しっかりと自習して貰うよ??」

首を冷や汗がつぅーと流れていった…。



………という訳で、みっちり1時間自習した次第です…。何だか私が凄く悪い奴!みたいな印象を持たれたじゃないの…!!トホホ……。というかまだ自己紹介してなかったし!私の名前は、七瀬玲ななせれん。ここ、茅城高校の1年生!因みにクラスは2組で、番号は22。出身地はここ茅城市!誕生日は2月21日で、血液型はAB型!趣味は4月から始めた演劇部での活動!特技は昼寝!顔はさっきも言ったけど良い方!えと、それからそれから…!

 「………おいっ!おいってば、七瀬!作者がopeningにしては長過ぎるから巻けって言ってたぞ!!大体お前はすぐに自分の世界に………」

あ、大内!このぐちぐちと五月蝿い先生は、大内先生。名前は……忘れた。(隆利たかとしだ!隆利っ!覚えておいてくれよ!大体、五月蝿いとはなんだっ! By 大内)、私の所属する演劇部の顧問。ね。(一応、一応五月蝿い!!正式な顧問だからっ! By大内)それと、私の社会科の教科担任。色気沙汰反応皆無。以上!(お前に比べて自己紹介量少ねぇなぁ…。まあ、良いけどよ…。 By大内 )



という訳でこれから宜しくね!!

大内「こらっ!勝手に終わらせるなぁ!だが、そうだな!俺からも宜しく!!」



作者『はぁー、どーなることやら……。これは纏めるの、大変になりそうや……。だから記録係(茅城高校演劇部記録係ね!)はやりたくなかったんだよね……。まあ、自分からも宜しく言っとくよ!



  しかし、本当に酷いopeningだ…!』

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茅城高校演劇部 ~カヤシロ祭の踊る人形~ 綾乃音 @Ayanooto-902

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