初ゴール

 僕は、ぼーっとしていて、ボールが股を抜けて、ゴールを許してしまった。

 いきなり先制点をとられてしまった。

 「ご、ごめんなさい・・」

 僕は必死にみんなに謝った。

 「気にしなくて良いよ。初めての試合だし、緊張もあるだろうから仕方ないよ。きりかえて次のプレーに集中しよう」

 神谷さんは優しくて僕は救われた。

 「良い経験になったな」

 父さんが言った。みんな優しい。僕は次のプレーから集中しようと思った。

 

 僕はパスを神谷さんに出した。

 ボールは正確に神谷さんのところに蹴れた。

 ちょっと僕は自信がついた。

 「ナイスパス」

 神谷さんは言った。


 神谷さんは相手の選手をひきつけて、フェイントをかけて1人ドリブルで選手を抜いた。そして、僕のお父さんに浮き球のパスを出した。

 お父さんは、すいつくようなトラップでぴたりと止めた。

 僕のお父さんもストリートサッカーは初めてらしいけど、サッカーの経験は豊富なので1つ1つのプレーは正確でうまい。

 お父さんはキックフェイントをして、相手選手の逆をつきあざやかに抜いて、ゴール前に走りこんだ僕にパスを出した。

 僕はあわてながらもなんとかボールを足にあてた。

 あたりぞこないだったが、ボールはゆっくりとゴールにすいこまれた。

 僕は初シュートで初ゴール。

 「こどもだと思って油断した。」

 ユーチューバーの斎藤さんはそうとう悔しがっている。

 僕は斎藤さんの前でゴールを決めれて嬉しかった。


(続く)

次回は木曜日更新予定です。

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