第13話 不穏な観覧車

「んー、楽しそうですね~!」

アトラクションがたくさんです!最後の思い出作りにはぴったりですね!

「……あ」

「ん?どうしたのわたさん?」


「……ただいま10月4日です」

「10月ぅ!ですかぁ!」


あっわわわわわ……

「やばばい!やばばいですよ!」

「天空さん大丈夫!?」

「大丈夫……大丈夫、で、す」

でももう10月……私達がいれる時間も……。

「どうします?アトラクション1個だけに乗るのもいいんですよ?」

「じゃあ自分が乗りたいアトラクション、せーので言おうぜ!」

せーので、ですか。

……うん、決まりました。

「……決まったか?」

「はい」

「ええ」

「決まりました」

「じゃあ行くぞ、せーの!」



「観覧車!」「コーヒーカップ!」「ジェットコースター!」「フリーフォール!」



見事にバラバラ……。

「……えぇ、遊園地といえば観覧車じゃないですかぁ」

遊園地ではないかもしれませんが!私は観覧車に乗りたいのです!

「ジェットコースターでひゃっはーするのがいいんだよ!じゃあ俺ジェットコースター行ってくっかんな!終わったらここ集合!」

「フリーフォールの方がシンプルで楽しみやすいですよ!ジェットコースターは複雑すぎ!私はフリーフォールに行ってきます!」

ああ、京さんとわたさん行ってしまいました。


「……じゃあ私は観覧車に」

「待って!……私もやっぱ観覧車にする!」

「ええ?なら一緒に行きましょうよ!」

「うん……えへへ。天空さんって本っっっ当に天使ですよね。」

「そうですか?」




………………




「はゎ~、広場があんな小さく」

観覧車に乗って、もう結構上がってきました。

いい眺めです……。ここは本当に天空の世界なのですね。清々しい世界です。

「……そろそろてっぺんかな?」

「そう……です……あれ?」


高い目線。

私は飛んでる?

否。

私は人間。

高い目線。


遘√?螟ゥ菴ソ


「天……さ……」


蟆代@


「天空……ん」


隕壹∴縺ヲ繧



「天空さん!」

「はっ!?」

「もうすぐ着きますよ!?降り遅れちゃいます!」

「ご、ごめんなさい」


何だったのでしょう……。




………………




「はー、楽しかったぜ!」

「もう1回乗りたいくらいですよ♪」

「みんなー!おーい!」

「お、帰ってきた」


なんとかみんなと合流しました。


「……さて、皆さん。積乱塔に、行きましょう。」

「あれ?翼さんから言うなんて珍しい。いつもは私が」


「……早く、積乱塔に行きたいんです」


ただ、それだけです。

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