第12話 雲の広場

積乱塔、近づいてきています。

「確かに今日中にはつきそうですね!」

「はい!結構近いでしょう?……あーでも……やっぱり何でも……」

……いや、でも

「何でもありそうな顔じゃない!教えなさいよ!?」

「……実は、私達の知らない所でも日にちは変わっていて」

「は?やばたにえんじゃねーか」

「15日くらいに出発して……今日29日かな……」

やばいです……やばいですーーーーーーーーーーーーーーーー!!!

「早く行かなきゃ!」

「まあまあ落ち着いて!大丈夫近いですから!近いからそこの……」

そこの?


「雲の広場って所で休憩しても10月15日は遠いですよ!」


「……そうなのね」

「……入りたくありません?天空から降りたらここには来れないかもしれないんですよ?最後の思い出作りたいでしょ?お土産も欲しいでしょ?」

確かに!でもいいんでしょうか。確かに15日まではまだまだ大丈夫ですけどねぇ……。

「最悪1ヶ月きっても帰ればそれでいい……うぅ……」

「雫さんしっかりして下さい!?」

「じゃあこまめに日にち教えてくれよなー」

「はい、安心して下さいね♪」

こうして、私達は雲の広場で最後の思い出作りに行きました。

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