第4話 翼とわたは顔見知り?

「うーん起きない方もいるようですねぇ……」

気絶したみんなを起こしますが、起きないヒトもいますねぇ……。

もちろん起きたヒトもいますよ?

雫さん、という方です。


でも起きません……。全員起きません……。


「んー……全員起きるまで待ちますか……」

わたさんが言いました。

「え……わたさん、それってどれくらいかかるの……」

「え?分かりませんねぇ……。結構かかるかもですよ!」

雫さん?何を焦っているのでしょう……。

「えと、私が今飲んだ胃薬、1ヶ月で切れちゃうんで……」

あ、確かに雫さん胃薬飲んでましたねぇ……。1ヶ月で切れちゃうとは……。


「なるほど、1ヶ月以内に脱出しなきゃいけないということですね……。大丈夫です!この世界に雲族はいっぱいいるので、もしお二方が帰っても、他の方は他の雲族のみんなにお任せですよ!」


そうですか、安心……


「お二方じゃねーわぁぁぁぁぁ!」


はぅ!?


「起こしてもらうの待ってたのに!ちくせう!もう狸寝入りも我慢出来ねぇ!」


「えっと……あなたは?」

雫さん勇気ありますね……。

「鎌田京だ!」

あ、答えてくれた……。


「あ、えっと訂正ですね。私とお三方で積乱塔に行きましょうね!」

「積乱塔とかの話は聞いていたから安心しな!」

あ、聞いていたんですね……。

「そこに行って話聞いて脱出するのに1ヶ月以内なのは……私のせいだ。ごめんみんな。」

「あ、いえいえ大丈夫です。それに時間制限あった方がスリルもありますし、わくわくしません?」


「うっ……天使!」

「うぇ!?天使!?ですか!?」


「よく分かりましたね!この世界には雲族以外にも例外の種族が住んでいると言いましたが、その例外は『天使』なんですよ!」


「え?いや私天空さんのことを」

でも私が天使ってあわわ

「でも……確かに翼さんって天使っぽいですよね?」

「えぇそうなんですか?」


「はい、その一部の金色の髪、羽根の飾りがついた髪ゴム、白い服……。あなた天使じゃないですよね?ってかあなたどこかで会いませんでしたか?」


えっと……なんか色々……

ってか、わたさんと会ったことありましたっけ!?

「会ったこと……ないのでは……」

「そうですか……。」

ってかまず雲の擬人化自体初めて見ましたよ……。

「ま、まあ取り敢えず!積乱塔目指して出発しましょう!」

「「「おー!」」」

こうして積乱塔への旅が始まりました……。




※次からはどんどん物語を進めちゃって下さい!

後、翼の謎とか文字化けについては私が解決するのでご了承下さい。

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