第56話 それでも明日を見るのは…
彼女にさよならを告げて…2週間が経った。
何が変わったわけではない。
ただ、彼女からメールが届かなくなっただけ、僕も送らなくなっただけ…
会うだけなら、デリヘル嬢としては呼べるのだろう、そんな気も無いし、呼ばれたくもないだろう…
不思議な関係だった。
恋人でもなく、友達でもなく…
ひとつだけ確かなことは、僕は彼女が好きだった。
たぶん、今でも好きなのだろう。
また、ひとつ、僕は何かを失った。
心に、いくつか開いた穴が、またひとつ増えただけ…
穴が少し、大きいだけ…
それでも明日を見てしまうのは…
それでも好きだと言えるせい…
それでも生きているのは…きっと、キミのせい…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます