第2話 ベッドの上で
おねーさんがテーブルに戻ってくると同時に席を立ち、店を出ようと手を引く。
「未だどうするとも言っていないのだけれど…?(笑)」
「知ってる。 移動しながら考えようかなと思って(笑)」
このまま流れに沿って交わってしまうのか、同意したつもりは更々ないが拒むつもりがあるかと言えばそうでも無い、そんな具合いに複雑そうな表情を僕に返して見せた。
女性には立場がある。仮にそう嫌な訳でなくとも、知り合ったばかりの男性にノリノリでついて行くことへの躊躇が無いはずもない。であれば、ここはオトコとして、「誰しも最初はそういうもんなのだ」と堂々と応じながら言い訳するための余地を与えたい。
通りに出るとおねーさんはタクシーを拾おうと周囲のクルマの流れを窺っている。気が利く女性には母性を感じずにいられない。やはり満更でもないのではないか。
このままホテルに移動するのは構わなかったが、その前に屋外でもドキドキしたい僕は、おねーさんをコインパーキングの傍の死角に連れ込もうと試みたのだが、「ちょっと何⁉︎何すんの⁉︎」と思いの外目が笑っていなかったので拗らせぬようここはすんなりと引いた。
屋外でのお乳とのご対面は場所を変えるまでのお預けだと気を取り直したところ、調度目の前を通過しようとしている空車を停めた。
タクシーの後部座席へおねーさんを促しそれに続くように僕も乗り込む。
「何処でも良いから近くのホテルまで乗っけてってください(笑)」
そう露骨に行き先を告げる僕の横でおねーさんは照れ隠しのためかその場を取り繕うように苦笑している。
ドライバーへもその意図がハッキリと伝わったのか、「任せておけ!」と言わんばかりのイキイキした様子で「この時間ならまずはあそこのエリア回って空きがあるかを見て、無理ならあちらへ回ってみよう!」と見繕ったルートをこちらへ提示する。ノリ気に応じてくれるその対応に嬉しくなる。
山手側のホテル街へとクルマが差し掛かったところ、意外に空室が直ぐに見つかり精算をすませてホテルの前で降車した。ドライバーは親指を突き立てそうな勢いで得意げに僕らを見送る。目が合った時のその眼差しはゴールへのアシストをバッチリ仕上げた仕事師のそれそのものだ。
残数の少ない中から適当な部屋を見繕い、宿泊料金だと言うことでチェックイン前にフロントで精算を済ませる。エレベーターで部屋へ向かう際におねーさんと目が合うと、何方からともなく照れ臭くなって笑みが溢れた。
部屋へ入るやいなやおねーさんは電源にスマホの充電器を差込み何とか持ったと安堵の表情を覗かせていた。
「先にシャワー浴びて来て下さーい♡」
「えー!一緒に行こうよ、脱がせてあげる(笑)」
「いや、そのつもりじゃなかったからせめて心の準備をさせてよ…(照)」
「なるほど、じゃぁササっと汗だけ流してくるよ」
「はーい」
僕は取り敢えずシャワーを浴びながら歯磨きをしつつ、もう片方の手で入念に臨戦態勢のアレを丁寧に洗った。ソワソワして落ち着かないしゆっくり時間をかけてもいられない。カラダを一通り流してからベッドに戻るとおねーさんは横になって目を閉じていた。
カラダを揺すって起こし脱衣所にエスコートし、扉を閉めきったと見せかけて隙間から服を脱ぐ様子を眺めながら気持ちを高めた。通りで知り合ったばかりの見知らぬ女性が目の前で裸になろうとしている。これこそストリートには夢があると言われる所以、ハマるとやめられない。
僕はおねーさんが服を一枚一枚丁寧に脱ぎ進める様子を固唾を飲みながら窺い、鮮やかな目を疑うような青いブラとショーツ姿になったところで思わず脱衣所に乱入していた。
「ブラは僕に外させて(笑)」
「⁉︎⁉︎ ビックリした…。何?見てたの?(笑)」
「どうせこれから全部見るんだから良いかなって(笑)」
そう言いながら僕はおねーさんの返事を待たずに背中のホックを右手の親指と人差し指、中指とで軽く弾いて外した。
恥ずかしそうに乳房を覆うように交差する手を解くと、色素の薄い綺麗な乳輪に対面した。
「ほぉ…」
「満足?直ぐに出るからベッドにいて…(照)」
「よし。何か盛り上がって来た!
(笑)」
お店で飲んでいる時、おねーさんは僕より1つだけ歳下の同じアラサーだと言っていた。
その割に胸にも張りがあり、カラダ全体から何かしらスポーツでもやっているのかと思わせるような、ムッチリとしなやかな筋肉に覆われたカラダつきであることは見て取れた。
脱衣所で見た色素の薄い乳首とそのカラダを脳裏に焼き付いたまま、僕はベッドに全裸で潜り込んだ。シーツが冷たくて気持ち良い。フルチン故に落ち着かない股間とドキドキと気持ちが高まる精神状態で十数分が過ぎた頃だろうか、おねーさんが鮮やかなブルーの下着の上からタオルを巻いた状態でベッドに戻って来た。
ベッドの脇に浅く腰をかけながら言う。
「あのぉ…。事前に告知しなきゃいけない事があります。言って良いですか?」
突然何を言い出すのかと動揺を隠しながら、この場で考えられるシチュエーションをアタマの中でシミュレートしてみる。
「生理来ちゃいました…」程度であれば何ら問題は無い。ただ、ここへ来て敢えてこのタイミングで僕に伝えなければならない事情とは何だろうか。「実は彼が…」などと見知らぬ男性の存在をチラつかされると堪ったものではないが知ったことかと諸々のあり得る可能性を頭に巡らせながら問い返す。
「急にどうしたの…?(笑)」
深い意味有りげにしっかりとタメを作るおねーさん。
「あのね…」
「…ん?」
「…ブラジリアンワックスって分かります?」
「分かるよ。あぁ! もしかしてパイパンなの⁉︎⁉︎」
我ながら状況の飲み込みが早い僕。
「はい…。『なので驚かないでくださいね』って事前告知でした…(照)」
「全然驚かねーわ(嬉)」
そう言った時には既にカラダが動き始めていた。
得意のブラ外しを再度披露するわけでもなく鮮やかなブルーのショーツに手を掛け、デリケートゾーンをショーツの脇から覗き込む。
公言通り見事に手入れされた綺麗な一筋の裂け目が堪らず、無我夢中にそこへ吸い付いた。
「ちょっと…! 待って! いきなりそこ⁉︎⁉︎(驚)」
おねーさんの的確な問いを意にも留めず、数分間はそのまま湿った裂け目を舌先で弄んでいたが、言われてみれば確かにそうだと我に返った僕はたっぷりの愛液と唾液で湿らせた口元をおねーさんの唇に重ねながらブラを外した。
カラダに自身はあるのだろう、脱ぎっぷりは見事なおねーさんであったが、動きは固くこなれていない印象を受けた。恥じらいを示す一つ一つのアプローチが可愛い。
咥えていた完全体となった僕のアレを口から離し、遂にパイパイの裂け目との結合シーンの瞬間がやって来た。
手際良くコンドームをアレに被せ、僕が下の体制のままおねーさんを促すと、跨いだ腰を下ろしながらパイパンの裂け目が僕のアレをスルリと飲み込んだ。
パイパンのソレに包み込まれた僕のアレは、まるで大蛇に飲み込まれる小動物さながらだ。
「めちゃ濡れてるじゃん。ちょっと自分で触ってみな」
「ほんと…。濡れてんなぁ♡」
僕はおねーさんの脚をM字広げ、執拗にその裂け目を突いた。激しく出入りを繰り返すアレを眺めながら「まるでどっちが食われているのか分からない…」といった不思議な興奮を覚えながら、そのままコンドームの中へドクドクと果てた。
息を切らせながら僕の上に倒れ込むようにカラダを預ける。そんなおねーさんが愛おしくなって背中を抱く。そのまま呼吸が整うまで重なり合ったまま、互いに動けるようになるのを待ちながら、僕は肌触りの良いその裸体に指と舌先を這わせた。
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