カクヨム読み手さんに聞いてみたい

※今回はカクヨムで書く読むの方です。



 またちょっと悩んだこと。


 文章の上手さ、それに尽きるのかもしれないですが、気持ちよく読んでいただくためには、ひっかかりを少なくするのが基本だと思い、表現や日本語は当然だとして、読み手さんの知識もちゃんと考えて、読みが止まらないようにする配慮は必要なのかなと。


 ああっ、読み手さんを知識が無いとか馬鹿にしてるわけじゃありませんからね。

 ほら、前に『鬱ゲー』とかアニメの話題とか書いてるじゃないですか、絶対わからない人にはわからないけど、でも読んでほしいっ、説明頑張らないと!、これですよ。もちろん、小説内ではあんまり説明しすぎるのもだめだと、今はわかってます。


 もう読んじゃってる方は読んじゃってると思うので、8人の俺こと「女神に能力のゼイタク言う子は八つ裂きですよ?~そして8人の俺」の11話から抜き出しちゃいますと、私ここで主人公の職業を『魔紐士ジ・ゴロ』にしてます。


 ※説明上一応、ということで文中ご容赦

  女神に能力のゼイタク言う子は八つ裂きですよ?~そして8人の俺

  https://kakuyomu.jp/works/1177354054887018088


 これをエピソード11話の、末尾という名の最後に持ってきてるんですけど、書いた時悩んだんですよね。


 能力は決まってるけど、うまい言葉が見つからないので、辞典とかいろいろ探して、横文字で初めて見たときは「およ?」と思うけれど、直後に「ああ、なる」と納得できるものと想定してコレに決めています。

 でも、これ普通わかるんかな……。


 その次の回でフォローはするのですが、ヒキですので、ある程度読み手さんが次の展開にワクワクできないといけない。でも、ここで終わっとかないと……ああ、もうみんなわかるよねっ!で勢いでそのままにしました。


 他では、この作品のアイテムも、魔槍士のグングニルとかは、皆さんまだどこかゲームで見たことありそうですが、双剣な魔剣士の剣がティソーナとコラーダって大丈夫なのかと。


 私は、この2つの剣の所有者、エル・シッドことロドリーゴ・ディアス・デ・ビバールに思い入れがあるので、どうしてもこの二振りにしたかったのです。


 でも、著名なエクスカリバーとマサムネにしておいたほうがよかったのかも……私のイメージ的にこれらは両手剣であって頑張ってもこいつらバスタードソードや片手剣はないよ、とやめたのですが。あ、前者はFateのせいかも。

 え?  干将・莫耶? その二振はいろいろ背負いすぎです……。


 ちなみにロドリーゴ・ディアス・デ・ビバールは1000~1100年くらいのレコンキスタ期に活躍した現在のスペインはカスティーリャ王国の貴族様です。

 モデル複数なアーサー王と違って、本体実在系ですが、こちらも伝説の騎士といっても過言はないですよっ!


 世界史か地理やってないと厳しいですが、当時ってアフリカ経由でイスラムな国がヨーロッパに攻めてきてたんですよ。ほら、スペインてヨーロッパの西の端で、南に海ちょっと渡ればそこはアフリカ。イスラム勢力は、本家なアラビア半島から西に向かいアフリカ北岸経由でスペインにまで勢力伸ばしてたんです。


 ロドリーゴは所属のカスティーリャ王国の騎士としてイスラムな国と戦います。でも、彼、野戦司令官として優秀で、無敵で、武勲立て過ぎ、ですし、他の経緯もあって上司の王様とうまくいきません。出る杭は打たれるんだなー。


 クビになります。


 そして、イスラム側として戦ったりします。

 あれ?


 別にこれは、カスティーリャ王国への裏切りではなくて、当時からISISみたいな国がありまして、確かムラービト朝だったかな、そんな他のイスラム国家を攻撃するイスラム国家もあったりで、イスラムな国のほうも、この時代ごちゃごちゃしてた感じがあるんです。なんだか私の文章もごちゃごちゃしてますが、一言で言うと当時のスペイン近辺のイスラムは……


 けして一枚岩ではない!(格好いいな)


 そこに助っ人参戦というイメージです。

 む! スペイン側のアラゴン王国には攻めてるのか、カスティーリャ王国じゃないからOK!

 この時スペインもまだ統一されてなかったりするんですよね、うん。


 それで、彼はやっぱり優秀なので、自国を守るために元上司の王様に呼び戻されます。それが何回もあるんですよね。凄い人ってこれができちゃうから羨ましいです。


 結果として、彼は、スペイン側、イスラム側のどちらでも慕われ、愛される騎士になるんです。

 だから、彼の2つ名はエル・シッド(我らがロード)

 どうです、魅力感じないですか?


 イメージ的に近いのは、正史三国志の劉備かな? こっちはならず者集団のリーダー的な感じですが、いろんな国で雇われてるとことか、似てるかと。

 もっとも、ロドリーゴは彼がいる限り彼の領地バレンシアを攻略されることはなかったと言いますから、戦闘力のレベルは違いますが。

 劉備は気持ちいい負けっぷりを堪能するための鬱ゲーキャラだと思うんです、私。劉備好きさんごめんなさい。


 うわー、語っちゃった。

 先輩方誰もついてきてなさそう……。

 そうでないことを祈ります。


 でもですね、前に書いてた美少女ゲームやアニメもそうですけど、こういうオタク的知識の説明を、おそらく全くご存じでない方を想定してがんばるのって……読者さんの知識を想定したモノを書くという意味で、本当に文章の修行になってると思うんです。先輩方を巻き込んでしまっているのは……すみません。


 ロドリーゴ・ディアス・デ・ビバールなんて知らんかった、という先輩方、私は彼の魅力の説明を上手く説明できていたでしょうか?



 ということで、今回のわからないこと


 書き手の皆様、読み手さんの知識どこまで考えて書いてらっしゃいますか?

 もしかして、……ごーいんぐまいうぇい?


 アイテムや設定で悩まれることないですかね? 基本はやっぱり読者層想定なのかな?



 読み手側では、読んでてわかんねーよ!とか、やっぱりあったりするのかな?


 え? そういう時はブラウザバックするから問題無い?

 ですよねー。




 まあ、ここまで書いておいてなんですが、そもそも小説自体がそれこそ、イコール「説明」な気もします……なんだかな~。



追記1)

 ティソーナとコラーダのどっちもダマスカス鋼製だったと思う~RPG好き先輩、これで燃えないっすか?


 そういえば2つの剣の逸話が無かったな……エッセイ的には反省。

 でも、私の主義的にはこれでいいのかもしれないですが。

 真の英雄は、武器に頼りません。

 むしろそれが無い状態でも勝負できます。小説的にも!

 「あんなの飾りです」です!

 このあたりはまた別に掘り下げよっと。



追記2)

 お読みくださった方で、お好きな方にはまるわかりだったと思いますが、魔剣士の俺の鎧「スターヌメロ」、魔槍士の俺の鎧「エイトドラグーン」は、どちらも「源氏八領」(日本の源頼朝さんの一族伝来の八つの鎧)からとっています。

 日数と八竜ですね。

 他には、源太産衣、楯無、薄金、膝丸、沢瀉、月数。

 ゲンジのヨロイは実は8つもあったという! まあびっくり!

 ちなみに戦国時代の武田信玄は源氏の系統なので「楯無」を所有してました。

 

 ロドリーゴの物語も書きたいですが、源氏八領でも書いてみたいかもです。


 源氏の皆様、平家に負けて逃げるときに八領脱ぎ捨てたりしてますからねー、実はどこかの神社に保存されてたーとか、設定的にアリだと思うんですよね。

 脱ぎ捨てる程度の鎧って……命を大事に! そんなこと言っちゃダメっ。


 そういえば、俺も8人いますね。くっくっく。いや、最初から考えてはいますよっ!

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