教えて、リリス先生! その壱



登場人物 リリー・ザ・キャット 


正式な名前はリリー・ローエングリンキャット。愛称はグリム。クローン兵士ワールドをよく知らない黒猫ちゃん。性別はオス。全身真っ黒だが額に星形の白い毛が生えている。好奇心旺盛なツッコミ体質。


登場人物 リリス先生。


正式な名前はリリエス・ローエングリン。愛称はリリス。IQ180以上の天才頭脳を持つ博識ちびっ子先生。白衣に伊達眼鏡、トレンチャーキャップがトレードマーク。悪戯心旺盛なボケ体質。





大型パネルの前に直立歩行で現れる一匹の黒猫。


彼?の名はリリー・ザ・キャット、クローン兵士ワールドをよく知らない子猫ちゃんだ。


キャットと共にあるのはクローン兵士ワールドをメタ視点でメタメタな解説をしてくれる天才ちびっ子、リリス先生である。


猫 「こにニャニャちわ!リリー・ザ・キャットだニャ! 愛称はグリム!読者の皆様、設定資料を普通に書くのが面白くないって理由で作られた特設コーナーへようこそなのニャ!」


リ 「リリエス・ローエングリン、通称リリス先生よ。本編から出張ってきました。読者の皆様、宜しくお願いするわね。」


猫 「さっそくいくのニャ!まず最初のテーマは……」


※クローン兵士の日常の誕生について


リ 「はん、いっきなりクソつまんないってーか、どうでもいいテーマが来たわね。次いくわよ。」


猫 「待ってニャ!いちおーここから始めないとニャ!」


リ 「はいはい、わかったわかった。暇を持て余してた作者は投稿サイトでたまに小説を読んでいた。ある日、ふと気が付いた。「ヒマなんだから書いてみりゃいいんじゃね?」……以上。」


猫 「ざっくりきたニャ。もうちょっとなんかないかニャ?」


リ 「世界観は作者が昔作ったオリジナルのTRPGがベースになってるみたいね。ただ最初は異世界じゃなく未来世界で話を作ってた。」


猫 「なんで断念したのニャ?」


リ 「地名、国名に現実世界のモノが使える利点はあるけど、それ以上に現実世界との整合性を持たせるのが大変ってすぐに気が付いたから。作者がお世話になった先輩作家さんが歴史ベースの小説を執筆されてるので読んでみたらしいわ。そんで「異世界にしといて本当に良かった。」って安堵したみたいね。」


猫 「ヘタレの作者が言いそうな事なのニャ!異世界なら「そういう世界なので」って言い訳が使えるもんニャ~。では次いくのニャ!」


※舞台となっている惑星テラについて


リ 「惑星テラってまんまよね。英語にしただけ。変えた方がいいかって迷ってるって作者は言ってたわ。一応、漢字表記だと地球じゃなくて央球って表記になるみたいだけど。」


猫 「どんなトコなのニャ?」


リ 「そこはまさに世紀末って感じかな。人類の生息域は惑星の半分しかないし、その生息域にしたって荒野が大半。森林地帯が極端に少ないから人工的に酸素を造らないと人類が死滅する末期的な惑星ね。」


猫 「そんな状態でまだ戦争やってるのニャ? 人間の考える事はよくわからないニャ!」


リ 「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ、央球の人々は愚者以下なのかもね。そこに生きる私も含めて、ね。」


猫 「寂しい顔するのはなしニャ。カナタがきっとなんとかするのニャ!」


リ 「無理。」


猫 「一刀両断いただきましたのニャ!たしかにカナタは小物臭が漂う主人公なのニャ!」


リ 「……グリム……一回死んでみる?」


猫 「ニャンで!本編で一番カナタに罵詈雑言浴びせてるのは先生なのニャ!」


リ 「私が言うのは許されるけど、他人に言われるのは我慢できないの。わかる?」


猫 「番外編でもちょーワガママなのニャ!次にいくニャ!」


※超人兵士とバイオメタル化について


猫 「カナタを始めとする兵士たちはバイオメタル兵って呼ばれてるのニャ。どんな兵士なのニャ?」


リ 「生身の人間にバイオメタルアンプルを投与して身体能力を飛躍的に強化させた超人兵士、それがバイオメタル兵ね。色々と凄いわよ、筋力、耐久力、持続力が桁違いに跳ね上がるの。世界最速の足を持つマリカは100mを4秒フラットで走破するし、アスラ部隊一のパワーを持つアビーはパイルバンカーで装甲車をひっくり返したわ。」


猫 「まさに超人なのニャ!他にも超能力が使えるようになるって聞いたのニャ。」


リ 「ええ、私やトッドみたいに先天的に超能力を持ってる人間もいるけど、バイオメタル化すれば一般人でも超能力の基本、念真障壁の形成が可能になるわ。」


猫 「念真障壁?」


リ 「エヴァン○リオンのATフィールドやジェ○イの騎士のフォースみたいなアレね。」


猫 「わかりやすいのニャ!」


リ 「バイオメタル化って要は戦闘細胞を注入するって事なのよ。戦闘細胞は体に入ると他の細胞と結合し、融合を始める。そして融合していく割合が上がっていくほど強くなっていくの。」


猫 「完全に融合した者を完全適合者って呼ぶのニャ!そのぐらいはボクでも知ってるのニャ!」


リ 「ええ、戦闘細胞の融合が100%に到達したからワン・ハンドレッド、通称ハンドレッドと呼ばれる超人兵士達の頂点に君臨する者。アスラ部隊ではイスカ、マリカ、トゼンがそうね。」


猫 「誰でもハンドレッドになれるのかニャ?」


リ 「いいえ、戦闘細胞が完全に浸透し融合する者はほんの一握り。ほとんどの兵士は50%にさえ到達できないわ。だからハンドレッドはまさに選ばれし者よ。運も含めてね。」


猫 「運?」


リ 「ハンドレッドに到達する前に死ぬかもでしょ? 戦闘細胞を融合させる方法はただ一つ、戦って生き残る事だから。」


猫 「戦闘細胞のメカニズムは解明されていないのかニャ?」


リ 「戦闘細胞を開発したのは鷺宮永遠って女性なんだけど、もう鬼籍に入っちゃってるのよ。現状で分かってるのは戦えば上がる。激戦であればなおよし。浸透率の限界値と現在値の差が大きいほど成長が早い。そんなところかしら。」


猫 「バイオメタル兵の強さの指標は浸透率と念真強度があるって聞いたのニャ。念真強度ってなんなのニャ?」


リ 「念真力って超能力の強さを示す数値ね。単位はニューロン。」


猫 「リリス先生は作中最強の600万ニューロンの念真強度があるのニャ!凄いのニャ!」


リ 「まだ上がいないとは限らないけどね。でも遠慮なく褒め称えなさい。」


猫 「パチパチ!」


リ 「とか言ってるそばから……もう抜かれちゃったわね。」


猫 「念真強度1000万ニューロンの死神さんが登場しちゃったのニャ!」


リ 「あのジジ臭マスクめ……よくも私の少尉をボコってくれたわね。……覚えてなさい。今度会ったら、あ~やってこ~やって……」


猫 「二番でも凄い事なのニャ!(藁人形の完成前に話題を変えるのニャ!)」


リ 「二番に価値があんのはオリンピックぐらいよ!恋愛関係で二番とか、ただの愛人じゃない!」


猫 「リリス先生はカナタの一番なのニャ!(漫才の相方としてかもしんないけどニャ。)」


リ 「当然よ。バカ少尉は出掛ける度に新しい女を引っ掛けてくるけど……私が鷹揚な正妻で幸運だったわね。」


猫 「心の広い正妻のリリス先生に、念真力について詳しく解説して欲しいのニャ!」


リ 「……私がお世辞が見抜けないバカだと思ってる、クソ猫ちゃん?」


猫 「半分は本音なのニャ!」


リ 「……半分ね。鷹揚な幼妻の私は多目に見てあげるわ。ざっくり言えば、念真強度が高いほど強力な念真力が使えるって理解でいいんだけど、単純な比率でもないのよね。」


猫 「どういうことかニャ?」


リ 「60万ニューロンの兵士と600万ニューロンの私を比較したとしてね、単純に10倍の力がある訳じゃないのよ。私の形成する念真障壁が10倍硬い、なんてことはないの。逆に障壁の形成範囲は10倍どころじゃなくて100倍ぐらいある。」


猫 「ニャるほど。念真強度の差は範囲に顕著にでるのニャ。」


リ 「後は容量ね、連発しても枯渇しにくい。念真力を水、兵士をペットボトルやバケツと考えれば分かりやすいかな。」


猫 「わかりやすいのニャ!」


リ 「ただ念真強度の高さにもデメリットはあるわ。一つ目は強大な念真力はそれを放出する肉体に負担をかける。華奢でエレガントでブリリアントな私は全力放出すると毛細血管が断裂しちゃうのよ。」


猫 「痛そうなのニャ。二つ目はニャにかニャ?」


リ 「念真力の精密なコントロールが苦手って事よ。ウォーターカッターってあるでしょ?」


猫 「鉄やアルミの精密加工に使うのニャ!」


リ 「よく知ってるわね。じゃあクイズよ、ウォーターカッターと消防車のホースからの放水、どっちが精密だと思う?」


猫 「そりゃカッターなのニャ!」


リ 「念真力もそんな感じなの。念真力が高すぎる兵士は精密なコントロールが苦手。溢れる力をブッパするだけの大雑把な使い方しかできないみたい。」


猫 「リリス先生は障壁を斜めに張って弾丸を逸らすなんて小技も使ってたニャ?」


リ 「私は器用だから。でも器用な私でもそれが限界。他のヤツはもっと大雑把だと思うわ。ん? そろそろ3000字を超えたわね。ここらでお開きにしましょうか。」


猫 「3000字が基準なのかニャ?」


リ 「作者は3000字を超えたら話をまとめにかかるみたいよ。」


猫 「……4000字どころか5000字超えてるエピソードがゴロゴロあるのはどうしてかニャ?」


リ 「そこは知らん顔してあげるのが優しさよ。それでは読者の皆様、ご機嫌よう。」


猫 「次回のこのコーナーのお時間までばいばいなのニャ!」




リ 「……次回があるといいわね?」


猫 「ふ、不評でも続けるって作者が言ってたから問題ないのニャ!」




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