向日葵の花

 勝利だ。我が国の勝利だ。

 勝利の歓喜冷めやらぬ中、私は父に申し入れを行っていた。

 相手国の第二王女を我妻に。

 敗戦国からの貢ぎ物、人質、今後の両国の関係のため、理由など何でも構わない。

 こちらから提示すれば、断れるはずはない。


 美姫と名高い第二王女を我が手に。

 力あるものが欲しい物を手に入れる、ただそれだけのことだ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る