プロローグ 3

キーンコーンカーンコーン。

先生「じゃあ、これでホームルームを終わる。みんな部活頑張れよ!」

小柄な体育教師がそう言うとみんな急いで教室を後にする。

しかし、数名な生徒はどこで寄り道するか話し合ったり、部活に行くのが面倒くさそうな生徒が残っている。

私もその中の1人だ。

あの、体育教師が言った熱血なセリフもどうも苦手だ。

(まあ、でも行かないと今日から新入生もくるんだっけ?)

はぁ〜とため息をつき、教室を後にしようとすると、

体育教師が

「森、部活頑張ってこいよ!」と満面の笑みで言ってくる。

「はぁ」と少し苦笑いしつつ、教室を出る。

「大体なんであの顔で熱血なこと言うかな〜

昔の学園ドラマとかじゃないんだからさぁ、、」とブツブツ独り言を言いながら、

多目的室まで来ると、

後ろからいきなり衝撃が、

?「わぁ、今日からよろしくね。美央菜ちゃん。」

森「びっくりしたー。いきなり後ろから来ないでよね。それとあんたは私の一個下なんだから敬語くらい使いなさいよね。」

?「まあまあ、そんなこといいじゃん。小さい頃からの仲なんだし。さあ、部活行こ‼︎」

森「はいはい」

手を強引に引っ張られる。

元気に後ろから抱きついてきたのは伊藤恋歌。この子は小さい頃から隣のやつだ。

当然、小中一緒で上下関係というやつもない。

ガラガラ、

戸を開けるとそこにはまだ誰もいない。

恋「私たち一番のりだね」

無邪気な笑顔を振りまいて来る。

美「そうだね〜」と気がない返事をしながらカーテンを閉め着替えに入る。

恋「なんでそんなにつまらなそうなの。わあ、この写真いつの?」

美「ん?あぁ、それは去年の秋前の写真かな。」

恋「美央菜ちゃんの隣にいる人はこの学校で一番可愛いて言われている先輩だよね。真ん中の隣の人はこの学校にいたっけ?」

美「その先輩は春から新潟に引っ越していったからもう、いないよ」

恋「ふーん。そうなんだ。この人もめっちゃ可愛いね。ねぇ、この真ん中の人てなんで長袖なの?秋前て言ってもまだ、外暑いじゃん。暑くないのかな。」

美「その人は、、、」

(私の尊敬する先輩。強い強い先輩)


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