10話 パンツと女子高生に論破される社畜
「……何故僕の家を知っている、というか何故来た」
『部屋に入れて下さい』
入れる訳が無いだろうが。阿保なのか。それから自己紹介の直後に部屋へ入れて欲しいと言える神経は普通じゃない。
というか僕の質問に何一つ答えていないのは何故なんだ。
「質問に答えろ」
『貴方の本名を調べ上げて同日に転入した私ですよ? それが分かれば家を調べ上げるのなんて簡単ですよ』
頭が痛くなってきた。
僕の個人情報の紐緩過ぎ。いくら元クライアントとは言え、知り過ぎだろ。こいつが全ての黒幕なんじゃないかとも思えてくる。
「世間ではそういうのをなんて呼ぶか知ってるか? ストーカーだよ」
『いえ、愛です』
「愛の押し売りは受け付けていない」
彼女がドアの前にいる限り、出掛ける事は出来ない。僕のアパートはオートロックなんて上等な物は付いていないので、目と鼻の先に居る訳だ。ベランダから飛び出すという手もあるがここは三階だ。飛び降りた時に服が汚れる事だけは避けたい。
「可及的速やかに帰れ」
『帰りません。何故、学園に来られないのですか?』
それで授業を抜けて来たのか。何て不真面目な学生なんだ。僕を見習え僕を! 登校一日で実質退学させられたこの僕を!
『立ち話も何なので、部屋へ入れて頂けませんか?』
それは僕が言うべき台詞で、決して来客者が使う言葉では無い。もう、疲れた。僕は諦めた。
「今、開けるから待ってろ」
自宅で待機しろ、との命令には背いてないよな。勝手にあっちから来たんだし。何て事を言ったらM1には怒られるだろう。
部屋はワンルームなので直ぐに玄関に到達出来る。ドアスコープから覗くと、制服姿の可憐が普通に立っていた。馬鹿なのか。
渋々鍵を開けた。開けたら刃物でドン!やら、爆弾でドカン!なんて展開は勘弁してくれよ。
恐る恐るドアを開けると、可憐な女子高生が立っていた。び、美人過ぎる。
うわ、まぶしっ。
「おはようございます、凛音さん」
優雅にお辞儀をする彼女に僕は毒を吐く。
「何で来たんだよ本当に」
「ここが凛音さんの部屋ですか。何も無いですねー。その甚平は部屋着ですか?」
とか言いながら僕の横をすり抜けて靴を脱いで、揃えてから部屋へ勝手に這入っていく可憐。
ハチャメチャ過ぎる。押し寄せたハチャメチャに押し潰されて死ぬ。
「勝手に這入るな」
鍵を閉め、(断じてやましい気持ちは無い)彼女を追う。
「お茶はまだですか?」
「図々しいにも程があるんですけど、やだコレ」
いつの間にやら何も置いていないフローリングに正座している。ベッドに座らない辺りは評価してもいい。
「なんて、冗談ですよ。買ってきました」
はい、と彼女は二リットルのペットボトルのお茶をドンと床に置いた。
「何処から突っ込んでいいのか皆目検討がつかないけど、ウチにはコップなんて無いよ」
家事能力皆無、全食外食、全洋服コインランドリーの僕の部屋にそんなものがあると思わないで欲しい。社畜独身男性舐めんな。
「買ってきました」
「どんだけ用意がいいんだよ、怖いわ」
「愛です」
「聞いてないから」
二人で紙コップでお茶を飲む。お茶は僕の好きなメーカーの物だ。怖い。
この間、無言。何この状況。
「凛音さん」
「な、何ですか」
吃った上に敬語になってしまった。怖い。
「サクラさんと喧嘩か何かをしたのですか?」
ああ、登校して会ったのか。というかサクラさんって名前呼びになっている。いつの間に親密になったんだろう。
「まあ、喧嘩……とも言えなくなくも無い」
言っててどっちなのか自分でも分からないが……喧嘩という状況に近いのかも知れない。
「サクラさん、朝からずっと元気が無くて。凛音さんの事を聞いても何も教えて下さらないのです」
そりゃね。言える訳ないもの。
「そう」
「昨日、凛音さんのお話を聞いてから、サクラさんとお話をしたのです。二人で、貴方を救おうと」
僕が指を折っている時にそんな事になっていたのか。やはり二人を置いてくるのは不味かった。また、選択ミス。
「そう。でももう無理だよ」
サクラちゃんは僕を軽蔑しているに違いない。彼女は僕の様な毒虫を相手にせずに、陽の当たる場所を歩くべきだ。そして可憐、君も。
「やはりあの後、何かあったのですね。教えて頂けないのでしょうけれど」
「EOS内部の事だからな。悪いけど緘口令が敷かれてる」
口から出まかせだが、こういう時には使うべきだ。そして一刻も早く事情をやんわりと説明し、帰らせる。それが今の僕の任務だ。
「そう、ですか……学園にはいつから来られそうなのですか?」
早速来た。
「それなんだけどな、僕は学園を辞めた。だからもう通う事は無い」
辞めたというか、死んだというか、何というか。
「そうですか」
やけにあっさり納得する彼女に、僕は畏怖を覚えた。
僕の予想では『何故ですか!』とか『ええええ!!』とかいう反応だった。しかも『そうですか』の声のトーンが『一円拾ったよ!』に対する返答だ。
些事だというのか。学園を辞める事は彼女にとって些細な事だとでも言うのか。
「君も学園を辞めるとか言わないよな?」
一応、念の為聞いておく事にする。
学校の転校は言葉ほど軽いものではない。生活は勿論、築いてきた人間関係を全て一度捨て去り、再構築するという行為だ。それを『僕を見つける為』という理由だけで即断したんだ。簡単に決断しかねない。こんな美人の御令嬢の人生を捻じ曲げるのは心苦しい。
「言いませんよ、貴方を見つけるという事が目的だったのですから。それに、聖アクナシアを卒業するという条件で叔母に無理を言って貴方を探し、転入したのです」
既に人生を捻じ曲げてしまっていた。罪悪感が押し寄せて来る。ごめんなさい。
「……なら良いけど」
「もしかして心配して下さっていたのですか?」
眼を輝かせて身を乗り出す彼女を両手でセーブしつつ、僕は言う。
「してないから」
してたけど。
「そうですか」
今度の『そうですか』は本当に残念な時には使うトーンだ。
この子、こんなに無茶苦茶だっただろうか。つい最近まで彼女を護衛していたが、口数の少ない深窓の令嬢という印象だった。喜怒哀楽もあまり表に出さない、他人より圧倒的にパーソナルスペースの広い人間。潔癖性の気もあった。
絶対に体に触れないで下さいと、任務前に指令が出ていた程だ。
護衛中も、絶対に触れないように細心の注意を払ったくらいだ。
「えーと、君とこれから交友関係を築いてもいいよ」
唐突だが、この流れで切り込む。
「本当ですか! それは嬉しいです! これからはお仕事抜きでお付き合いして頂けるという事ですよね? 貴方を追って来て本当に良かったです! 初めは優一さんの様な気さくな人で無くて尻込みもしましたけれど、こうして交友関係にまで漕ぎ付けるなんて! やはり行動あるのみ、ですね! 実は凛音さんが事少し、いえ、かなり怖かったのです。常に無表情ですし声に抑揚が全く無いですし瞳は虚ですし、私が廊下で勇気を振り絞って話しかけた時も全く動じませんでしたし。でも貴方の切なげな灰色の瞳を見て再認識しました! これはやはり愛なのだと! その白髪すら愛しいです! 触っても良いでしょうか? 交友関係にあるのであれば触れる事くらいは構いませんよね? むしろ触れない事の方が難しいとすら言えます!」
めっちゃ喋るじゃんこの子。
「落ち着け。ただし、条件がある」
僕の髪に触れようとする彼女の手をガードしながら言った。ここからが正念場だ。
「な、何ですか? いやらしい事ですか? まだ私達には早いですよ! でも決して『嫌』という訳では無いのですよ? 婚前交渉は、私の主義に反します」
何を勘違いしてるんだ。しかもやんわり断られてるし、何だか凹む。
「違う。その貞操観念は大事にしろ、だけど今はその話じゃない。《今日、僕とここで会った事を誰にも他言しないこと》これが条件だ」
「どういう事ですか?」
……やっぱりよく分からないよな。こればっかりは説明して納得を得て、味方に引き入れた方が得策か。結局事情を話してしまう事になったな。
「可憐、いいか良く聞いてくれ」
「可憐って呼ばれてしまいました!」
頬を紅く染め、身をくねらせる彼女。
ちょっと黙ってる事が出来ないのかな? ん? 名前を呼んだだけでこれでは、会話が脱線して天に召されてしまうよ?
「いいから聞け。僕は昨夜、死んだ事になっている」
「――そういう事ですか。《不死の呪い》をトリックとして使ったのですね。ここで今、私に会って、話している事自体が事実と矛盾してしまう、と。……学園を辞めた、というのは正確に言えば死んでしまっているから通えないという事ですね。やはりアクナシアでも何かしら事件が起きている訳ですね……確か同じ学年の神崎梨乃さんが亡くなったのでしたのよね。サクラさんもEOS所属だとすると、また……とすみません。深入りし過ぎですね」
急に頭キレ過ぎなんですけど。怖い。というかここまで物分りが良いのであれば苦労してやんわり説明する必要もなかった。
「そういう事。それが条件だ。承諾してくれるか?」
「勿論です。貴方の不利益になる行為は今後一切行わないと誓います」
ここに来て君がはしゃいでる事が僕の不利益になってる事に気付いて、早く。
「そうか、有難い。という訳では話は終わりだ。帰れ」
「もう、私は此処に来てしまった。これは反省です。申し訳ありません。しかし、これ以上は不用意な行動は避けるべきです。夜を待って、人気が少なくなってから帰宅します」
正論な気もする。彼女がここから出なければ僕の存在は公にならない。しかし夜中にこんな制服姿の美少女を一人歩きさせるのは論外だ。
「夜は危ないだろ。というか学園は休む事になるけどいいのかよ」
「構いません。夜が駄目なのでしたら、明日の早朝、帰宅します」
それならまあ、良いかも知れな――良くない。早朝に帰宅するという事は、一晩僕の家に泊まるという事だ。それは容認出来ない。
「……泊まるのか?」
「はい。それが現状の最善策です」
「御両親が許さないだろ」
そう僕が言うと彼女は自分のスマホを取り出し弄りだした。そして耳にあてがった。
「もしもし、ええ、今晩は友人の家に泊まりたいのですが。分かりました、はい。では」
「ほらな?」
「許可が下りました」
何でだよ! 華菱家自由過ぎるだろ! そんなんだから危険に遭遇するんだよ。アクナシアへの転入も普通なら断固止めるべきだろ。
だが……そんな環境で育ったからこそ今の彼女があるのかも知れない。
「僕は君の友人ではない。そして異性だ。それを伝えろ」
「先程の条件を呑ませて頂くのであれば私達は友人です。異性という点は問題ではありますが、まず間違いなく誰であるのかを聞かれます。それは不味いのではありませんか?」
女子高生に論破される社会人。
「……飯がないよ」
「買ってきました」と、エコバッグを開いて食材を見せてきた。材料からいってカレーか肉じゃがか? どんだけ準備良いんだよ、怖いわ。
「調味料が――」
「買ってきました」
「皿が――」
「買ってきました」
「フライパンが――」
「買ってきました」
有能過ぎるぞ華菱可憐。
僕に料理を作りに来たって事か? 優し過ぎるぞ。天使なのか、いや女神なのかこの女は。しかもエコバッグって。深窓の令嬢が持って歩いているというこのギャップ。僕にも環境にも配慮して来るなんてもう追い返せる訳もない。(先ほど見たテレビの影響がもろに出ている)
「分かったよ……居ろよここに」
ついさっきまで変装して出掛けようと意気込んでいたが、その気も吹き飛んだ。というか吹き飛んで良かったかもしれない。何かの拍子で事が露見しては困るのだから、その可能性は潰して然るべきだ。
「ありがとうございます」
指を絡め微笑む可憐。負けたよ、完全に。そして可愛い。
そう言えば、今まで一度たりとも勝利らしい勝利を僕は納めた事が無いのかもしれない。いつも任務では華々しく散って(死亡して)任務完了だし、日常生活でも諦めるのや逃げるのは早いしな。完全勝利の経験は皆無だ。
「まだお昼食には早い時間ですし、何かお話を致しませんか?」
「話って?」
嫌な予感がする。根掘り葉掘り色々な事情を聞かれるんだろう。サクラちゃんも可憐も僕に質問ばかりしてくるから困る。
「凛音さんって本当に可愛いですよね」
「唐突に一体何の話だ」
褒めても何も出ないぞ。……茶菓子くらいなら出してやらない事も無いが。
「初めてお逢いした時、貴方のことを女性だと思いましたもの。私よりも小柄ですし」
可憐の身長は確か百六十九センチだったか。対して僕は百六十四センチ。
「それも《蠱毒》の影響だろう。僕に第二次性徴期が来たのは十七歳の時だ。もう伸びる事は無いだろう」
ここまで伸びてくれただけでも有難い。しかし女性のように筋肉が付きにくいのだけは困っている。損傷を全て回帰させてしまうという特性上、筋力トレーニングなどの全てが無意味だ。
「十七歳の時……そういえば貴方は二十歳なのでしたね」
そこまで知ってるのかよ。でも考えてみれば、十一年前の僕の年齢から逆算すればいいだけの事か。過去を知られているというのは、弱みを握られている様で嫌だ。
「うん。お菓子食べる?」
過去に踏み込まれるのは嫌だ。サクラちゃんとの一件で敏感になっている。唐突な提案だが、会話を反らす為にはいたしかたなし。秘蔵のポテチよ、悪いが生贄になってくれ。
「買ってきました。それで――」
勝てない。この瞬間、僕の中で彼女と僕の立場ランキングの様なものが完全に逆転した。
「何でしょうか何でも聞いて下さい。何ならそこのベッドへお座りください。私めは床で充分にございます」
卑屈とかいてりんねと読む(二回目)。
「宜しいのですか!?」と、言いながら既にベッドにダイブしている可憐。
ダイブは許可してないんだけどな。それから布団や枕の匂いを嗅いでも良いとは言ってないんだけどな。
「可憐」
「はい?」
ベッドにうつ伏せになりながら布団に顔を埋める彼女に声を掛けた。
「パンツ見えてる」
逆転必至。後手必殺。完全勝利。
これで彼女は恥ずかしがるだろう。そして僕は『やれやれ』と言う。そうすれば立場ランキングの上位に返り咲く事ができる。その為なら一発のビンタくらいなら喰らってやるさ。
さあ、来いよ!
「……見せてるんですよ」
勝てない。
「貞操観念を取り戻せ」
「私とした事が、少々お見苦しい所を」
少々じゃない。大々だと思う。しかしまあ、過去の話から脱線出来たので良しとしよう。
「いや、可愛いパンツだったよ」
あれ、僕は何を言っているんだろう。パンツの話題は掘り下げなくていい。そんなフォローは要らない。分かっている。それなのに口が勝手に動いてしまった。
そんなに僕はパンツが好きだったのか? 下着は魂だからか? 昨日の赤谷女史へのセクハラ行為も何もかも僕の自由意志だったとでも言うのか?
「嬉しいです!」
「勝てない」
会話の内容はともかくとして、こんな風に任務以外で気を抜いて人と話すのは久しぶりだ。前任務ではサクラちゃんと話はしたが、ほぼ仕事に関係する話だった。気楽に会話出来るというのは、素直に有難い。こういう事は言葉にしておいた方が良いだろう。
「可憐、ありがとう。少し気が楽になった」
「安心しました。凛音さん、笑えるじゃないですか」
何だそれは。僕がいつも仏頂面みたいじゃないか。
「護衛してた時は終始笑顔だっただろうが。今だから言うけど、結構大変だったんだ」
「仕事は演技なのでしょう? そうやって笑う素の『凛音さん』は初めてです。昨日ずっと見ていましたけど、終始無表情でしたよ。私、俄然やる気が湧いてきました」
何のやる気なんだ。殺る気では無いことを切に願う。
「そうかよ。しかし可憐、君は順応性が高過ぎないか?」
「どの辺りがですか?」
「僕が田村優一だった事。《不死の呪い持ち》だった事。僕が昨晩死んだ事。どれを取っても普通は簡単に信じたりはしないよ」
口に出しながら気付く。彼女の異常性に。
普通、知ったとしても信じる事なんてしない。仮に一部信じたとしても、全部を一度に知ってそのまま全部を鵜呑みに出来るのはおかしい。
「事柄を信じているのでは無いのですよ」
「なぞなぞか? 僕は頭悪いから……」
「――貴方を、信じている」
彼女のブラウンの瞳が僕の目を真っ直ぐに掴んで離さない。それに、吸い込まれそうになる。『魔性』という奴だ。
姉さんも可憐も僕を信じていると言う。こんな人で無しを信じるなんて正気の沙汰ではない。
「僕にはそんな価値無いよ。君を護ったのが他の誰かでも、君はそう言っただろう」
「絶対に有り得ないです」
彼女の真に迫る口調にたじろいだ。
「……何故断言出来るんだよ」
「凛音さん、卑屈ですね」
今更何を言っているんだ。僕は最初からそうだ。性根の捻じ曲がって千切れかけの醜悪で劣悪で愚劣で卑怯で姑息で卑屈な毒虫だ。
でも、と彼女は続ける。
「――そんな所が愛しいです。私はそのままの貴方を愛します。サクラさんは、きっと貴方のそういう部分を治したいと思っているのでしょうけれど、私は違います。今のままの貴方を、全て愛します」
それは、愛の告白の様であると同時に、強烈な甘美な誘惑だった。
僕の罪も、悪行も。全てを愛してくれると囁く彼女は、一見女神のように見えて、魔女であると知った。僕が毒虫でなければ、きっと僕は彼女に身を委ねていただろう。全部打ち明けて、勝手に許しを得て、自分の都合だけを加味して勝手に幸福になっただろう。
でも、僕の罪は重過ぎる。彼女の愛よりも、それは重い。こんな場所で僕は許されてはいけない。
「悪いけど、僕は救われてはいけない。だから、君の期待には応えられない」
彼女は悪くない。僕が全て悪い。
「そうですか。まだ早かったかも知れないですね、私負けませんから」
何に負けないのだ。直接的に振ったというのにこの揺るがない軸の強さ、諦めの早い僕にしてみれば凄く眩しい。こんな人間が存在するという現実は僕の劣等性を浮き彫りにするだけだ。
「君には相応しい人が現れるよ。僕の様に卑屈じゃない『人間』がな。そして僕を忘れる」
「忘れません。貴方を救うと誓ったのですから」
「そう」
僕に必要なのは、許してくれる人ではない。罰を与え続けてくれる人だ。
そう。僕は。
《救われてはいけない》。
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