第7話 ~幸せの足音~
カインとティードが家で働き始め私の筋力なども戻り歩ける様になった頃ー--。
カインの提案で私達はカインとティードと近くの森林公園に来ていた。
色鮮やかな花が出迎えている森林公園に足を踏み入れ
奥へと足を進めると、中央に噴水があり周りにベンチがあったり、
何かの催し物が行われたり、屋台が数点開かれていた。
私は初めてその光景を見て感動しているとー--
カインが側にやってきて
「お嬢様、あちらで何か物語をやっているそうですがご覧になりますか?」
そう聞かれ私は頷きベンチに腰を掛けるとティードは近くの屋台で
わたあめを一つ買って私に渡し、飲み物を準備してくれた。
物語は、
寿命の短かった兄が妹を心配して禁断の魔術で死神を召喚し
ありとあらゆる外敵から守り妹はその死神に惹かれていく……というお話だった。
カインはその物語を少し離れたところで真剣な表情で聞いていた。
物語が終わりカインとティードと手を繋ぎ少し先にある湖まで歩くことにした。
また、湖周辺に到着するとカインとティードは私にお腹が空いていないか確認し
バスケットに入れておいた昼食を広げ私に食べて下さいと告げられたが、
私は少し寂しく感じ
「カインとティードが一緒に食べててくれないと私寂しいな」
と正直に伝えると
カインとティードは嬉しそうにお嬢様がそうおっしゃるなら、と食べ始めた。
私は産まれて初めて誰かと外で一緒にご飯を食べる事が嬉しく
にこにこしながらカインとティードを見ると二人とも
とても嬉しいとこぼしてくれた。
昼食が終わり、湖に向かうとボートがあり
私とティードがボードを漕ぐので乗ってみませんか?とカインに勧められ
乗ってみることにした。
キラキラ光る水面にカインのきれいな金の髪や整った顔細長くも力強い指と腕ー--
ティードの私と少し似たストロベリーブロンドの髪と整った顔、骨太な指とは裏腹にギャップのある華奢な体を覗き見つつ
水面に浮かぶ植物や周りの風景を堪能したー------。
ー------
帰る頃には私は体力を使い切ってしまったのか眠くなってまどろんでいるとー--。
カインとティードが頭を撫で大事そうに扱ってくれているのを感じながら
私は深い眠りに着いたー------。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます