それはそうとして破壊神と下半身って、似てるよな

牢屋の鍵が近くにあったので、鍵をを使って2人を出すことに成功した


アイギスのお嬢さんと俺の狼おでこをゴッツンコして、記憶した場所を送る


「意思疎通魔法か…凄いな」


「いや、普通に一般にも出回ってるだろ…言葉に表せない時に使われる魔法のはず」


「それとはレベルが段違いすぎる、惚れ直したぞ“タバコ屋“」


「何言ってんの、お前?いいから行くぞ」



城内の牢屋を管理する場所は、城とは少し離れているようで、目的地にたどり着くまでに奇襲がないか警戒していたが…


「なんも来ねぇぞ“タバコ屋“」


「城自体の防衛システムも無いな」


「警戒することに越したことはないが、警戒しすぎても仕方ねぇ。部下4人、どうなった?」


「連絡しようにも妨害魔法が入ってる、交信は不可だ」



「……何色なら集まる?」


シャドが色を聞いてきた

なんで色?


「緊急時は赤にしている…打ち上げるのか」


「そうだ、だが問題は打ち上げるものによるな…」


「魔力妨害障壁は張られているから、魔力による信号弾は無理だ」


「“タバコ屋“、武器を取られる前に、信号弾とか持ってなかったのか?」


「そりゃ都合よすぎだろ…俺は基本ソロだから、仲間に合図とか送る機会ねぇし」


「まて……すぐ近くの納屋に武器があるぞ?」


アイギスお嬢さんはそう呟き、シャドと俺は一緒にアイギスお嬢さんを見つめる


「2人して何を驚く必要がある。この私の眼があれば、“タバコ屋“の所有物など簡単だ」


「じゃ、じゃあオレのパソコンも頼むよ!」


「タバコ屋『限定』というのをつけ忘れていた」


「んな事はねぇだろ!てか、ただのストーカーじゃねぇか!」


「恋する乙女パワーを舐めるなよ!」


「開き直るな!」



俺は呆れ混じりにつぶやく


「…仲いいなほんとお前ら」


「お、“タバコ屋“が嫉妬とは…珍しいものが見れたぞ」


「あぁ、オレも初めて見た…回復魔法少し使えるけどいるか?」


「頭の病気じゃねぇ!てめぇら!さっさと銃があるとこ案内しやがれ!」


「照れるな照れるな、今探知してや……は?」


アイギスのお嬢さんは急に言葉を失った


「何が視えたんだよ」


「いや、そのだな…“タバコ屋“が踏んずけているのは、所有物か?」


「下にあったのかよ!って、は?」


下を見るとデザートイーグルを思いっきり踏んでた


「自立型拳銃なんていつの間に作ってんだよ」


「いや、んな覚えはねぇけど…まぁちょうどいいや、拾っとこ」


「疑問は抱かんのか?」


「考えたところで解決するわけねぇしな。他の武器の案内頼むわ」


「……ふむ、承った…こちらだ」


疑問を抱くアイギスお嬢さん、それについて行くこと数分


城の庭にある納屋に俺たち3人の装備が乱雑に置かれていた


「いや、何で納屋なんだよ…」


「しかも乱雑とは…乙女の所持品の扱いがなっとらんな。殺す」


「俺は荒れてても慣れてっけどな、ほれ、“隠し屋“」


俺はパソコンを投げる


「おう、ありが…って投げんなやバカ!危ねぇなマジ!」


「いい反射神経だ、惚れ直したぞ“隠し屋“」


「アイギスお嬢さんは男なら誰でも良くなってないか?」


「ふふん、なんだ?心配してくれているのか?こやつめ」


「バ、バーカ!違ぇし!そんなんじゃねぇから!」


「なんの漫才やってんだお前ら…」


夫婦めおと漫才というものか?」


「え、オレ尻に敷かれるの嫌なんだけど」


「先が見えるってお前やべーよ、別の意味でやべーよ」


「おうおう、売る喧嘩あんなら買うぜ?」


「2人とも!私のために争わないで!!」


「「……」」


「1度言ってみたかったのだ、さぁどうやって合図を送る?」


「信号弾の類はねぇが、これで送る」


俺は魔力製発煙弾を手に取る


「……?それは白色だろう?」


「こん中に俺の血を注ぐ、そうすりゃ赤になるだろ」


「発煙弾の中はどうなってやがんだ?」


「基本的に液体になってるんだ、気化すると白い煙が出てな…その液体の中に俺の血を入れると、赤くなる構造なのは記憶してる」


「??、そんな単純なものなのか?」


「昔は火薬とか使われてたみたいだけどな、俺が改造した」


手に持った発煙弾の上から、片方の掌から血をドバドバと流す


「やり方が雑ぅ!」


「こんな感じでいいんだよ!穴空いてるけど二重構造になってて、中は液体のままだしな!」


そうして俺は天高く発煙弾を投げ飛ばす


血色と白が混ざり、の煙を吹かせた発煙弾はそのまま放射物を描き、落ちていった


「…、ピンクになってたぞ?!」


「…これで部下、集まるか?」


「まぁ……ピンクは…大丈夫だろう…」


「どもるなアイギスお嬢!!別の意味で部下来たら嫌だぞ、オレ?!」


そんなこんだで、ものの数秒で部下4人が到着


アイギスお嬢さんを見つけるやいなや、すぐ駆けつけ怪我の有無を確認している


「アイギスお嬢さんは軍服着てんのに、貴族みたいな過度な扱いなんだな」


「貴族にも、頭使う奴と筋肉バカに別れてんだよ。お嬢さんは後者じゃねーか?」


「発煙弾のこともあるが…成る可くして成っただけだ、あとバカはいらんぞマヌケ」


「色々あんだな貴族って」


「そうでもないさ…私の国の、上の連中は私利私欲のために腐り果ててしまってな。この件が終わったら上の連中の処理を依頼していいか?」


「ちゃんと処理する奴らを見極めろよ?アイギス一族みてーなことは二度としたくないぞ」


「…あん?“タバコ屋“、そりゃどういうことだ。アイギス一族は近親相姦以外にも悪いことしてたんじゃねぇのか?」


「近親相姦についてだが、アイギス一族は血が強すぎるんだ。他人との交配をすれば、男だろが女だろうが血の量が増えて、破裂しちまうらしい」


「爺様が残した遺品を読んだのか…私の弟を除く家族や家は、燃え散ってしまったからな。まぁ過ぎたことは恨んではいない」


「…すまんかったな。まぁ、だから子孫を残すために、血に耐えられる器を探さなくてはいけなくなってな」


「……それで、身内ってわけか」


「『カトリーナ』での近親相姦は死罪だが、権力、物理ともに力を持つ貴族は例外だ。権力様様だな」


「まぁそう言わないでくれ…結局、アイギス一族は私と弟になってしまったのだからな」


「“隠し屋“、弟に会うときは気をつけろよ。シスコンだから」


「なんで俺なんだよ!?知らねーから!てか器がどうこう言ってたじゃねぇか、オレにゃ無理だ!」


「別に直接体内に突っ込めって話じゃねぇんだ、精子だけ提供すりゃアイギスお嬢さんも腹、膨らむって」


「ものの言い方最悪だな!」


「ふん、“隠し屋“の童貞などいらぬ!ほかの女で卒業して構わんからな」


「どどど童貞ちゃうわ!」


「本当に童貞じゃないから困る」


「なにィ!“隠し屋“、私以外の女とやったのか!浮気者め!」


アイギスお嬢さんはシャドの首を掴み、頸動脈を軽く押してる


「さっきと言ってる事ちげーじゃねーか!“タバコ屋“とは今回の件含めたら、三回目の合流で!一回目の合流で歓迎会という名目で…二次会に風俗連れていかれてだな…」


「それで?」


気道をキュってしてる、こっわ


「カハッ!…首締めんな!そこで卒業させてもらいましたよ!もういいだろ!」


「ふん、まぁいい許そう」


そういって、首から手を離す


「何人とヤリあったっけか?」


「ぶり返すな!…アイギスお嬢さんちょっと目が怖いっす」


ジト目になる単眼、光すら失ってるよ


「…何人だ?」


「…5人だよ、羽交い締めから始まって逆レイプ状態だったよ」


「隠し屋自身の性欲が旺盛だったのが助かったな、“急所破壊“に関しては死ぬまで搾り取るし」


「あの女まじハンパねぇよ……だから目が怖いってアイギスお嬢さん」


お嬢さんを宥めながらも、俺たち一行は装置があるところを目指す


<マスター、人がいます>


「敵さんだけにマークしろ」


<御意、…マーク完了、送信します>


シャドはナビ子の報告と同時にメガネをして、命令する


「眼鏡に送れ、全員拘束する」


<御意>


敵さんは奇襲のつもりだろうが、隠れていた敵はシャドの装着していたメガネにより暴かれ、取り返した縄で拘束されていく


「拘束とは優しいな、甘くもあるが」


「勘弁してくれ、っと」


次々と拘束され、終わった頃には敵全員ミノムシ状態だった


「ほどかれる可能性は?」


<イレギュラーが無ければゼロに近いかと、ショックを施し気絶させますか?>


「任せるが、残存電力に気をつけろ」


<御意>


「一人芝居だったな、流石だ」


「褒め言葉だと思って受け取っておく、他に隠れてないか?目的地もすぐだろ?」


<こちらは確認できません>


「私の眼を持ってしても見当たらない。大丈夫だ」


俺の出番がないなー、まぁ下手に手を出したら殺しちゃうし




そんなこんだで、目的地の霧発生装置の前にたどり着く


「なぁ、移動までの城内とか説明あった方が良かったんじゃね?」


「だな、下手したら先の会話も『なんやかんやあってたどり着いた』で済む話であっただろう?」


「文字数稼ぎだろ、どうせ読む側からしたら飛ばしたりするし、製本なんてするつもりないしな」


「なぁ、この会話って後処理のレポートの話だよな?そうだと言ってくれよ?」


シャドのつぶやきを無視し、研究室の扉を開けた


待ち構えるは写真と同じラナバスタ博士と俺が殺したはずの将軍、司令官、そしてガモンが突っ立っていた


「このゲームやった事あるぞ、ボスを前に強化された中ボスが各部屋に存在してんだよ」


「確実に落ちるヘリが出てくるゲームの、その会社が受け持つゲームの話はやめろ」


「だが強さは本物だぞ?ネクロマンサー系統魔法を使用していたら強さは未知数だ」







ラナバスタ博士は俺たち3人を見やり、発する


「君たち3人とも、会話長いよ」

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