“タバコ屋“系列孤児院はあなたの禁煙を応援します
斬れた塔を見る
巨大化した氷の刃は何故か途中で止まり、割れ散った
「ケーキ入刀に成功したけど、床まで切ったレディ思い出すわ」
割れた巨大な氷の刀は散り消え、元の刀身は2ndの鞘に入る
「おかしい、広場ごと斬るつもりだったが…」
弾かれた原因を見ると、そこには、水色髪に白メッシュの“破壊姫“が寝起き顔で睨んでた
「…いやまて!!地下の牢屋にいたんじゃねぇのかよ!?」
「俺が急遽、待機してもらうように頼んだが寝てるとは思わなかった…無事か!“破壊姫“!」
“黒の捕縛師“の心配とはよそに、“破壊姫“は叫ぶ
「うるさいんじゃぁぁあ!!いい心地で寝てたんぞ!起こしたやつを刺し殺す!」
言い放つとともに広場の芝生が枯れ始め、水分が“破壊姫“の眼前に集まり圧縮し始める
「やべぇ!」
「まずい姉様!私の後ろへ…」
「ダメよ!避けなさい!!」
圧縮された水の塊は上空へと飛び、広場に向かい破裂し降り注ぐ
五姉妹は水氷の盾を作った2ndを除き、避けようとする
千も降る、尖った雹に変異した攻撃は国王を巻き込みながら広場に突き刺さる
4thや3rdの腕や脚に雹が突き刺さり
5thと国王は、何故か国王が5thを庇って背中一面に雹が刺さる
2ndは水氷の盾を破壊され、身体中に雹が刺さり倒れる
1stは避けながらも、雹を蒸発させる
俺は頭に1本刺さった以外は全部避けた、なぜ当たった
「なんで国王のジジイは庇ってんだよ!」
「まだ歌詞は半分もいっとらん!」
「昔の、おじいちゃん、思い出す」
「走馬灯駆け巡るより魔法で対抗するか避けろ!5th!!」
「“狼さん“、名前呼んでくれた!、嬉しい!」
「コード番号呼ばれて喜んでる場合か!ダァくそ!そっから動かずジッとしてろよ!」
弾が減るのは難儀だが、背に腹はかえれん!避けながら撃ち落とす!
デザートイーグルで国王付近の雹を撃ち落としながら避けること1時間、ようやく終わったと思ったが広場に刺さる雹が光り出す
「んな!おいバカ姫!広場なくすつもりか!」
「呼ばれた気がして来たよ!“タバコ屋“さん!」
「孫娘のテメェじゃねぇ引っ込んでろ!“破壊姫“待てって!!」
「誰がバカじゃああああああ!!」
雹の魔力増幅限界を超えた。畜産された雹の魔力は俺の見立てではダイナマイト1本分の威力がある
広場は半分爆散し、崩壊した
「無事じゃねえ奴は手を挙げろ!」
普通逆だがな、俺はコメディに生きてぇんだ
“城“側にいた兵士共は無事だったが、五姉妹が気になる。庇ったジジイはいいとして姉妹共は無事か?
2ndが手を上げる、乗ってくれるとは有難い、今度奢ろう。借金まみれだから金ないけど
国王のジジイも上げてるが無視
3rdと4thも上げている
見た限り胴体に損傷はなさそうだ
1stが見えない、崩壊とともに落ちたか、それはそれで都合がいい
「“タバコ屋“さん!後ろ!」
おてんば孫娘系お姫様が発声すると共に、後ろという死角からの攻撃に対して右に転がる
が、それが仇となったか
左からの炎の剣による横薙ぎが右足の膝裏を焼け切る
「剣術の腕、ほんのちょびっと上げたんだな…いてぇ」
「はぁ、はぁ、イレギュラーで体力消耗しましたが、はぁ、これで満足に動けませんね?」
「そうだな、だがわりかし気分が良い。何でだろうな」
「知りません、はぁ、ですが無駄口叩く、はぁ、暇がありまして?」
言うと同時に魔力での体力消耗を回復し、炎の剣の魔力を増幅して剣撃を繰り出す
横薙ぎの首に対し
頭をあげて避け
縦に振る肩は
半歩脚を下げ
胴体上の横薙ぎは
リンボーダンス如く体を逸らし
腹への突きは
右踵を軸足にして右回り
両太ももへの横薙ぎは
跳んで回避
金的からの正中線縦切りは
空中で身をよじり避ける
避けてる最中、右足の痛みは消えていたが、アドレナリンによるもので回復はしていない
上段構えになる1stの顔と魔力を確認すると、顔はニヤけ、炎の剣は解放を始める
「いい避けっぷりでした、これはどうでしょう?」
「させると思うか?」
左足を地につけ、振り下ろす炎の剣の柄部分に右足の蹴りを入れる
ティアのババア製ビジネスシューズによる蹴りで炎の剣は消滅する
「ぐッ!まだまだ!」
「諦めも肝心だが?」
「これしきのことで私の剣は折れません!」
「そりゃ結構!折り甲斐があるね」
炎の剣を再度出現する1stに対し、俺はタバコを1本出す
以前にも使ったのとは別で、今回は、『草食系爽やか男子の吐息』だ
『即回復』効果でLvは10と人類が使える中で最高ランクだが、メンソール系で俺は好きじゃないし1箱600円する
値段には目を瞑る
「悠長ですね!死になさい!」
眼前に迫る炎の剣にタバコを近ずけ火をつける
喉がスッキリして回復もしていく中、正中線を含む多数の突きをタップを踏みながら避け続けた
「避け続けても私は空気中に含む魔力を吸い、体力消耗をしません!どうします!?」
「俺は拳で人を殴らん主義なんだ。だからこうする」
剣の腕は上げ、人の弱点の知識は得たようだが、実戦経験が乏しい
相手から攻撃されたことがないのか
周りの部下共が拒んだか
実戦経験を積めば1stは化ける
突きを止めた1stは体の流れで横薙ぎに移行しようとした
それはダメだ、相手の俺が何かをすると宣言したのだ
退るのが一番なんだが…まぁ今後の課題だな
俺はデザートイーグルの銃身部分を持ち、グリップを1stの首横に殴りつけた
デザートイーグルの重さと、俺の振りの早さが加算し首に与える衝撃はあっという間に1stの意識を刈り取った
「少しの間だけだ。眠れ、アリティ」
「さて、お利口さんにしてたか“破壊姫“?次はテメーの番だ」
「横槍入れようと思ったがの、楽しみが減ってはと思うてな!今度こそ勝敗を決めようかの!」
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