編集済
ああ、終わってしまった。
描かれる描写の細かさに、筆の確かさに、読んでいて物語の中へ心地よいほどに没入出来、誰もいない世界を彼女を通して体験しておりました。
彼女…めぐむの目に映るもの、手で触るもの、口の中で咀嚼するもの、全てを鮮やかに感じることのできる素晴らしい物語でした。
いくつかの場面は、いまも、まざまざと脳裏に浮かびます。
最終話、確かにこの終わりしかない。
目頭が熱くなり、気づいたときには涙が溢れていました。
クロイヨルンに、包み込まれるように、呑み込まれた、めぐむ、を忘れることはないと思います。
この物語に出会えて、幸せでした。
ありがとうございました。
追伸です。
コメントに、お返事をありがとうございました。
短編の方希望を感じさせるラストも好きですが、内容も短編とは違いますし、こちらの『めぐむ』は、彼女の生き様を見ていると、このラストが彼女らしいのでは…と思いました。
短編の方を、また新たに長編にしていただけたら、ぜひにも読みたいです。
誰もいないと思っていた世界での邂逅というのも素敵ですよね。
長々と失礼いたしました。
作者からの返信
最後まで読んでもらえてうれしいです。コメントありがとうございます。
ラストはこれでよかったか。これはまだ迷ってるよねー。
短編の「今度の週末、あたしとキャンプしませんか?」は別なカタチとなっております。
謎の存在も謎のままではなくリアルなカタチを持っていて。
どっちがいいんだろうか。
何て格好いい女子高生! サバイバルの知識もあり変にメソメソもしていない。
軽四の利点も、欲しいものは何でも手に入るというワクワク感もスポイルすることなくカブの有用性を納得させる。一人しかいないという状況で、どう物語を展開するのかという部分も叔父や父との対話を思い出すという手法で難なく処理をする。
もし人類のリセットが目的なら永遠の命を与えられるのかな? とも途中で想像しましたが、何はなくとも食べることだけは重要事項という展開を読むと、あのラストがbestだと思えました。
自分だったらどうするか。何を必要とするか。思わず同化して考えることができる面白さがありました。お疲れ様でした。
作者からの返信
人間のリセットってアイディアはイイね!ですね。
コメントありがとうございます。
カブ女子高生独りきりなので頑張って生きてる感を狙ったんですが、もうちょっと弱気な一面を持たせた方がストーリー性に深みを出せたかもしれませんね。食べてばっかだったし。
リメイクする機会があれば、もうちょっと弱くて可愛らしい主人公にしてみようか。
終わっちゃった……
けっきょく「やり残したことをやって、納得して死ぬ話」だったのか……
そりゃ私だって、主人公が黒い夜をやっつけるとは期待していなかった。
でも、さびしいなあ……
黒い夜とコミュニケーションが成立したところに希望を見出したのですが、そっちは突破口ではなかったのですね。
作者からの返信
この物語をどのように閉じるか。考えに考えて出した答えがこれでした。
たしかにハッピーエンドではないかもしれないけど、僕的にはバッドエンドではないです。
彼女が名前を名乗った時点で、彼女には黒い夜の正体が何者なのか理解して、地球上から人間がいなくなることの意味も考えて、ああいう結果になった、ってことで。
彼女に味方する黒い夜と、獲物として狙う黒い夜と、彼女にはその違いがわかっていたのかもー。
でも、彼女の行動まで考えてもらえて、この小説を読んでもらえてありがとうございます。
お疲れ様でした!
毎回、とっても飯テロで面白かったです……!!
彼女のこと、覚えておきますね。
たった一人で生きた人類最後の女子高生……!
ロマンがあります。
作者からの返信
コメント、レビューとありがとうございます!
当初は唯一生き残ったのはおっさんって案もあったんですが、やっぱり女子高生で正解でしたね。
学校行ってないけど、女子高生は女子高生なんですよ。
ふとコンビニに寄った時に、人類絶滅一年後に食べられそうなもの残っているかなって売り物を眺めていただければ、いかに彼女が頑張って生きてきたか、想像するのも人類絶滅の楽しみ方の一つですね。
彼女を覚えてもらえてうれしいです。ありがとうございますー。
終わってしまった…!クロイヨルンの正体とか富士山噴火はどうして起こったのかとか色々知りたいところではありますが、それを知り得ないめぐむに最後まで共感するためにはこの終わり方がベストなのかもしれませんね。更新の度に飯テロでした、面白かったです!
作者からの返信
最後まで読んでいただいてありがとうございます!
謎は謎のまま、女子高生の知識と経験ではここまでが限界かなって考えて書いてました。さすがに女子高生が人類の起源の謎を解明したり、人類完全滅亡を防いでしまったりはやり過ぎかも、ですね。
最後に読者の皆様に彼女を観測してしばらくの間彼女の事を覚えててもらえればってラストシーンでした。
毎回毛色の違う小説をたらたらかいておりますが、今後ともよろしくお願いします!
面白かった。
作者からの返信
読んでもらえて嬉しいです!
コメントもいただけてありがとうございます!