「父」の瞬間
さみしい詩人がいた。彼は終生孤独で、それによって詩を生めた。
その詩人の故郷に、抱きつく愛娘を優しく包む父親の像がある。
親が連れてきた女と、娘をもうけながら結局破綻した、詩人の結婚生活。
その短かった日々に、せめてこんな出来事があってほしいと後の世の私は、祈るばかり。
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