月下慟哭

親友を斬ることになった。

最初は同士として集ったが、今は道を違っていた。

粛清を任されたが、斬れるはずない。俺は剣が下手だ。

上は相討ちを望んでいるのだ。


勝負は無言の後、一瞬で済んだ。

地に伏したのは奴。

何故?

友は斬れん、と最期の笑顔。

俺の慟哭を月だけが聞いていた。

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