一輪に込める恋

真っ白な花束に、1本だけ桃色の花を、と注文した。

今日は花が好きな彼女の誕生日。友達というもどかしい距離を、臆病な僕は告白という形で縮めることができない。

だからせめて、花弁に恋心を吸わせて託す。この一輪が精一杯の勇気。

こんな拙い伝え方に、どうか気付いてくれますように。

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