蒼天へ翔ける少女たち

「このまま翔んでみない?」

屋上で、彼女は笑う。その冷たい手を握り、蒼天を眺める。この青なら二人くらい吸い込んでくれるかも。

私たちは女子校という檻の中の生き物。私たちが、この愛が、大人になってまったく別のものになるくらいなら。

私は微笑んで、強く手を握り返した。

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