カドが習得した魔法一覧
※天啓は、一定の条件を満たすと取得できる。
治癒師は生命を作り、育むのが得意な一方、死霊術師は生体機能を操るのが得意。
要するに、治癒師はファンタジー的な回復魔法が得意で、死霊術師は薬や医療機器を利用する現代医療に近いことが得意。錬金術師はその中間。
カドの場合、物理現象とかけ離れたこの世界の魔法体系をよく理解していないため、魔法らしい魔法は基礎のみしか覚えていない。
逆に、生体への理解が浅い異世界の住人では持ちえない魔法を取得する傾向がある。
第一位階
・初級治癒魔法(ファーストヒール)
消耗:大
我が魔素にて、理を統べる。血は巡るべきを巡り、死を忘れよ。
浅い切り傷、擦り傷、切断面の癒合は可能。打撲等の治療は困難。
傷に対し、魔素補完と血流操作、操作魔糸のバランスを自動制御して治療する魔法だが、割と非効率なために治療できる範囲が狭い。
→〈魔素補完〉消耗:大
魔素によって身体を修復。高位の術者であれば違う生物との融合まで可能。
→〈血流操作〉消耗:小~中
血液の循環を操作する。生きている状態の循環を維持するのがデフォルトで、それを乱そうとすると消耗が増す。
・魔素吸収(ドレインタッチ)
消耗:極小
我が手は汝が姿を許さず。汝が形に終わりを齎す。
敵に触れることで魔素を吸収。
・毒素生成(ポイズンクリエイト)
消耗:小
生命を蝕む毒よ、ここに在れ。
生体に生成可能な毒素の生成、複製が可能。
・操作魔糸(マジックスレッド)
消耗:小
制約の糸よ、戒めを。
任意の物体に吸着可能。伸縮作用も持つ。
・死者の手(デッドハンズ)
消耗:小
亡者の腕よ、闇より出でて生者を縛れ。
硬質化した魔素によって敵を捕縛。硬さより、操作性重視。
・影槍(シャドウランス)
消耗:小
硬質化した魔素で敵を串刺しにする。操作性より、硬さ重視。
第二位階
・従者契約
消耗:契約時極大 契約以後:ほぼ無し
我はここに彼の者との盟約を交わす。我が呼びかけは汝の意。汝の呼びかけは我の意。応えるならばここに軌跡を記す。而してここに道を拓く。我が血潮は汝の剣に。汝の血潮は我が盾となる。果てに唯一つの樹を成す。我らが根を以って幹を支え、望むべき実を結ぶ。
幻想種と契約を結び、スキルや魔力を融通し合えるようになる。
・使い魔創造
消耗:契約時極大 契約以後:小~大
五感を共有し、魔法を遠隔で発動することもできるデバイス。
AIを搭載しているようなもので、最初はお馬鹿だが徐々に成長して手助けしてくれる存在。
自分の余剰魔力を保存する個体としても運用可能。
生み出した個体を吸収した時、最新の状態を保存できる。
定期的に作り出して交流したり、魔物と戦わせたりしたあとに吸収しないと、いつまでもお馬鹿で弱いまま。
・毒霧
消耗:中
臓腑より生まれ出る元素よ。息吹となってこの地を満たせ。
毒素生成の広範囲版。
・腐敗
消耗:小
微生物の活性化。敵の消化管を傷つけた上で発動すると、割と凶悪な作用となる。
・病魔招来
消耗:中
細菌やウイルスの複製。単に複製するだけで活性化はしないので即効性はない。
数日後に発症させることは可能。
・対価契約
消耗:小
呪いの一種。契約に同意した相手にそれを強制させる。
・操骨
消耗:小~中
骨の強化・変形が可能。
・操血
消耗:小~中
血流操作の上位版。血を操り、射出したり、硬質化させて武器にすることも可能。
・偽痛針(ペインスパイク)
消耗:小~中
痛覚を惑わす針を射出できる。
・幻音
消耗:小
魔力によって音を発生させる。
あくまで魔力で空気を震わせるだけで、聴覚を惑わすわけではない。
・幻臭
消耗:小
魔力によって臭気を発生させる。
あくまで魔力で臭い成分を作り出すだけで、嗅覚を惑わすわけではない。
第三位階
・彷徨う死者(レイズデッド)
消耗:大
死体の身体を魔素で補い、動かしきれない部位は操作魔糸で動かす。
それらを自動で最適化して使用できる。瀕死の人間にも使用可能だが、損傷が激しすぎるとその個体は死ぬし、燃費も悪くなる。
この魔法はあくまで生体の機能を利用して動かす術式で、死者を蘇生するものではない。。
・虫体使役
消耗:小
彷徨う死者の機能を各所省き、虫の再生に特化させたカドのオリジナル魔法。
新鮮な虫の死体を使役することができるが、虫の本能に沿った使用法に限られる。
五感も共有できないが、個体が消滅したかどうか程度は把握可能。
・腐食
消耗:中~大
微生物を活性化させ、金属を溶かしたり錆びさせることが可能。
しかし、これで剣や鎧を無効化するより、死者の手や影槍でぶち抜く方が圧倒的に燃費がいい。
・屍肉蒐集
消耗:中
筋肉は筋肉、骨は骨という具合に、複数の死体を一つに寄り集め、巨大なゾンビの型を作れる。
動かす機能まではない。
戦闘中に攻撃で削った敵の肉体(血や肉片)を集め、その他の術式に利用する方が賢明な魔法。
・衰枯の槍
消耗:中
魔力の生成を一時的に止める槍型の力場を射出する魔法。
肉体にダメージを与えることはない。
・視力遮断(ブラインド)
消耗:中
発した光を媒介に、相手の視力に干渉する魔法。
神経に作用するため、幻音などよりも上位に当たる。
・幻炎
消耗:中
温覚を惑わし、熱気を感じさせる魔法。
神経に作用するため、幻音などよりも上位に当たる。
・魔弾
消耗:小~大
敵の肉体を媒介に、追尾型の衝撃波を放つ。
カドが得ている付与術師の魔法付与と血流操作を同時に使った時と非常に似た効果。
・不治の呪詛
消耗:大
対象が負傷しても、その傷が存在することを体に認識させない。出血は止まらず、傷も治らない呪い。
ただし、局部的にしかかけられない呪いのため、その部位をくりぬけば根治も可能。
呪詛の効果範囲をくりぬき、治癒術で塞ぐのが最善の回復法。
・生気吸収
消耗:中
魔素吸収の上位版。遠距離から敵の魔素を強奪できる。
・遠隔五感
消耗:小
簡易的な使い魔。五感を有する浮遊可能な物体を作り出す。
戦闘力がない分、燃費は良い。
第四位階
・死体経典
消耗:小+スキル自体の消耗
対象の肉体の一部を用い、最も得意とするスキルを発動する。
媒介とする物体が大きいほど燃費が良く、効果もオリジナルに近くなる。
・葬送
消耗:小
その場に滞留した魔素を拡散させる。
魔物に対しては特効の技であるものの、経験値として得られるはずの魔素も拡散させてしまうので美味しい技ではない。
・怨讐躯体
消耗:小~大
死体に残る魔素を利用し、ゾンビとして使う。
死体の恨みを叶える方向に使用する場合は効率がいい。
彷徨う死者(レイズデッド)と同じく、損傷が大きな死体ほど修復にエネルギーを使い、燃費が悪くなる。
・五体喪失(ロストセンス)
消耗:大
身体感覚(五感)を喪失させる。
・贋作組織
消耗:大
触れた組織と同質の細胞を作り出す。
治癒師や錬金術師が治癒術で簡単にやってのけることを、死霊術師でも制限付きで真似する魔法。
・贋作活性物質
消耗:大
認識をした生理活性物質の創造をする魔法。毒素生成によく似ている。
本来は治癒師や錬金術師が得意とする分野だが、生理活性を理解している者がいないために使い手がいない。
第五位階
・死屍跋扈(カタストロフィ)
消耗:極大
怨讐躯体の上位版。無数の死者を復活させ、使役するので死霊術師の面目躍如と言える魔法。
複合術式
魔素補完+血流操作+操作魔糸=生命維持
サラマンダーの昇熱+魔法付与=昇熱式・死者の手
血流操作+魔法付与=自動追尾
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